コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

最近執筆中の小説とか構想中の小説とか

 

 どうもこんにちはー、コネクトにございます。

 

 そろそろ世間はお盆休みの季節ですね。

 自分も幸いなことにお盆休みを頂ける身分ではあるのですが、いざ時期が近づいてくると何をして過ごすべきかわからなくなるのが困りものです。

 連日出かけると出費も激しくなるし、かといって家に引きこもっていてもやることは限られているというぜいたくなジレンマを抱えています。この際だからたまにはあんまりやらないようなアニメのぶっ通し鑑賞とかしてみようかな?

 

 さておき、今回は記事タイトルの通り、現在執筆中の小説や構想段階にある小説をいくつかピックアップして、今後の活動予定としてしたためてみようかなと思います。

 「構想段階にある」と書いてある通り、一部の作品に関してはまだ執筆すら開始していない状態ではありますが、「自分は今こういう小説が書きたい!」というパッションがざっくりとでも伝われば嬉しいです。

 

 

***

 

 

〈リビルド・スターシップ!〉

 ジャンル:SF 冒険 宇宙船 成り上がり?

 

◇宇宙船を駆り、星々を駆け巡るSFオンラインゲームwこよなく愛する青年、レン。

 彼はある日、何の前触れもなく、そのゲームと酷似した世界に迷い込んでしまう。

 

 困惑するレンが目の当たりにしたのは、どういうわけか自分とともに迷い込んできたかつての愛機。

 しかし、その愛機は何百時間もかけて施してきた強化をすべて失なっていて、初心者用の初期装備と大差ない「パッとしない船」へと逆戻りしてしまっていた!

 

「待ってろよ相棒、絶対にお間を元の最強宇宙船に戻してやるからな!!」

 

 そんな決意とともに、レンは宇宙の片隅で傭兵としての生活を始めることとなる。

 目指す目的はただ一つ。かけがえのない相棒に、かつての輝きを取り戻させるために!

 

――

 

 NoMansSkyなどを筆頭に、最近よく遊ぶようになった宇宙船が主役のSFゲームに着想を得て執筆している作品。現在メインで執筆を進めている作品でもあります。

 

 上記したあらすじの通り、本作のコンセプトは「愛機をもう一度最高の船にすること」。

 ベテランプレイヤーである主人公のレンが、初期化されてしまった相棒の船を四苦八苦しながら運用しつつ、仲間たちとてんやわんやの傭兵生活を繰り広げていく、バトルありコメディありのお話になる予定です。コメディ苦手だろって?言わないでください。

 

 執筆そのものはひとつ前の作品であるホロメカが終わった後すぐに取り掛かり始めたのですが、ストーリーの方向性が上手く定まらなかったおかげで二回ほど全面書き直しが挟まっていたりします(当初はもっと違う内容になる予定だった)。

「去年の今頃はハーメルンでホロメカ進めてたよなぁ」という嫌な焦りにせかされつつ、ちまちま進めた甲斐あってそこそこの長さになってきた(全エピソード合わせて47000文字ほど)ので、近いうちに公開の場を設けようかなと思っています。

 無事に公開の時が来ましたら、その時はまた当ブログや各所の活動報告でお知らせいたします。

 

登場人物…

・レン

 SFゲームの世界に突然迷い込んだ現代日本人。本名は宮野蓮太郎。

 評価の割れるマニアックな機体である宇宙船〈リベルタ〉をこよなく愛する変わり者。

 

・ウィスタ

 目を覚ましたレンが(医者の次に)初めて出会った女の子。

 宇宙船を駆る傭兵で、先輩としてレンの助けになる。

 

・ティルナ

 コロニーの商業区画でレンが出会った女の子。

 機械工学全般に明るいエンジニアであり、特に宇宙船の整備や運用が得意分野。

 

〈リベルタ〉

 レンがゲーム中で愛用していた宇宙船。

 一癖あるコンセプトが特徴の船であり、プレイヤーや作中世界の人々からはおおむね「使いづらい機体」と認知されているが、レンは訳あってこの船を気に入り、あの手この手で強化を施して乗り回していた。

 

 

 

 

〈元勇者、魔王の娘の騎士になる〉

 ジャンル:ファンタジー 闇落ち(?) ラブコメ

 

◇「勇者キョウヤ、魔王を討ちし者よ。お前は、もう用済みだ」

 

 人間界を脅かしていた魔王を撃ち、異世界を救った勇者・キョウヤ。旅を終えた彼は、初めに交わした約束の通り、元居た世界へと変えるはずだった。

 しかし、キョウヤへと突き付けられたのは、情け容赦のない「用済み」宣言と、「帰還の術など初めから存在しなかった」という事実。さらにあろうことか、国を脅かす危険分子とレッテル張りされた彼は、牢獄に幽閉されてしまう。

 

 暗い檻の中、翌朝の処刑を前にして、絶望と失意に沈むキョウヤ。

 そんな彼の前に、旅の中で知り合った一人の少女が姿を現し、一つの提案を投げかける。

 

「キョウヤ君。あなたさえよければ――新しい魔王となるわたしに仕える、騎士となる気はありませんか?」

 

 これは、裏切られた元勇者が、「魔王を守る騎士」として第二の人生を歩み始めるお話。

 

 ……そして、当の主人である魔王の娘からちょっと重めの感情を向けられつつ、二人でイチャイチャするお話。

 

――

 

 ちょっとダーティなあらすじですが、最後の一分にある通り、実際は元勇者と魔王の娘によるいちゃらぶに焦点を置く予定のラブコメ系作品。

 字面に比べてあまりにも「闇落ち」要素が薄い内容になる予定のため、ジャンルの闇堕ちに?が付く次第となりました。

 

 「勇者と魔王がラブコメする作品いいよね…」という雑念から構想が始まったものの、当方恋愛系の作品にはまるで縁がないのですでに構想段階でだいぶ苦戦中だったりします。最初から勇者と魔王が知り合いなのは逃げの一環でもありますw

 

 

登場人物…

・キョウヤ

 魔王討伐のために召喚された日本人の少年。本名は杉崎恭也。

 帰郷の望みが経たれた上に王家から裏切りを受けたことで失意のどん底にいたが、魔王の娘からの誘いを受けて暗黒騎士として第二の人生を歩み始める。

 

・魔王の娘

 牢に捕らわれたキョウヤに新たな道を示した張本人。

 かつての魔王討伐の旅の中でキョウヤが出会ったことがあり、当時は人間に擬態する形で魔王討伐に助力した。

 

 

 

 

〈追放されたテイマー少女、友情テイムで成り上がる(仮題)

ジャンル:ファンタジー テイム/テイマー 成り上がり 女性主人公 現地主人公

 

◇魔獣を従え、自らの手足として使役する〈ビーストテイマー〉の存在が世に広く浸透した世界。

 代々有力なテイマーを輩出してきた貴族の家系に生まれたにも関わらず、まったくと言っていいほどテイムに成功できない少女、フレアシエル。愛玩用の子竜にはテイム関係なく懐かれたものの、成人から一年を経てもなおテイムができなかった彼女は、とうとう実家を追放されてしまう。

 

 失意の中、着いてきてくれた子竜とともに当てもなくさまようフレアシエル。

 そんな彼女の運命は、突然現れた謎の青年によって大きく変革を迎えることとなる――。

 

「君に眠るテイムの才能は、他の人間のそれとは違う。『本物のテイム』の力、学んでみないかい?」

 

――

 

 Arkやポケモン、パルワールドなどの「動物を仲間にするゲーム」に着想を得て構想中のテイマーモノ小説。

 最大の特徴は何といっても主人公が女性であること。仮に連載が始まった場合、コネクトが手掛けた小説作品群においては「学園天国繋録」のユウ以来の二例目、期間にして約15年ぶりになる想定となります。

 もともとは男性主人公を想定していたのですが、「テイマー職が主役なら野郎よりも女子のほうがマッチしそうだし華があってよくない?」という考えが頭をよぎったことで路線変更と相成りました。

 

 細かい部分はまだまだ詰められていませんが、「主人公にしかできない(この世界基準で)特殊な方法」を用いて強くなっていく様子と、それによって主人公を追放した実家を華麗に見返していくお話にしたいと思っています。

 

登場人物…

・フレアシエル

 優秀なテイマーの血筋に生まれ、才能のなさから追放された元お嬢様。

 失意に暮れていた先の出会いを経て、本当のテイマーとして腕を磨くことを決める。

 

・小竜

 追放される前のフレアシエルになついていた子竜。

 もとは優秀なテイマーの象徴だったらしいが、現在では愛玩用動物として認知されている。

 

 

 

 

〈追放タンクの成り上がり(仮題)

ジャンル:ファンタジー 追放 成り上がり ハーレム(?)

 

「俺たちはAランクになった。けど、お前みたいな役立たずのタンクは、俺たちのパーティには不要だ」

 

 そんな宣告とともに、主人公は盾役として長年在籍していたパーティを一方的に追放されてしまう。

 

 手元に残ったのは、使い込んだボロボロの装備だけ。

 失意に暮れる主人公だったが、かつて彼が何度かダンジョンでめぐり逢い、助けてきたBランク冒険者たちのパーティと出会い、彼女らに誘われる形で新たな一歩を踏み出すことになった。

 

 ――彼らを追放したAランクパーティの面々は、真実を知らない。

 追放された主人公こそが、身の丈に合わない無謀な挑戦を続けるパーティを保つ「守りの要」だったこと。

 そして、それを「駆け出し冒険者用の安く低品質な装備」だけで成し遂げていたことを。

 

 要を失い凋落していく古巣をよそに、主人公は自らを正当に扱ってくれる仲間たちとともに、成功への道を歩んでいく。

 

――

 

 一つ上のテイマーものとは違い、なろうやカクヨムでよく見かける「追放もの」を書きたくて構想している途中の作品。

 

 ネタ元になったのはFF14などのオンゲでよく出てくる「タンクが不当な扱いを受けがち」という話題から。軽く調べた感じタンクそのものに焦点を当てた作品がなかったので、「じゃあネタだけ考えてみるか?」となった結果、上記のあらすじが完成しました。

 

 紹介した構想群の中では最も新しい作品なのでまだまだ練り込みは甘いので、現状はどうにかテンプレをなぞりつつ自分の味を出せないか試行錯誤中です。

 

登場人物…

・主人公

 かつて在籍していたAランクパーティを追い出されたタンク役の青年。

 長年不当に扱われていたせいで奴隷根性が染みついており、自己肯定感が土の下に潜り込むレベルで低い(どのくらいかというと新しい仲間に補助魔法をかけてもらった際に「ありがとう」ではなく「ごめん」が先に出るレベル)。

 

・Bランクパーティの面々

 追放されて路頭に迷っていた主人公を引き込んだ冒険者の少女たち。はつらつとした性格の剣士、無口な魔銃使い、ツンツンした加護術士の三人組。

 以前主人公に助けられたことがあり、羨望の対象だった人がフリーになったことを聞くや否や即パーティへ引き込んだ。

 

・Aランクパーティの面々

 主人公が以前在籍していたパーティのメンバーたち。慇懃な槍使い、脳筋な格闘家、高飛車な魔法使いの三人組。

 守りも回復もすべて主人公に押し付けていたため、主人公の追放後は思うように戦えない日々にいら立ちを募らせていく。

 

 

***

 

 

 以上、ひとまず現在進行形で構想中の作品に関してはこんな感じとなります。

 実際は他にもいくつか構想している/いた作品はいくつもあるのですが、現状こうして衆目に触れさせられる形にできているのは上記した4作品のみでした。

 

 解説文でも記載した通り、「リビルド・スターシップ」に関しては、ストックも溜まったということで近々公開を予定しております。

 ナイツロードは出したといえ、さすがにそろそろ完全オリジナルの新作も公開したいとは常々思っていますので、なにとぞ応援していただければ嬉しいです!

 

 それでは、また次回!

えぴらすPart1 登場人物紹介

 

!attention!

当記事は「ナイツロード外伝 Episode of Luster」Part1~4に登場した主要人物をまとめた項目となります。

性質上、本編のネタバレを多分に含みますので、先に本編を読了してからの閲覧をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デルタ・アリーシア

 この物語の主人公。

 三度の飯より機械いじりが好きな生粋のメカオタクで、自身が用いる武装群はすべて彼の手で作製されている。

 

 謎の男に襲われる中、助太刀に現れたエレクのおかげで窮地を乗り越えることに成功。

 エレクからいろいろな話を聞いたデルタは、生き別れてしまった幼馴染を探すための術を求めて、ナイツロードの門を叩くことを決意した。

 

エレク・ペアルトス

 (©うまそうすきしどんす 様)

 傭兵団ナイツロードに所属する少年傭兵。同作者の作品「Episode of Anima」の主人公でもある。

 雷の力を司る幻獣をその身に宿しており、電撃を用いた戦法と刀剣術を得物としている。その身には、本人も知らない秘密がいくつも隠されているらしい。

 

 もとは「リーベルタース北部の廃墟で目撃されたVICEの掃滅」という任務を受けて廃都市にやってきていたが、戦闘音を聞きつけてデルタたちのもとへ参上。VICEと戦うデルタに加勢し、勝利の一助を担った。

 

 ちなみに、えぴらすPart1は「えぱにま」におけるPart11(エレク VS トゥーラ)とほぼ同時期に起きたお話という設定。

 そのため、時系列がある程度把握できる材料の提示も兼ねて、今作のエレクはゴーディ戦において、後のお話で失われる〈ライジンブレード〉を使用する場面が設けられている。

 

 

ゴーディ

 今章のボスキャラ。

 長槍と土を操る異能を武器としている。

 

 「〈ニべニア人〉なる種族を狩れば大手柄になる」という情報をどこからか仕入れた彼は、武勲を得るためにリーベルタース北部の廃墟で待ち伏せを敢行。

 数日間の張り込みの末、ようやく表れたデルタに狙いをつけて襲撃を試みるが、予想外の抵抗とエレクの加勢によってあえなく敗北、死亡した。

 言動からVICEの構成員であることは予測されるが、どこの派閥の所属なのか、そもそも本当に構成員だったのかは不明。

 

 なお、彼が狙ったデルタは〈ニベニア人〉ではないことや、後から現れたエレクこそがその〈ニベニア人〉だったという事実には、最期まで気づくことはなかった。

 加えて言えば、「ニベニア人の出現」というイベントが起こる時期は既に過ぎた後であるため、そもそも彼が企てた計画が無駄骨以外の何物でもなかったことは、彼の知るところではない。

 

 

レイド・アーヴァント

ルナ・アシュライズ

グーロ・ヴィリヴァス

 (©うまそうすきしどんす 様)

 Part1-1にてそれぞれセリフのみ出演。

 ナイツロードの特務部隊〈デュランダル〉に所属する面々で、同じくチームメンバーであるエレクを含めた四人でVICEの掃滅任務にあたっていた。

 

 本来の構想ではゴーディ戦後に彼らもデルタと出会わせ、世界観説明やナイツロード加入への導線を作ってもらう予定だったのだが、「全員合流させると掛け合いで尺が長くなりすぎてしまう」という結論が出たため、今回の出番はバッサリとカットされてしまった。

 今後デルタがナイツロードへの入団を果たせたときは、もしかするとどこかで共演する……かもしれない。

 

ファルネア・オーリオール

 デルタが探している、大切な幼馴染。

 その行方は以前として不明だが、その身は既にシルバリオスへの復讐に燃える神の亡霊の手に落ちている。

 

 

えぴらすPart1 あとがき

 どうもみなさまこんにちはー、コネクトにございます。

 久方ぶりのブログ更新ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。コネクトは近頃「ARK」というゲームにドがつくレベルでハマっておりまして、ここしばらくはずっと恐竜たちと戯れながらサバイバルに興じる日々を過ごしておりますw

 

 さて、当記事以前の更新履歴が見える方、もしくは先日投稿した記事群を読んだ方はお分かりかと思いますが、このたび久方ぶりに、当ブログにて新作小説の投稿を行わせていただきました!

 

タイトルはズバリ

 

ナイツロード外伝 Episode of Luster(エピソード・オブ・ラスター)〉

 

 かねてより当ブログで取り上げてきた「ナイツロード」の名を関する通り、本作はうまそうす騎士丼す様原案のシェアードワールド企画、ことナイツロードの作品群に連なる完全新作となります。

 

 そもそもナイツロードとはなんぞや、という説明はなぜか存在しているPixiv百科事典に譲るとして、ナイツロードはかつてのコネクトが小説の執筆を始めるきっかけとなった企画でもあり、同時に自分が初めて書いた小説作品の題材としても取り上げた、非常に思い出深い企画でした。

 

 そして、しばらく前に世界観が作新され、それに合わせてオリキャラ代表であるデルタの新しいキャラ設定をこさえたことがきっかけとなり、「せっかくなら他の人みたいに自分もお話作りたい!」と一念発起。

 それからながーーーーい時間はかかってしまいましたが、本作はこうして当ブログで日の目を見る運びとなりました。

 

 

 ……そう、本当に長い時間がかかりました。

 なにしろ、先ほど触れた「KR版デルタの新設定」ができたのは2023年。遡ってみれば、なんと3年前の出来事だったりします。

 

 なんでそんな時間かかってんだハゲ、と言われるとまったく申し訳が立たないのですが、一応の理由としては「パート1~4のくだりが全然まとまらなかった」のがいちばんの要因です。

 

 というのも、実のところパート1の1~3に関してはそこそこ早い段階(だいたいこのあとがき公開から1年くらい前)で完成しておりました。

 しかし、「どうせ公開するならせめて1から4が全部できた時にしたい」という考えと「半端な話数だけ公開して投げてしまう可能性が怖い」という思考、そこへ遅々として進まない1-4の執筆作業が組み合わさったことで、公開が遅れに遅れて遅れ散らかし、気が付いた時にはたった16000文字をしたためるためにこんなにも長い時間がかかることとなってしまいました。

(一応、去年はホロメカを書いてたりしてほかに執筆意欲を割けなかったのも理由の一つではありますが、それを言い訳にするのもなんか違うのでやめておこうと思います)

 

 

 そんなわけでどうにかこうにか公開に踏み切れたPart1ですが、今章はお話全体の導入部として、デルタがどんな理由で本作の舞台であるユースティアに流れ着き、どんな理由で戦うことになるのかを描くストーリーとなりました。

 また、ナイツロードの華ともいえば「他作者様が手掛けたキャラクターのゲスト登板」。かつて手掛けた小説版(笑)ではレギュラーキャラとしてあまり大々的に扱うことはしませんでしたが、今作では自分なりに演出に力を入れることで、デルタの強力な助っ人として描写させていただきました。

 

 そんなPart1で登場したのは〈エレク・ペアルトス〉。

 ナイツロード、並びに同シリーズの源流でもある〈Episode of Anima(略称えぱにま)〉の原作者であるうまそうす騎士丼す様の作成したオリキャラであり、ナイツロード世界のお話の根幹を担うメインキャラクターの一人となっております。

(本当はキャラ設定のリンクを貼りたいのですが、残念ながら設定資料がうごメモ当時のものしかないため、いつかどこかにできた時にでも改めて貼ろうと思います)

 

 Part1劇中においては、戦闘音を聞きつけて危機に陥ったデルタの下に参上。

 一時的に共同戦線を張り、今章のヴィランを撃破すると共に、行く当てのないデルタに今後の進路を提案するという、非常に重要な役どころを担ってもらいました。

 正直なところ原作再現が上手くできていたかはかなり怪しい部分もあると思いますが、「やっぱ最初に出すなら原作者様のメインキャラだよね!」という点だけは曲げたくなかったので、自分なりにエミュレートを頑張った次第です。

 結果がどうなったかは…いつか原作者様が判定を下してくれる日が来たときを戦々恐々しながら待ちたいと思いますw

 

 

 

 と、そんなわけで幕を開けたえぴらすですが――

 

 今のところ、この先を続けて執筆する予定はございません

 

 というのも、これをお出しするまでに長い歳月を要した通り、このままのペースで他作品執筆の合間にチマチマ作るというスタイルでは完結まで何年かかるかわかったものではありません

 そもそもがちょっとした思い付きの産物であるため、当初の予定では「せいぜいデルタがナイツロードに入るまでのダイジェストになればいいか」程度にしか考えておりませんでした。

 それがこうして長々と書き連ねた文章の塊になったのは、ひとえに新設定をこさえた当時の強烈な熱量に突き動かされたが故。月日を経た今ではかなり熱量も落ちてしまったので、「このままダラダラ書いてもそれは面白い作品にはならないだろう」というのが、自分の結論です。

 

 ただ、実は今回のえぴらすを執筆するにあたり、完結までの大まかなプロットだけは組んであったりします。

 なので、「Part1以降のデルタの動向が気になる!」と言ってくださる素敵な視聴者様に向けて、おおざっぱな構想をまとめたプロットを別記事として公開させていただこうと考えております。

 どこに載せるかは一応決まっていますので、その時が来たらこのあとがきの巻末なりTwitterなりで告知しようと思います。

(どこに載せるのかは、えぴらすのエピソードリストに目を通していただければわかるかもしれません)

 

 

 ――そんなわけで、かなりの文章量になってしまったので、今回のあとがきはここまでとさせていただこうと思います。

 

 最後になりましたが、このあとがき、ならびにえぴらす本編を読んでくださった方への最大限の感謝を伝えて、この場を〆させていただきます。

 

 それでは、また次回!

 

 

ナイツロード Episode of Luster -Part1-4-

 

 ルクスキャリバーとアームデフレクターから、余剰分のエネルギーが蒸気のように排出される。

 

 排気で煙る視界の中、デルタはゆるりと顔を上げる。

 目の前に残るのは、舗装路と廃屋群を真っ二つに切り裂く、破壊の残滓だけ。数刻前までその場に存在していた襲撃者は、今や周囲を舞い散る黒塵の一部へと、その姿を変えていた。

 

「――よ、お疲れ」

 

 胸にわだかまる感情の燻りを飲み下していると、不意に背後から肩を叩かれる。

 振り向けば、そこにあったのはエレクの姿。戦闘中とは打って変わって、外見相当に幼さの残る笑顔に、デルタは曖昧な笑みを返した。

 

「うん、お疲れ様。……今更だけど、助けてくれたってことは、敵じゃないって認識でいいんだよね?」

「アレと戦ってたってことは、あんたはVICEじゃないんだろ? なら、オレが剣を向ける理由はないな」

 

 エレクの問いかけに頷いてから、そういえば名乗っていなかったことを思い出す。

 

「ならよかった。……僕は〈デルタ・アリーシア〉。改めて、助けてくれてありがとう」

「気にすんなって。――オレはエレク。さっき言ったかも知れないけど、〈ナイツロード〉の傭兵だ」

 

 どちらからともなく手を差し出し、握手を交わす。

 それから、思い出したようにエレクが再び口を開いた。

 

「……んで、あんたは何をしにこんなとこに来てたんだ? 見た感じ、ストリートの出身ってわけでもないんだろ?」

 

 問われ、デルタは返答に窮する。

 理由は至極単純。他でもないデルタ本人が、自身の現状に関する答えを持ち合わせていないのだ。

 

「えっと……それが、自分でもよくわからないんだ」

 

 悩んだ末、デルタはありのままを話すことを選択する。

 

「どういうことだ?」

「なんというか、自分が望んでここに来たわけじゃないっていうか……詳しく話すと長くなるんだけど、大丈夫?」

 

 構わない、と笑って頷くエレクに促されて、デルタはとつとつと、ここに至るまでの経緯を話した。

 

 自身が民間治安維持組織の一員であり、調査の依頼を受けていたこと。

 任務の中、奇妙な現象に遭遇し、それに巻き込まれてしまったこと。

 奇怪な空間の中、同道していた幼馴染の少女とはぐれてしまったこと。

 

 気がつくと、この廃都市の一角で倒れていたこと。

 見失った幼馴染を探す中、先刻交戦していたゴーディに襲われたこと。

 苦戦を強いられ、敗北しかけたところを助けてもらい、それからはエレクも知る通りの状況であること。

 

「……っていうわけで、ここが何処なのかも、僕が何でここにいるのかもわからないんだ」

 

 自身の身の上を嘘偽りなく語り切って、デルタは一息つく。

 さて相手の反応は、とエレクの方を伺ってみると、そこには意外にも「なるほどなぁ」と得心したように呟くエレクの姿があった。

 

「……疑わないの? 自分で言うのもなんだけど、かなり荒唐無稽な話のはずなんじゃ……」

「まぁ、普通はそうかもな。ただ、『この世界』じゃ別に無い話ってわけでもないんだよ」

 

 あっさりとそう言い切られ、今度はデルタが面食らう。

 もっとも、その驚きは自身の現状に納得されたことだけが理由ではない。エレクの言葉の中に混じっていた『看過できないキーワード』が、よりデルタの驚きを深めていたのだ。

 

「『この世界』?」

「ああ。だいたいあんたの考えてる通りだろうな。――あんたはたぶん、この世界……〈ユースティア〉の外から来たんだ」

 

 そんな返答から始まった説明は、デルタに規格外の驚きをもたらした。

 

 *

 

 エレクいわく、〈ユースティア〉と呼ばれるこの世界は、デルタが住まう世界とは別の時空に存在する世界らしい。

 

 この世界には、「次元を超えて様々なものが流れ着く」という性質が備わっているらしく、そのおかげでデルタのような世界の外からやってくる人間たち――いわゆる「異世界人」の存在も、珍しくはあれど当たり前のことなのだそうだ。

 

 そして、デルタたち異世界人と同じく、ユースティアには「この世界の外からやってきた侵略者」というものも存在しているという。

 先ほどデルタに襲いかかってきたゴーディという男もその一党……と思われるらしく、彼らは〈VICE《ヴァイス》〉という名で呼ばれているらしい。

 

 襲い来るVICEがもたらす滅びに対して、ユースティアの人々は抵抗の道を選択。

 大規模な組織から個人で傭兵業を営むものまで、さまざまな人物がVICEと戦うために立ち上がったという。
 
 そんな「抵抗勢力」のひとつにして、民間の傭兵企業でありながら、対VICE戦線の最前列に名を連ねる組織こそが、傭兵団〈ナイツロード〉。エレクが所属している組織の名らしい。

 

 *

 

「……で、オレはそんなナイツロードの一員として、さっき戦ったVICEの構成員をぶっ倒しに来た、ってところだ。どうだ、頭に入ったか?」

「な、なんとか」

 

 衝撃的な情報の数々に翻弄されながら、デルタは小さくうなずく。

 

「異世界、かぁ……概念は聞いたことあるけど、まさか実在するなんてね」

 

 目の前の少年が嘘をついている可能性もなくはないが、それ以上にデルタは「ここが自分の知らない世界だ」という証拠をいくつも目の当たりにしてきた。
 

 見知らぬ建築様式に、青い肌の人間が当然のように命を狙ってきたという事実。

 そしてなにより、この世界に来る前に体験してきたおかしな事象。

 

 デルタがいままで生きていた世界では見たことも聞いたこともないもので溢れるこの場所は、少なくとも自分の知る常識の埒外にあるところだと見て間違いないだろう……と、そうデルタは結論付けた。

 

「……そうだ、エレク。この辺にいたなら、近くで桃色の髪の女の子を見なかった?」

 

 ややあって、デルタはおもむろにそう切り出す。

 

「桃色の? いや、見てないな。……ひょっとして、さっき言ってたはぐれた幼馴染のことか?」

「うん。あの子一人でも戦うことはできるけど、さっきみたいなVICEがいるなら危険な目に遭ってるかもしれない。早く合流しないと」

 

 不安を胸に逸るデルタだったが、対するエレクの表情は微妙なものだった。

 

「気持ちはわかるが……さっきの話を聞く限り、たぶんそいつはもっと別の場所に飛ばされてると思うぞ。ここは無人の廃墟だから、あんたを見つけた時みたいに、人がいればすぐ見つかるはずだからな」

「……それは、確かにそうだね」

 

 デルタ自身、内心ではエレクの推論と同じようなことを考えていたので、彼の意見に食ってかかるようなことはしない。

 だがそれでも、その胸にどうしようもない落胆の感情がわだかまるのは避けられず、デルタはがくりとうなだれてしまった。

 

「…………なぁデルタ、ちょっといいか?」

 

 そんな中、不意にエレクがそう切り出す。

 

「あんた、これからもその幼馴染を探すつもりなんだよな」

「うん、もちろん。探すアテはないけど、諦めるつもりはさらさらないよ」

 

 毅然とした表情で――あるいはどこか焦燥感に浮かされたような表情で、デルタはキッパリと宣言する。

 

 すると、目の前に立つ少年は、その言葉を待っていたと言わんばかりに、ニヤリと笑みを浮かべて――

 

「だったら、提案があるぜ。――あんた、オレたちの居る〈ナイツロード〉に入団してみればどうだ?」

 

 デルタに対して、一つの道を示して見せた。

 

「ナイツロード、に?」

「ああ。VICE相手に戦える人材なんていくらあっても足りないだろうしな。オレに合わせて動けたあんたなら、入団資格は充分満たしてると思うぜ」

「そ、そう言ってくれるのは嬉しいけど……それと僕の幼馴染を探すことに何の関係が?」

 

 当惑するデルタに、エレクは人差し指を向け、ちっちっち、とジェスチャーを見せつける。

 

「いいか。人を探すなら大切なのは情報だ。あんた一人でいつまでもあちこちフラフラするより、どこかの組織に入って人脈を使う方がよっぽど効率がいいはずだ」

 

 デルタの鼻先に突きつけていた指を引っ込め、エレクは次にどんと自分の胸を叩く。

 

「その点、オレらナイツロードは世界中を飛び回るサイキョーの傭兵団だ。転がり込んでくる情報も、情報を流し込んでくる情報通の数も多いから、人間の一人くらいなら楽に探し出せると思うぜ」

 

 全部仲間からの受け売りだけどな、と最後に付け足して、エレクは言葉を締め括る。

 

 対するデルタは――驚きに目を見開きつつも、顎に手を当ててエレクの言葉を深く反芻していた。

 

「…………そうだね、確かにそうだ。エレクのアイデア、すごく良いと思う」

「だろ? ま、入団の倍率はけっこー高いらしいけど、オレだって入れたんだ。あんたなら行けると思うぜ」

「あれだけ強くて『オレだって』はないと思うけどなぁ……」

 

 激励とも自虐とも取れる言葉を受けて、デルタは思わず苦笑を漏らす。

 ――苦くとも笑みを浮かべたおかげか、先ほどまで垣間見えていた焦りの感情は、いくぶんかなりを潜めていた。

 

「でも、ありがと。おかげさまで、これからの方針は決まったよ」

「そいつぁ重畳。……っと、やべ、お怒り電話だ。戻らないとちんちくりんにどやされる」

 

 懐の端末を見やり、渋い表情を浮かべたエレクが、ひらりと身を翻す。

 

「んじゃ、悪いけどオレは行くわ。あんたとまた会えるの、楽しみにしてるぜ」

「うん、こちらこそ。いろいろありがとう!」

 

 声を張り上げ、小さな背中に感謝の言葉を投げかけると、エレクは背中越しにサムズアップを作りつつ、軽やかに跳躍する。

 獣のようにしなやかで、稲妻のように素早い身のこなしをもって、少年はあっという間にその姿を消して行った。

 

「……さて、そうとなればやることがいっぱいだ」

 

 一人取り残されたデルタは、ぎゅっと拳を握り締め、天を振り仰ぐ。

 

 

「待っててね、ファル。絶対に、君を探し出してみせるから」

 

 世界を跨いでも変わらない空の青に、大切な幼馴染の瞳の色を重ねながら、デルタは力強い足取りで、再び歩みを進め始めた。
 

 

 

 Part.1 The end

 

  NEXT → Part.2-1

  Intermission → Part1あとがき

 

ナイツロード Episode of Luster -Part1-3-

 

「グ、ガァッ……?!?」

 

 数瞬遅れて響いてくる、しゃがれた悲鳴。

 押さえつけるものがなくなり、ふいに軽くなる身体。

 

 ――そこでようやく、デルタは「自分がまだ死んでいない」ということを、自覚するに至った。

 

「っ……何、が……?」

 

 よろりと身を起こし、デルタは状況確認に努める。

 先ほどまでデルタを踏みつけ、とどめを刺さんとしていたゴーディは今、遥か彼方へと吹き飛ばされている。代わりに、肌を突くようなビリビリとした空気と、モノの焼けた微かな焦げ臭い匂いだけが、その場に残されていた。

 

 

「――ようあんた。まだ生きてるみたいだな!」

 

 突如、頭上から声がかかる。

 とっさに振り返り、頭上を仰ぎ見たデルタの視線の先に現れたのは、一つの人影だった。

 

 廃屋を足場に佇んでいた人影は、その場でとんと軽く跳躍。獣のようなしなやかさで、デルタの間近へと降り立つ。

 目算よりも随分低い身長と、デルタのそれとは似て非なる青白い頭髪が印象的な「少年」は、デルタと視線を合わせると、ニッと犬歯を見せて笑った。

 

「……君、は?」

「ん? 見ての通り、ただの傭兵だよ。VICE《ヴァイス》とやりあうってんなら、オレも手を貸すぜ」

 

 両手を覆うオープンフィンガーグローブを引き締めなおしながら、青白い髪の少年はそう告げる。

 ――その正体はともあれ、どうやら彼はデルタと肩を並べてくれるようだった。

 

「ッ、クソがァ……」

 

 そこへ、怨嗟の声が響く。

 

 声の主であるゴーディは、青白い髪の少年に向けてどろりとした殺気を放っている。

 槍を支えに立ち上がるその体からは微かな黒煙が上っており、少なくない痛手を負っていることが見て取れた。

 

「傭兵風情が、俺様の仕事の邪魔すんじゃねぇ! こちとらニべニア人狩りの真っ最中なんだよ!!」

 

 吐き捨てるように叫んだゴーディが、矢の如く地を駆け、槍を振るう。

 

 対する青白い髪の少年は、まるでひるむ様子もなく半歩立ち位置を変え、無造作に両の手をかざす。

 直後、鈍い音を立てて受け止められた槍の向こう側で、ゴーディが驚愕の顔を覗かせていた。

 

「あんたの目的なんざ知ったこっちゃねえよ。あいにく――こちとらVICE狩りの真っ最中なんで、なッ!!」

 

 瞬間――少年とゴーディの間で、青白い閃光がほとばしる。

 

 一瞬遅れて轟く派手なスパーク音で、デルタはその閃光の正体が「少年の放った電撃」による攻撃だということに気が付いた。

 

「ガアアァァァッ!!?」

 

 悲鳴を上げ、ゴーディはたまらず槍を取り落とす。

 そこへ間髪入れず、掌底、次いで回し蹴りが直撃。ゴーディと少年の距離が再び開いた。

 

「グ、っそが……テメェ、タダの『能力者』じゃねえな……何もんだ?!」

 

 危機感をにじませた声に、少年がふんと鼻を鳴らす。

 

 

「言ったろ? 俺は〈エレク・ペアルトス〉。――ただの〈ナイツロード〉の傭兵だよ」

 

 エレクと名乗った青白い髪の少年が口走った、おそらくは組織の名と思しきキーワード。

 それを聞いて、ゴーディが額に脂汗をにじませた。

 

「ナイツ、ロード……?! んなわけがあるか! ハッタリも大概にしやがれ!!」

 

 激昂しつつ、ゴーディが地面を殴りつける。

 

「っと」

「ぅわ?!」

 

 ぐらりと地の底が震えたのち、エレクとデルタの足元から、岩土の棘が天を衝き上げる。

 回避を試みるデルタだったが、それよりも早く首根っこが引っ掴まれ、デルタの視界は高速で流れていった。

 

「わ、ったた……あ、ありがとう」

 

 廃屋の上でつかんでいた手を離され、しりもちをつきながら、デルタは自分を掴み上げた張本人――エレクに礼を述べる。

 

「おうよ。もう動けそうか?」

「うん、おかげさまで。かすり傷……とは言わないけど、痛がってられる状況じゃないからね」

 

 ぐっとこぶしを握って見せると、エレクは感心したように笑った。

 

「んじゃあ、ここはいっちょ共同戦線で行こうぜ。手数は大いに越したことないからな」

「賛成。僕も、こんなところで死ぬわけにはいかないから」

 

 目くばせをして、お互いに小さく頷き合う。

 

 数泊ののち、エレクとデルタは同時に地を蹴り、廃屋を飛び降りた。

 

「そこかァ!!」

 デルタたちを見失っていたらしいゴーディが、雄叫びとともに槍を振るい、無数の土の塊をショットガンのように撃ちだしてくる。

 

「ここは僕が!」

 

 虚空を蹴り、デルタがエレクの眼前に躍り出る。

 両の腕を交差させると、両腕のアームデフレクターから生じたエネルギーが、盾のように土の弾丸を阻んだ。

 

「お返しだッ!」

 

 舗装路へ着地すると同時に、エレクが右手を突き出すと、手のひらの先から青白い電撃がほとばしる。

 

「グゥッ……!」

「そこっ!!」

 

 断続的に閃く青白い雷の衝撃が、ゴーディをその場に縫い留める。

 動けなくなったゴーディめがけて、デルタもまたアームデフレクターを介し、エネルギー弾を投射。着弾と同時に生じたエネルギーの炸裂が、ゴーディの体勢を大きく突き崩した。

 

「らあぁぁッ!!」

 

 稲妻のような速度で肉薄するエレクが、その手の内から、青く輝く光を抜き放つ。

「青白く閃く雷光で刃をかたどったような剣」が、ゴーディの体躯を鋭く切り裂いた。

 

「ちィッ……?!」

 

 でたらめに槍を振るい、ゴーディがエレクを遠ざける。

 被弾を避け、飛び退るエレク。直後、その背後にいたデルタが、身をひねり、空へ躍り出た。

 

「はあぁッ!」

 

 ルクスキャリバーの切っ先から放たれるエネルギー波が、ゴーディを頭上から強襲する。

 

「うがっ、ンの……!」

「よそ見すんじゃあ――ねぇ!!」

 

 ゴーディがデルタへ注意を向けたその瞬間、エレクが吼え、巨大な電撃の塊を叩きつける。

 

「ぐごあぁぁぁッ?!?」

 

 繰り出された雷光の鉄槌は、がら空きとなったゴーディの胴で炸裂。

 空気をも切り裂くような熾烈な衝撃が、ゴーディを打ち据え、強かに吹き飛ばした。

 

 

 盛大な破砕音と土煙を上げて、ゴーディが地に叩きつけられ、倒れ伏す。

 だが、その光景を目にしたエレクは、怪訝な顔とともに舌打ちした。

 

「……ちっ、〈エレクトリックバスター〉を耐えやがるか。土は電気に強いなんてゲームか何かかっての……おいあんた、火力ある攻撃持ってるか?」

 

 地を転がりつつも、いまだ起き上がろうとするゴーディを睨むエレクは、面倒くさそうに吐き捨てつつ、デルタに問いかけてくる。

 

「え? あ、あるにはあるけど……撃ってもいいの?」

「いいも何も、相手はVICEだ。全力でブッ倒さないと、殺られるのはこっちの方だぞ」

 

 そう諭されたデルタの脳裏で甦るのは、数刻前の光景。

 

 仮にも同じ姿形を持ち、コミュニケーションも可能な相手に対して「そういうこと」をする忌避感は、今だデルタの胸中にくすぶっている。

 しかし、他ならぬゴーディの手で自身が命を落としかけたことも、また事実。

 

 故にデルタは、エレクの言葉にぐっと口を引き結び――覚悟を決めた。

 

 

「――エネルギーを溜めないといけない。足止め、お願いできる?」

「いいぜ、任された。ドデカいの一発頼むぜ!」

 

 再び青い雷剣を展開し、エレクがゴーディめがけて突っ込んでいく。

 2つの影が火花を散らし始めたことを確認して、デルタはルクスキャリバーを構え直した。

 

「ルクスキャリバー、アームデフレクター、リミッターカット! |魔動炉心《マギテックリアクター》、マキシマイズ!!」

 

 口頭による音声コマンドを受け、デルタが帯びた武装たち――ルクスキャリバーと二機のアームデフレクターが、一斉に唸りを上げ始める。

 過剰出力による自壊を防ぐためのくびきを解き放たれた剣と腕輪から、怒濤の勢いでエネルギーの塊が放出。とめどなく吹き上がる輝きは、天めがけて掲げられたルクスキャリバーの切っ先を取り巻き、ひと塊の「巨大な光の刃」を顕現させた。

 

「偏向フィールド、安定……! いつでも行けるよ!」

「おうよ!」

 

 デルタの言葉に素早く反応し、槍の刺突を躱したエレクが、ゴーディの肩を両手でがっちりと掴む。

 直後、鮮烈に迸る青い輝き。青白いスパークが駆け抜けた後、電撃をまともに喰らったゴーディが、その場でがくりと膝をついた。

 

「今だ、ぶちかませ!!」

 

 叫ぶエレクが飛び退けば、デルタとゴーディが、真っ直ぐに並び立つ。

 そして、大上段に掲げられたデルタの腕の先では、巨大なエネルギーの本流が、解き放たれる瞬間を待っていた。

 

「――あなたに恨みはない。でも僕は、こんなところで死ぬわけにはいかないんだ」

「グッ……クソがああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 静かに、しかし確固たる声で宣言したデルタは、ルクスキャリバーの柄をしかと握りしめ――

 

 

 

 

「ブレイジング……キャリバァァァァァーーーーーーッッ!!!!」

 

 雄叫びと共に、己が持てる最大級の技を、力の限り叩きつけた。

 

 

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