久々の更新行ってみますかｗｗ
愛読者さんがいなくなったのはツライ…とおもいきや、その方が新ダイアリーひっさげて復活しちゃったよｗｗ
いや、やんない？って誘ったけど流石にこの展開は予想できなかったｗｗ
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第5章 陰謀 最終話
潰えた希望
「っつしゃあ！いっちょ派手にいきますかあ！」
先陣を切って飛び出すのはエレク・ペアルトス。
彼はもともと高い機動性を体内に宿す電撃で促進することにより、限界までその機動力を発揮する。
「むっ、なにっ？！」
音さえ振り切るかのような猛ダッシュ。気付けばミューの体に鋭い一閃が入っていた。
「ぐっ……き…さま…らあああああ！！！！」
ミューの咆哮とともに、漆黒を帯びた衝撃波が残る3人を襲う。しかし
「レイド達をやらせはしないよ！」
2人の前に立ったのはルナ。目前に「魔法」で形成された障壁――俗に言う結界を展開。
迫る衝撃波のすべてを受け止めた。
「…次！」
障壁が閉じると同時にグーロも跳躍、ミューとの相対距離を一気に縮める。
「ぬうっ……！」
グーロの鉄拳を間一髪でかわしたミューに、今度は銃弾の雨が飛来する。
流石にこれはかわせない。綺麗に全弾命中したミューは吹っ飛ばされ、それでも体制を崩さずに着地する。
「くっ…ここまでとはな」
悪態をつくミューは、懐から何かを取り出す。
「『機兵龍』も破壊されたからな…もうここに需要はない、か」
すっ、と不敵な笑みを顔に浮かべ、何かのスイッチを押しこむ。
次の瞬間、すさまじい轟音とともに、部屋の内壁にヒビが生じる。
「その実力はほめてやるよ！せいぜい瓦礫の中で消耗してくたばりなぁ！」
叫びとともにミューは消えた。
「ね、ねえレイドどうするの？このままじゃ…」
「…あの三人をかついで、さっさと出るぞ。入り組んではいるが、構造は簡単だ」
「そうだね。エレク、そっちにはいるかい？」
「ああ、サジェともう一人の奴をみつけたよ。誰でもいいから手伝ってくれよ！」
「よし、あとはデルタの方だね」
グーロがエレクの応援にいき、レイドとルナでデルタを探す。
だが、デルタが見つからない。
「おい、レイド！もうここも持たねえぞ？！」
「くっ…」
「ダメ、こっちも見つからない！」
「諦めろ、と言っているのか…？」
仲間想いなグーロはどうも諦めたくないらしい。
「そうしなきゃ、助けに来たはずの僕らまで巻き添えを食らうよ？もう、諦めよう…」
「………くそっ！」
レイドの説得に渋々、といった顔で承諾したグーロ。
4人はビットとサジェロを抱え、施設から脱出するのだった。
「のわっと？！何だ今の音！」
残してきてしまった三人の援護に向かうべく走っていた4人だったが、レイルが異変に気付く。
「…爆発？それも相当な規模だな…」
「多分、自爆装置かなにかだね？」
「…って、ことは…」
ルミネスが呟くと同時に天井が崩落。進路をふさがれた。
「うわあっ？！…危ない危ない」
先行していたハルスがつぶされかけたが、間一髪で脱出した。
「くそ！これじゃ引き返すしかねえじゃねえか…！」
苦虫をかみつぶしたような顔でレイルが愚痴る。
「……しょうがない、撤退するぞ！」
「えっ、ちょっ、デルタ達はどうするのよ？！」
ルミネスがエンシェント三人組に訴える。
「いまは少なくとも、俺たちの安全を確保するのが先だ！人の心配してる余裕はねえんだよ…っ！」
何か言いたげなルミネスだったが、悔しそうなレイルの顔を見て言葉を飲み込んだのだ。
「…いくぞ」
エンシェント組の方も、外への脱出を試みるのだった。
彼らは紙一重で施設の爆発から逃れ、そして崩壊した施設前で集結した。
「…そうか、あの青髪が…」
「そんな………」
動揺が隠せないルミネス。目じりには涙がたまる。
「あいつ、最期まで俺らをかばって…」
轟音で気を取り戻したビットの声にも、落胆の色が混じっている。
「サジェ…ショックなのはわかるけどよ…。あいつにせめて、一声くらいかけてやれよ…？」
そっぽを向いたまま固まっているサジェロ。泣いているということは、その背中でわかるくらいだった。
「みんな、ごめん…僕らが助けに入ったんだけど…」
「…気にするなよ、レイドさん。あんたらのせいじゃないってのは分かり切ってるさ」
全員が重く、そして暗い気に覆われていた。
「ねえ、みんな…帰ろうよ？デルタ君のことは痛いくらい分かるけど、さ……」
「……ああ、早く帰ろう。嫌な思いが残る場所に、長居したくはない、からな…」
大粒の涙を目に溜めながらも、気取られないようにグーロが返答をかける。
――――――空の青が、印象的な彼の髪を連想させる。
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この回についてはノーコメントでっ！
さて次回からは、エレク一行がメインとなっていきますね。
…デルタですか？気にしない気にしない。
では ノシ
