コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

れっつごー新小説!(最新作!)

こんばんは〜、コネクトっでーす!


ようやっと小説の全プロットの構想を終えましたので、今回より「風といっしょに」を
新規連載させていただくこととなります!(パチパチ


といいつつも、今回はまだプロローグなんですがねw
では、張り切っていってみましょー!


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風といっしょに プロローグ


――ある日、科学で満ちたこの世界に存在しなかったはずの「魔法」技術が確立され、世界は一変した。
魔法による文化中心の生活が基盤となり、科学技術が衰退。
人々の生活レベルは、一時期中世前半まで急激な低下を見せた。
その一方で、長らく力を奪われ続けてきた動植物たちが活性化してゆき、その力を取り戻していった。
その結果、一昔前のファンタジー小説に登場するような歩く植物や異常成長した有機体など、
ありえない進化を遂げた生物…………俗に言われる「モンスター」がのさばる世界となったのだった。


そして、そんな常にイレギュラーが付きまとう世界には、新たな法律ができていた。
内容を簡約すると、「15になった男児は親元を離れて一年間の一人旅にでて、人々や己の守るための
力を磨け」というものだった。
無論、外の世界は危険だということで、反対意見も数多く出た。
しかしそれ以外に対抗できる方法は現状ないと判断され、反対を押し切ってこの法律が提案された。
これに対する疑問の声や反対の声も多数出たのだが、結局はこの法案が決定となり、
旅する青少年ということで、彼らには「旅少年」の名が冠されることとなった。


そんな法律ができて5年がたった今日。相も変わらず旅少年は日々生まれてゆく。
そしてここにも、旅立つ少年がひとり……


 * * * * * *


「母さん!筆記用のペンってどこだっけ?」
「しっかり前をみなさいな。テーブルに置いてあるでしょう」
そそっかしい朝の食卓が用意されていく中、その人物は一人旅の用意を進めていた。
名は、「日野 恵(ひの けい)」。彼もまた、今日から旅少年となる人物であった。
纏めていない長い茶髪がサラサラと窓から吹き込む風に流れ、まるで少女のような雰囲気をだす。
「出発はもうすこし先なんだ。もうすこしゆっくりと準備したらどうだ?」
食器を並べてるうち、2階からケイの父親が降りてきた。
「おはよう、父さん。昨日も遅くまで仕事だったのに、今日は早いんだね」
「当たり前だ。なにせ、今日はお前の記念すべき日だからな」
ははは、と父親が笑いながらイスに着く。
「さあ、ケイ。ここからトルータまでは結構遠いんだから、しっかり食べていきなさいな」
「わかってるよ、母さん」
くすっと笑うとケイたちも食卓に着く。彼にとっては、この年で家族と食卓を共にするのは最後だ。
「じゃあ、いただきます」


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「…髪型は………別にいいか、適当で。よし、これでOK!」
その後、ケイの部屋。今まさに、彼は出発支度を終えたところだ。
はらはらと気ままに揺れていた髪は一まとめに縛られ、今は尻尾のように後頭部で下がっている。
カッターシャツをかちっと着こなし、下はチェックのロングボトムという、なんだか
硬い格好だ。しかしこれはケイの好みで、変える気はないという。
必要な荷物を詰め込んだボストンバッグを勢いよく背負い、少々駆け足目に階段を下りる。


玄関前では、すでに二人が見送りの準備をしていた。ケイは会釈する。
「ほら、ケイ。お前への餞別だ」
と、父が何かを投げてよこした。広げてみると、それはこげ茶色の使い古したジャケットだった。
そのなかにくるまれていたらしい、同じ色のハンチングもある。
「…いいの?これ、父さんのお気に入りだっていつも……」
「だからこそさ。もしお前に困難が襲い掛かっても、父さんの加護があるからな。心配するな!」
自信満々に豪語するも、
「あなた、加護魔法つかえましたっけ?」
と母につっこまれ、うっと口ごもってしまった。
「……ま、まあいい。つらいときは、私達が夢の中にでもでて励ましてやる。だから、無茶はするな」
「うん、わかってるつもり。…じゃ、そろそろ行くよ」
父達の気遣いに心底感謝しつつ、ケイは玄関の戸をあけ、一人旅へと繰り出した。



こうして、今日もまた一人旅少年が生まれる。
しかし、この少年の行いが、後に大きく法律を改定させるということはだれも知らない。
世界は、変わらず流れているのだから。



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こんな感じで中二病全開フルスロットルで書いていきますので、ご了承を〜w
ナイツロードはやりたいことごちゃまぜ、繋録はタイトルどおり学園ものにしたかったので、
今回は自分の大好きなファンタジー旅物語に仕上げていきます!
魔法とかワイバーンとかわんさか出していきますので、そういうのが苦手な人は見ないでくださいな。
次回から、ケイこと日野恵の旅が始まっていきますので、こうご期待〜
では ノシ