コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

またしても外伝っw

どもどもー、長編の本編よりも番外SSのほうがよく思いついちゃうコネクトですーw
もともと続けるのが面倒な性格なもんでして…


今回は番外SSとして、かねてより書きたかったあるモノを書かせていただきますー。
といっても大体うちの子贔屓なんで、俺の嫁が出ない人にはつまらないかもですがw
また、当小説はアニメ版を基準にした二次創作です。
ゲーム版やMoon Angelとは設定が異なりますので、あらかじめご了承ください。
では、はじまりまーす!


*********


小説 ジ・テンペスト



「やっべえええ、寝過ごしたあああああっ!」
朝―――人間にとって一番忙しい時間帯。
一日の始まりである朝食には和のご飯を食べるのが日課なのだが、寝坊してしまったときは
その限りではないのがこの部屋の主だ。
そんな主を知っているからこそ、彼女は規定時間を過ぎるとそちらの用意をしておいてくれる。
「マスターっ、これ!」
「おぉ、毎回すまんな!」
ばたばたと慌しく高校の制服を着込む少年に、彼女は何も塗ってないトーストを一枚、差し出した。
ネクタイを絞めつつそれを受け取り、一口かじってから鞄の中身をチェックする。
筆箱、ノート、今日の授業の教科書一通りに体操着。
確認を終えて壁にかけてあった鍵を手に取り、玄関へと急ぐ。
「いくぞ、紫電!」
「了解っ!」
最後に少年は一言かけ、小さな人形を肩に乗せた。
「「いってきまーす!」」
少年と少女の声、響く声はふたつ。



西暦2036年
第三次世界大戦もなく、宇宙人の襲来もなかった、
2011年現代からつながる当たり前の未来。
その世界では、あるロボットが日常的に活躍していた。
"心と感情"を持ち、最も人々の近くにいる存在。
多様な道具・機構を換装し、オーナーを補佐するパートナー。


全長15cmの、小さくて頼れるフィギュア型ロボ。
人はそれを、「神姫」と呼んだ。



少年の通う高等学校は森林の開けた場所にあり、通学に時間がかかる人のために始業時間が
若干遅めに設定されている。
なので、普段通りの速度でペダルを漕いでも充分間に合うのだが、少年は
自分で決めた時間までに登校することをモットーとしている。
ゆえに久しぶりに全力でペダルを漕ぎ、ここに到着した頃にはすっかり息を荒げていた。
「っはー……。なんとか間に合ったか」
言葉も切れ切れに自転車を駐輪場に止め、鞄を担いで昇降口へと足を進める。
「あんな風に全力疾走するのは、いつぶりでしょうね」
ふと、頭上から声が降ってきた。少年はあわてることもなく、声をかけてきたそれに
返事を返す。
「中学以来だなぁ。それでもあんだけ全力で漕ぐことはなかったし、息あがるぐらいなのは
ホントにいつぶりなんだか」
苦笑しつつ、頭の上にちょこんと乗った少女型の人形の頭をなでてやる。
その少女の人形もはにかみながら、主の好意を素直に受け取っていた。
「あーそうだ、今日は悪いけどテストがあるんだ。おとなしくしといてくれよな、紫電
「了解です、マスター」
紫電と呼ばれたその人形は、一般に「神姫」と呼ばれるサポートロボットだ。
個人それぞれがオーナーとなり、神姫はオーナーに忠誠を誓う。
少年の持つ神姫は「アーンヴァルMk2」と呼ばれる型の神姫のカラーリングチェンジ版。
正式名は「アーンヴァルMk2テンペスタ」、マスターに付けられた名は「紫電」。



「おはよーっ」
「おーぅ、お早いねぇ節也!」
「おはよー、節也さん」
「おはようございます、勇人さん、ライト」
教室に入ると、喧騒と共に少年―節也(せつや)の友人とその神姫が出迎えてくれた。
名前を「勇人(ゆうと)」という少年の机には、節也と同じように神姫が乗っている。
型は紫電と同じアーンヴァルだが、カラーリングは通常版のものだ。
名前は「ライト」。ほんわりとした笑みが、彼女のマスターによく似ている。
節也が椅子に腰掛け、紫電が勇人の机上に飛び移る。
「や、おはよー紫電
「おはよう」
のほほんとした勇人のライトに、毅然とした表情と態度を持つ節也の紫電
対極的な二人だが、不思議と仲はよかった。
「今日も節也さんの頭の上だったの?いいなー、私もマスターの上でのんびりしたいー」
「べ、別になんてことないじゃない。ホームポジションよ」
ただ一つの共通点としては、二人ともマスターが大好きだという点だ。
これはどの神姫にもいえることだが、時折自身のマスターを贔屓しすぎて
ケンカに発展することがある。そういった意味では、この二人はある意味穏やかではある。
「ったく、お前らはいつもラブラブだなぁ。そんなんじゃ魔法使いになっちまうぞ?」
「別にいいだろー。それといっとくが、俺の紫電に変なこと吹き込まないでくれよ。
妙なこと覚えたらたまったもんじゃない」
「マスター、妙なこととは?」
「いや、こっちの話」
しばらくは二人と二体の談笑が続いたが、突如現れた別の神姫がそれを中断させた。
「てああああああああっ!」
「うわっ!?」
「きゃあっ!!」
武器を構えながら降ってきた神姫に対し、流石の反応速度で二体は回避する。
机に小さなキズをつけながら着地した神姫は、二人の友人のものだった。
「…あー、びっくりしたぁ。オイ隆介、これどうにかならないのか?」
「悪い悪い、喧嘩っ早い奴ですまんな」
新たに登場したのは「隆介(りゅうすけ)」という節也たちの友人。
そして机上に軽やかに降り立った神姫は、彼の持ち物である「フブキ」という型の神姫だ。
名前を「レンゲ」というその漆黒の神姫が朝日を受けて、その手に握られている「忍者刀〈風花〉」が煌き、
マスターである隆介お手製の黒いマントが着地の余波でふわりとなびいた。
「…おはよう、レンゲ」
「うむ、おはよう紫電。ライトも」
「おはよ〜。レンゲちゃん、いつもなんだかピリピリしてるよねぇ」
「普段から、マスターが襲われない様に殺気を立ててるのだ。拙者の使命は、
どんなことがあろうとマスターに忠誠を誓うことにある」
堅苦しいのがタマにキズなレンゲだが、友人の神姫とはよく打ち解けている。
ただ、神姫バトル好きのマスターの影響か
「…それより紫電、久しぶりに手合わせしてくれないか?」
「私はいいけど…どうします、マスター?」
若干好戦的なのが少々痛いところではあった。
だが、ここにいる三人は全員神姫バトルも趣味なので、大した問題ではない様子ではある。
「おお、いいぞ。久しぶりに、実力の差を見せ付けてやれよ」
「…了解。叩きのめしてきます」
主の了承を得て、紫電の目の色が変わる。
決闘の始まりを感じ取ったライトが、机の中に入れてあったビジュアライザーを起動した。
「そーれっ!バトルフィールド、展開!」




「いくぞ。準備はいいか、紫電
「いつでもいいわよ、レンゲ。かかってきなさいっ!」
双方武装を展開し、ジリと身構える。
数秒の後、二体は同時に跳躍した。それぞれの右方向へとすばやく飛び退り、レンゲはクナイ型の武器
「飛苦無〈蓮華草〉」を、紫電銃火器「アルヴォPDW11」をそれぞれ手に取る。
ユニコーンモードで一気にぶっ飛ばせ!」
「了解っ!!」
主の命を受け、紫電が弾丸をばら撒きつつ武装の形を変化させる。
キャノン型のバックユニットをサイドアーマー兼ブースターへと換装、両腰のバインダーを連結させて
左腕に装着する「ディコ・シールド」に替え、バックユニットからレーザーライフルを射出。
右腕に連結し、そこからさらにビーム刃を展開する。
「いっけええええっ!!」
モード・ユニコーンへと変形を終えた紫電が両腰のブースターを吹かし、一直線にレンゲの元へと向かう。
「クナイで撃ち落せ、レンゲ!」
「はっ」
対するレンゲは臆することもなく、両手に蓮華草を展開。猛進してくる紫電に向けて、二つを投擲する。
「邪魔だっ!!」
正確無比に迫るクナイはしかし、紫電の持つ深紅のレーザーソードの一振りであえなく撃墜される。
「間髪入れるなっ、リリアーヌ展開!」
指示に従い、バックパックユニットに搭載されていたビット武器のうち二つであったソードビット「リリアーヌ」が
射出された。レーザーソードと同じ深紅色の刃を持った自立兵器が左右からレンゲへと飛び、
正面からは紫電が肉薄する。
「まだっ!」
対するレンゲは鳥類の脚部を模したレッグパーツで天高く跳躍。ココレット二機が激突しあい、
ふしゅうと情けない音を立てて沈黙してしまった。
が、その状態を見て一人と一体は強気な笑みを浮かべる。
「いまだっ、ロング・レーザー・ライフル!!」
「了解っ!!」
節也の指示と同時に、紫電が新たな武装を展開する。身の丈もあろうかという長大な銃身を持った、
大型のレーザーライフルだ。
「まずい!下に飛べ、レンゲぇ!!」
「いっけええええええええっ!」
レンゲが方向転換をして進み出すのと、紫電のレーザーライフルが火を吹いたのは、ほぼ同時だった。
ズバァン!と強烈な炸裂音と共に、レンゲの右足ユニットが吹き飛ばされる。
「ぐあああああああっ!」
「レンゲ!!」
が、それが決着とはいかなかった。地に激突する前にレンゲが体制を立て直し、安定性を高めるために
両足の脚部ユニットをパージして着地した。
そこから少し離れた場所に着地した紫電が、主からの指示を受け取る。
「…一気に決めるぞ、紫電
「了解。…Mode Tempesta!!」
紫電の掛け声で、さらに武装が形を変化させた。
ディコ・シールドとして機能していたバインダーは再び腰にもどり、腰部のバーニアは
新たに展開されたバックユニットに組み付く。
さらに新しく展開された大型のウィングが組み付いたバックユニットに、光剣の柄とレーザーライフルがマウントされ、
額には増設された大量の火器を制御するレドーム状のヘッドパーツが装着された。
「着装完了。各システム、及び火器管制に異常なし。バーニア基部の損傷見受けられず。…オールクリア」
強く見開かれた目が、まっすぐにレンゲを見据える。
「いけえっ!」
節也の掛け声とともに、紫電が爆音と共に矢のごとく飛び出た。
「くっ、手裏剣だ!」
「御意!」
しかし、それを見て隆介とレンゲも黙ってはいない。隆介の指示と共に、レンゲが「大手裏剣〈白詰草〉」を装備。
二振りの巨大な手裏剣が投擲され、紫電へ一直線に襲い来る。
「アルヴォ、及びリリアーヌ展開!弾幕で一気に決めろぉぉっ!」
その指示を読んでいたかのごときタイミングで、ウィングに展開されていた新たなビットが射出された。
弾丸を撃ち出すための銃身を取り付け、ココレットと差別化されたその武装は「リリアーヌ」と呼ばれている。
それに加え、紫電の両手には2丁の「アルヴォPDW11」が展開。
射線を手裏剣とそのむこうのレンゲに向け、銃身とビットを固定する。
「フルバースト!」
咆哮一発、アルヴォとリリアーヌから大量の弾丸がばら撒かれた。
数十発をもろに食らった手裏剣が合えなく撃ち落されれば、次の標的はその延長線上にいる――
「しまった!?うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
手裏剣を撃ち落したときのそれよりもさらに多い弾丸の嵐をまともに浴び、レンゲの体は地に伏した。


******


「うぅ、また負けた…」
バトルフィールドが解除された後、レンゲとその主はしょんぼりと項垂れていた。
その反対側では、武装を解除した紫電が主に頭をなでられている。
「いやー、しかし節也はホントに強いよなぁ」
観戦していた勇人が、あきれるようなうらやむような声を上げた。
「…俺の強さじゃない。俺の指示を理解して、素直に従ってくれる紫電あってのことだよ」
苦笑しながら節也が返すと、ほめられた紫電が小さく首を振る。
「いいえ、私が戦えるのはマスターの命令あってのことですから。それはマスターの実力ですよ」
「ありがと、紫電
笑いあう一人と一体を見て、勇人と隆介はそろってため息をつく。
「……お前ら仲良すぎ」
「ホントに。ケンカとか絶対なさそうだよなぁ」
その二人の持ち物である神姫たちは、揃って紫電に羨みの視線を向ける。
「うわぁー、ラブラブでいいなぁ」
「…奴の強さは、主と一心同体であるからか。羨ましい」
そうこうしているうちに、始業のチャイムが教室に鳴り響く。
「あ、もう始まるのか」
「ほんと、神姫バトルやってると早いよなぁ」
駄弁りつつ自分の席へとすわり、神姫たちはカバンの中へと入り込む。
神姫たちは原則携帯などと同じく勉強に必要ないものとされ、学校に持ち込むのは禁止されているが、
最近では神姫を持つ者ならば全員が連れてきている。
無論教師も大体は容認しているのだが、流石に面と向かって出しておく者はいない。


「はい、おはよう皆」
「「「おはようございまーす」」」
人々は、神姫と過ごす時間を人間と過ごす時間と同等に、大切にしている。


*********


おーわーりっ!
…あーくそ、ギャグ系ならこんなにかけるのにw
以下これを書いたいきさつ(途中までは神姫を知るまでの経緯)



ニコ動で「なんだこれシリーズ」視聴

神姫か、面白そうだ(一応これ以前に別の人の動画で神姫は知っていた)

figmaガンプラの動画発見

おぉかっこいい!確かジェガンDと同じような神姫がいたよな

検索してみるも、Figmaのようなことは出来ない模様

あーくそぉ、でもこれいいなぁ。ゼルノグラードってのかぁ

色々調べるもそこまで興味持たず

しばらく後、偶然アニメ版武装神姫の9話を視聴

…なんだこれ、超面白そうじゃん。俺は今までこんなものをスルーしてたのか!

色々なところを回り、後の嫁(テンペスタ)を発見

…か、か、かっけえええええ!?

値段を見て落胆

うし、バイトして買うぞ!

数週間経過

でもなんだこれシリーズみたいに動かしたいよなぁ

どうやったら動くだろう?そうだ、小説ならいきいきと動かせるじゃないか!

アニメ版一通り見て超面白かった!よし書くぞーっ!

以下日記


となってます。なっげぇw
いつも自分が小説を書く動機がメチャクチャなんですが、今回は群を抜いて妙ないきさつで
小説を書きましたw
大雑把に理由をまとめると「テンペスタを動かしたい」からですww
ちなみにこの小説はテンペスタを購入した後に書こうかなぁと思ってたんですが、
なんともなしに我慢できずに書きました。
だって小説書くの楽しいんだもん!


大して書くこともないので今回はここまでw
下に設定があるので、是非ご一読をー。
ではでは ノシ





以下簡単な設定
節也
 紫電のマスター。
 神姫に対する入れ込みは友人間でも突出しており、いつも紫電や他の神姫を大切に扱っている。
 バトルに関しても秀でており、主に紫電との連携を得意としている。
紫電
 節也の神姫で、機体名は「天使型アーンヴァルMk2テンペスタ」。
 クーデレな性格で、マスターとの仲を茶化されると恥ずかしがる可愛い一面を持つ。
 バトルでは武装の変形を駆使した立体的な攻撃が得意。支援戦闘機「ラファール」を駆る腕も一流。
勇人
 ライトのマスターで節也の友達。
 のんびりとした性格で、バトルを神姫たちのコミュニケーションとして考える楽天家。
 普段からライトがバトルするのはあまり好まないが、大会などではその実力を遺憾なく発揮する。
ライト
 勇人の神姫で、機体名は「天使型アーンヴァルMk2」。
 マスターに似てぼーっとした性格で、暇なときは日向ぼっこをしてる。
 戦闘は不得手ながらもそれなりの腕はあり、ペガサスモードでの銃撃戦を好む。
隆介
 レンゲのマスターで節也たちの友達。
 戦国時代の侍や忍に憧れていて、神姫がフブキ型なのもその影響。
 3人の中では群を抜いてバトル好きで、暇があればストリートバトルを仕掛けるバトル狂な一面も。
レンゲ
 隆介の神姫で、機体名は「忍者型フブキ」。
 典型的な忍者口調で、些細なことでは動じない鉄壁の心を持つ。でもマスターになでられるとぐらぐら揺れてデレる。
 主に似て戦闘狂で、クナイや手裏剣を用いて複数方向から相手を追い詰める。