コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

書かないと…PSOを書かないと…w

うごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご(割愛


ゲフン、開幕失礼いたしましたコネクトです。
鋼鉄の瞳が絶賛停滞中です。どう見てもネタ切れです本当に(ry


いやいや、一応プロットは完成したんです(今更ェ
ただ、それにどう肉付けしていくかが今後の課題なんですよねぇ…
ままま、製作裏話は蹴っ飛ばしてどっかに放置しといて、鋼鉄の瞳更新いってみましょう!!



*********



#07 航路は何処に



「……うぐぅ〜、暇くせぇ…」
アークセンチネル、ブリッジ内部。艦長席兼操縦席の上で、コクトががっくりと肩を落としていた。
そこへ、ロビニアクスから連れ添っているホムラとレーヴァティーンから共に行動しているゼクス
揃って顔を出す。
「どうした、少年」
「どしたの、コクト君?」
ゼクスが右、ホムラが左からそれぞれモニターを覗き込む。そこには現在座標と、周辺の惑星、オラクルなどが
揃って表示されていた。
画面には程近い位置にロビニアクス、全速航行のおかげでだいぶ離れたレーヴァティーンが写っている。
「おー、ずいぶん離れたねぇ」
「んまあ、離れたのはいいんだけどなぁ……」
「離れたのはいいことじゃないか?何故そんなに落ち込んでいる」
ゼクスの問いに、コクトがさらに頭を抱える格好になった。
「ええ、離れたのはいいことなんですよ。…ただ、次の行く当てが全く無くってですねぇ…………」
はぁぁ、と盛大にため息をつく。それを見てホムラが慰め、ゼクスは考える体勢になる。
数秒後、ゼクスがゆっくりと顔を上げた。
「なら、エクスティオーに寄ってみたらどうだ?あそこなら引き取り手も見つかるだろう」
「エクスティオー、か……」
「えくすておー…って、どこ?」
首をかしげるホムラに、ゼクスが説明する。
「エクスティオーは、俺たち人類の始まりの星といわれている惑星のちかくに停留しているオラクルだ。
女子達の戦闘服『エクエスティオー』が開発された場所でもあるそうだ」
へーっと目を輝かせるホムラに変わり、コクトがパネルを弄り始める。
「……おぉ、エクスティオーはまだ近いな。カルカーロが軌道の延長線上にあるから、もしものときはそっちにいける」
「延長線上というと、あの星を越えることになるんだな」
「ええ、どっちにしろこれだとカルカーロに帰ることになりますからね」
肩をすくめ、ゼクスのほうを見やる。彼に来るかどうかを目で問いかける。
「そうだなぁ、オレはしばらくアハト捜索以外に用事はないから、たまにはルチア嬢のところに顔を出すのも一興だな」
つまるところついてくるらしい。ここからの道標は決定した。
「了解っ……アークセンチネル、取舵96度。液化ヂェリーエンジン点火準備。サブスラスター点火!」
エンジン点火を告げる電子音が小さく鳴り響き、重力生成場にかすかに振動が走る。
「目標、オラクルエクスティオー、及び軌道延長線上カルカーロ!メインエンジン点火!アークセンチネル、発進!!」
液体燃料が勢いよく噴出し、炎による推進力が生まれる。
たちまち船は速度を増し、目標のオラクルがある方向へと進んでいく。


―*―*―*―*―*―*―


数日後、いつものように武器の整備をしていると、ホムラが室内へと入ってきた。
「おじゃましまーす」
「ん、どうした?」
現在のホムラの格好は、武装を解除したようなものだった。
元からパックに入っていたローズ・ボディ、コクトに依頼して買ってきてもらったイルシオン・アーム、
ロビニアクスで拾ったイオニア・レッグを組み合わせて、私服のような感じに仕立ててある。
丸みを帯びた体躯がなんとも少女らしいとコクトが思うが、それより早くホムラが口を開いた。
「ねえ、訓練に付き合ってくれないかな?」
「訓練?…ああ、別にいいけど、なんでまた?」
ホムラが自分から訓練と言い出すことは珍しいと思っていた。唐突にいわれたので、意味を理解するのが
ほんの少し遅れたのは内緒だ。
そんなコクトの思考などいざ知らず、ホムラは壁に背を預けてぽつぽつと話し出す。
「…前、レーヴァティーンでつかまったとき、考えてたんだ。私がもっと強かったら、もしかしたら
つかまらずにすんだのかな、って……」
実力の無さに不甲斐なさを覚えていたのだろうか。だとしたら、そんな彼女の気持ちは
わからないでもない。
以前コクトも、オラクルに襲撃してきたダーク・ラグネに手も足も出ず、無様に倒されたところを
別のアークスに助け出され、歯がゆい思いをしたことがある。
「……ああ、いいぞ。でも、訓練だからって手加減はしないからな?」
「うん、のぞむところだよっ!」
意気込むホムラの頭を軽くなでながら、二人は部屋を後にした。




「いいな?俺の攻撃タイプは主に接近戦。リーチがない分高い攻撃力があるが、
相手を近づけさせないように弾丸を放てば、リーチの長いホムラがその分有利になれる」
「うん。遠距離戦のアドバンテージは射撃のリーチにある、だよね?」
「その通り。誘導はまだ難しいだろうけど、きちんと相手に照準を当てて撃て。
正確さはホムラの十八番だから、相手も近づきにくい。…そろそろ始めるぞ、構えろ!」
「了解っ!」
その一言を皮切りに、練習場に静寂が訪れた。
コクトは先手を取るつもりでじりじりと気を張り詰めさせ、ホムラはどう出られても対処できるように
しっかりと照準をあわせる。
数秒後、先に動いたのはコクトだった。
「てぁっ!」と裂帛の気合と共に、マウントポーチから練習用のソード「アルバギガッシュ」を射出した。
フォトンで構成される刃がある場所には、代わりにマーキング用の塗料が染み出るスポンジ状物質が収まっている。
それを右手に収めると同時に右へと大きく振りぬき、ホムラめがけて突撃してきた。
対するホムラは突撃の速度に驚きつつも照準を離さず、コクトめがけて正確に「アルバライフル」の模擬弾を撃ち出すも、
速度によって弾丸は振り切られ、あえなく床に着弾する。
「甘いぞ!弾道を計算して先回りするように撃て!」
直後、コクトのアドバイスと共に薄く剣戟がとんできた。避けきれず、腕部へほんのかすかにマーカーの切り傷を負う。
そちらに照準を向けた頃には、既にコクトの姿はなかった。
先ほどの剣筋からしてコクトが手を抜いているのは明白だったが、それでもいまだホムラには反応しきれない
速度でコクトは移動する。そうこうしてるうちに、二発三発と刃が叩き込まれ、その都度
切り傷のごとくマーキングがホムラの肌に付着していく。
「とどめだっ!」
照準さえ合わせられずに焦るホムラの目の前に、突如コクトが躍り出た。
その手にはなぜか、練習用のアルバギガッシュではなく、フォトン刃を持つ「ガンハチェット」に似た武器が
握られている。
――もしやコクトは、自分を破壊するつもりで?
そう思うと、たちまち恐怖が湧いてくる。
思えばそうだ。彼と相対しているとき、えもいわれぬ殺気を全身に感じていたのだ。
自分を焦らせたのも、実剣に持ち替えたのを気づかせないため―――
そこまで考えたとき、無慈悲な刃がとんできた。


「…………っ」
どさ、とホムラが崩れ落ちる様を見て、コクトはハチェットを静かに下ろした。
「…全く、手厳しいものだな少年」
と、頭上から声がかかった。上に設けてある待機兼観戦スペースに、いつの間にかゼクスが座っていたのだ。
「こうでもしないと、この先が思いやられます。…これが最善の策なんですよ」
「だからといって、女の子を泣かすのは感心しないなぁ」
様にならない微笑でコクトを見やる。少年はちらりとホムラを見やる。
彼女の全身には、マーキング以外に目だった外傷はなかった。静かに寝息を立てている。
「…いくら経験を積もうと、それが実践で役に立つとは限りません。現にこの子は、俺の殺意を真に受けて
こうして失神しているんです。嫌がおうにでもなれておかない限り、実践を甘く見てしまいます」
「……たしかに、シミュレーターで感じるのは仮想の殺意だ。殺されても大丈夫などという
無駄な過信があるなら、いっそとりはらえという訳だな、少年」
特勝な笑みでゼクスが聞くと、今度は頷いた。
「これからしばらくはこうしますんで、ホムラに変な告げ口しないでくださいね?」
釘を刺すと、ゼクスが高らかに笑う。
「ははは、俺が何かすると思うか?」
「ええ、思い当たる節は色々と」
即答されても、なおゼクスは笑うのをやめなかった。
が、ふと笑いを止めてコクトに呟きかける。
「……しかし、こう言うところを見ると、やっぱりアハトの弟子なんだなって思うな」
「…彼も、俺に色々と教えてくれましたからね。似ちゃったんでしょう」
ふとゼクスの目が、遠くを見つめるようなものになる。
「全く、アイツはつくづく正義の味方だよ。俺が迷って最後の最後にようやく達成できたことを、
アイツは迷いなく達成しやがったんだ……」
「彼は、俺たちにとっての英雄です。彼からの助言で窮地を逃れたこともありますし、
元をたどれば彼の働きかけで、バラバラだった仲間たちが纏まったんです」
癖の強い二人は自分には扱えない、と付け足しつつ、コクトも行方の知れない頼もしき男のことを思う。
ふと、いつか彼が言った言葉が脳裏で再生された。



『失敗は許されない。もちろん死ぬこともゆるさねぇ!命令は二つ。見敵必殺!それと生きて帰ることだ!』



思えば、あの言葉から始まったのだ。
彼のその言葉で、幾度も鼓舞された記憶は鮮明に残っている。
そういえば、今カルカーロに残る彼女らはどうしているのだろうか?
カルカーロを出る直前、彼女達に新たに建造している船を
静かに物思いに耽りつつ、コクトはホムラを抱えて彼女の部屋へと足を向けた。


―*―*―*―*―*―*―


翌日。
「日の当たる〜坂道を〜自転車でかーけのーぼーるぅ〜…ん?」
陽気に歌いながら通路を歩くゼクスの耳に、何かが聞こえてくる。
「…うん、わかってるよ。でもさぁ、あそこまでやらなくてもいいじゃん!」
「確かにアレは俺もやりすぎたと思ったよ!でもな、これから戦いの腕を磨くなら、ただのトレーニングじゃ
もう技量が伸びないんだ。より実践的にしないと、いざって時に無駄な油断を生んでしまう」
「…うぅ、それはそうだけど……」
ゼクスが扉の前から耳をそばだてると、どうやら昨日の特訓のことでひと悶着起きているらしい。
仲介に入ることも考えたが、ゼクスは敢えて入らないでおいた。
特に理由があったわけでもなく勘で決定しつつ、ゼクスは扉の横にもたれて二人の会話を聞く。
「……これからは注意するからさ、あんまりヘソ曲げないでくれよ」
「うん…コクト君は私のためを思ってくれてるんだよね。こっちこそゴメン」
「謝るのはたぶん俺のほうなんだがな…そうだ、エクスティオーで観光の許可でも下りたら、
気晴らしになんか買ってやるよ。それでどうだ?」
「ホント!?嬉しいけど…なんか物で釣られてるみたいだなぁ」
「バカ言うな。俺なりの謝辞の印だよ」
どうやら大事にはならなかったようだ。苦笑しつつ、ゼクスは壁から離れて自室へと歩みを進める。
「で、盗み聞きとは大人気ないですよ、ゼクスさん!」
後から飛んで来たコクトの声は無視しつつ、一目散に走って逃げた。


さらに翌日。目標のエクスティオーには明日到着する予定だ。
「夢でっ、たーぁかーくぅーとーんだぁー、からぁだぁはどんな、不安っ、まとっ、てもっ
ふりーはらってぇーくぅーっ!」
ご機嫌調子で歌いながらブリッジへ向かうコクトの耳に、妙な声が聞こえてきた。
「…いいだろう?ったく強情だなぁ嬢ちゃんは」
「だからって、断りもなく人の体を触らないでくださいっ!」
鍛えられた聴覚が、ゼクスとホムラの声を鮮明に捉える。
すばやく声のする部屋の横に背を預け、聞き耳を立てて中の様子を伺う。
「つれないねぇ。コクト君には許してるのに、オレには冷たい子だ」
「なっ…こ、コクト君にもそんなこと許してません!」
「ほぉ〜。こんな可愛い子を前に何ともいわないとは、彼は妙な奴だ」
「…おだてても、それは口実になりませんよ」
コクトは頭を抱える。どうにも形容しがたい人物であるゼクスだったが、まさかこういう人間だとは
思いもよらなかったのだ。
ただの格好よさげな男から変態に私的ランキングを降下させておいて、とりあえずこのままでは
ホムラに危害が及ぶかもしれない。
一言言う準備をして、コクトは勢いよく自動扉から中へと入り込む。
ゼクスさんっ!」
が、その目に映ったのはコクトが想像していたのとは別のものだった。
腕を組んで勝ち誇ったかのような笑みのゼクスと、同じく何かをこらえながらすまし顔をつくるホムラ。
聞こえてきたセリフとはかけ離れた光景の理由は、すぐにわかった。
グワッシャン!と小さめの古めかしいアルミタライが勢いよくコクトの頭上に落下し、そのままコクトが
昏倒した。
「やったぁ!大成功〜」
ホムラが嬉しそうに声を上げる。傍を見ると、ゼクスもクックッと笑いをこらえている。
「…殺気を感じなかったのが敗因だな、少年。まだまだ青いぞ」
「……二人、そろってぇぇ…………」
打ち所が悪かったらしく、そのままコクトの意識が少しづつ遠のいてきた。
「…さて、オレはもう一仕事だな」
「ふぇぁっ!?ちょ、何してるんですかぁっ!!」
バチンと快音がしたかと思うと、ゼクスが横に倒れている。
「…ふっ、オレも甘かったらしい」
「……お互い様といいたいですが、貴方のは自業自得ですからね」
スタスタと歩き去るホムラを見やりつつ、男二人は意識を手放した。



とにもかくにも、目的地であるエクスティオーは目と鼻の先だった。



*********


終了っ!
日常型パートはこういう所でも繰り広げられるというのを、宇宙戦艦ヤマトにて学びましたw
しかし、前回を投稿してからまぁ期間が開きまくったもんです。
大体2ヶ月あいてしまいました(実話
繋録は比較的短い間隔で提供できていたのに、なぜこうなるんでしょう…。
やっぱり自分はプロット無しで突っ走ったほうがいいんでしょうか(苦笑


さて、いつもの簡易解説をする前に一つお詫びが。
アハト様、毎度毎度すいませんっ!
キャラ崩壊の許可を貰ったからといってちょっとやりすぎてしまいました。不満に思われましたら
どうぞ申し付けてください。その部分ばっさり削除します。
で、今回のお話はエクスティオーまでのつなぎ回となってます。
日常回と銘打った手抜き回です。本当に(ry
一応空気寸前になってきたマークアハトの話を登場させたり、ホムラの悩みを解消したりなど
お話的にも頑張ってみたんですが、どうあがいても手抜きにしか見えない出来上がりに…w
あ、ちなみに本編で二人が口ずさんでいた歌は両方ともある曲のサビで、
ゼクス猫の恩返し「風になる」
・コクト:ソードアート・オンラインcrossing field
となっています。


そして次回から、物語はいよいよ完結へと向かい始めます!
エクスティオーから繋がる人類の始祖の星、そしてそこで見つかる衝撃の物体。
明かされるホムラの記憶。そしてそのとき、コクトの決断は!
毎回すんませんw


ちなみに鋼鉄の瞳は製作にあたり、初期のプロットから大きく変わっています。
前半は共通で
ロビニアクスでホムラ発見→レーヴァティーンに寄る→脱出
なんですが、後半はかなり変えてあります。
初期の頃のプロットでは
→オラクル「エストパリア」に寄港→新キャラ加入→人類始祖の星へ→地質調査のため新キャラ離脱
→カルカーロへ→ハイヴ再接近の知らせ→ホムラが自身の正体を明かす→ハイヴへ特攻→ハイヴ粉砕
→コクトが親しい人を失った傷を抱えつつ第3章へ

となる予定でした。
ですが製作中に「ゼクスさんが復活してるみたいだし、出してみようかな」と思ったのをきっかけに
プロットが大きく修正されることになりました。
今までのものをまとめてみると
(脱出を省く)→レーヴァティーンにてゼクスと邂逅→ホムラを救出し脱出→エクスティオーを継いで人類始祖の星へ
→(ここからは未公開分)→?????→カルカーロ帰還→?????→?????→?????

となります。どっちみちカルカーロに帰るんですがねw
あ、初期プロットが盛大にネタバレしてるように見えますが、あちらは没案なので
実際の本編はまた違った結末になります。
ただ、ホムラの正体は初期と変わってないのでここでは伏せてあります。そっちはネタバレですからw


さてさて、今回はここまでです。
次回も頑張るどーっ ノシ