コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

ナイツロード6章1話、改訂版になりますー

こちらは、説明などや矛盾点を自分なりに解消した
ナイツロードの正規版となります。
他の改訂版同様、こちらを読んだほうがよいかと思われますw


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蒼い、空。その空を見る度、彼を思い出す。


あの施設の件から三日。やはり、彼らの心の傷は癒えなかった。
「…サジェ、いるか?」
すこしトーンを落とした声で、ビットが声をかける。
「ああ、いるよ。入りな」
帰ってきたのは平然としたサジェロの声だった。ビットは間もなく開いた部屋に入り、ストンと座る。
「…エレクさん達、どうしてるかな…」
「さあな、元気だといいんだが…」
ここは傭兵達の住む場所である故、団長も容赦はない。エレク一行は別の任務に狩りだされ、悲しみを分かつことはできない。
ルミネスの方はショックと過労で意識が飛んでいるらしく、今はいない。
「…なあ、ビット」
「ん?」
「今はこのこと、忘れようぜ?悲しんでても、何も変わんねえし、さ…」
ほんの少し、目じりに涙をためたサジェロがいう。その心情を察したビットは
「…ああ」
とだけ返事して、部屋を出た。




その頃、ナイツロード本部施設前には、一団の雑踏がいた。
「ふふ、この人数で集中砲火を浴びせればすぐにでもあそこは沈むだろうな。
…俺たちの邪魔をしたあいつらに、思い知らせてやる……!」
憎しみのこもった眼で、ミューが一点を見据えている。
「…さて、B,C班の準備はどうなっている」
「はい、おおむね完了しております。総大将のご指示で、いつでもうごけるようです」
「よし、いいだろう…」
二ィ、と笑うミューの号令が、高らかに響いた。