コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

遥かなる記録第二回!

うーいぇっ!ガンガンすすめかーぜきってぇ、ガンガンいくぜさいごまぁでーっ!
かんぜんー、ねんしょぉー、いぇすっあいっおーぅけぇー?
ってことでちーすちょりっすおっすおっす!コネクトですー。


今回歌った曲:ポケットモンスターアドバンスジェネレーションバトルフロンティア


さてさて遥かなる記録第二回ですが、実はこのたび「ポケモン小説スクエア」という場所に
この作品を掲載することとなりました!っつっても投稿形式なんですがねw
なので、比較的早いインターバルでこちらも消化せねばなりません。
したがって、現在執筆中の剣物語、アポカリプス、風といっしょには一時的に更新を停止いたします。
いつ再開するかはコネクトにもわかりませんし、もしかしたら合間合間に更新するかもしれません。
さてまぁそれでは遥かなる記録第二回、いってみましょう!


*********


episode2 ナカマ


「……旅に…?」
眼前にいる眼鏡の少女ベルが発した言葉に、ハルは少なからず動揺する。
無理もない。よもや自分に縁のない言葉を告げられるなどと、露ほどにも思ってなかったのだから。
そんなハルの内心を知ってかしらずか、ベルはそのまま言葉を続ける。
「そうっ。…あれ、もしかしてお母さんから何も聞いてなかった?」
母からは会いたいとしか伝えられてなかった。素直に頷いてみせる。
「そっかぁ……。じゃあ、これはサプライズなんだね!うん」
とにかくマイペースの塊らしい。ベルは一人納得しながらうんうん頷き、対するハルはいまだに
何がなんだかわからない状況だった。
「…あの、スンマセン。俺、まだ状況がわかんなくって……」
「あっ、ごめんごめん!…えーとそれじゃあ」
ハルを忘れていたかのごとき反応を見せた後、ベルは肩から提げたカバンの中から何かを取り出した。
見ると、それは何かのカプセルのようだった。円柱状にフィルターがかけてある。
半信半疑で見つめていると、ふしゅう…とフィルターが持ち上がった。
「じゃじゃ〜んっ!」
冷却用と思しきガスが多量に吹き出た後、その中から現れたものはハルを驚かせた。
赤と白の二色に彩られ、中央を黒い帯が通り、その中心にはボタンのような物体をつけた、新円上の物体。
「…あっ、モンスターボール!」
そう、そこから現れたのは3つのモンスターボールだった。
陽光を真に受け、きらりと輝く様は憧れを抱かずにはいられない。
「それと、これっ!」
続いてベルが、ポケットから別のものを取り出した。
グレーを基調とした縦長なボディに、赤いボールのペイントと折りたたまれた画面。
「これは、ポケモン図鑑っていいまーす!出会ったポケモンを、自動的に記録するハイテクな機械なんだ!」
ポケモン図鑑その名前は、ハルにも聞き覚えがあった。
ポケモン研究の権威であるオーキド博士と言う名の人物が製作した、万能の機械。スクールで習った覚えがある。
そこまで考えたとき、新たに疑問が湧いてきた。
「…えと、何でそんなもの俺に見せるんですか?」
その問いに、まってましたと言わんばかりの表情でベルが頷く。
「うん、実はね…」
続くベルの証言には、さすがにハルも仰天した。
「このポケモン図鑑を、キミにプレゼントしちゃいまーっす!」
「なぁっ?!」
驚きすぎて大声を出してしまった。あわてて気を取り直しながら、必至に聞き返す。
「な、な、なんでぇ?!そんなもん俺にくれたって、使い道も何も…」
「うん、だからこれをあげるには、条件があるんだ」
「……条件?」
頷いたベルは、くるりと向きを変える。
「この世界には、たーっくさんのポケモンがいるんだ。…ハル君は、どのくらいいるか知ってる?」
言われ、ハルは頭の中でいつか習ったことを思い出す。
「…たしか、600以上いるって習いました」
「そう。…でも実際は、もっといるかもしれない…ううん、もっといると、私は思うな」
遠くを見ながら、ベルはふふっと微笑を浮かべる。
「…私の夢は、いつかすべてのポケモンに会うこと。そのために、今はアララギ博士っていう
ポケモンを研究する博士の助手をしてるの」
楽しげに夢を語るベル。
「でも、私だけじゃそろそろ人手が足りなくなってきちゃったの。……そこで!」
不意にくるりと身を翻し、ハルに向かって笑いかけた。
アララギ博士のお手伝いとして、ハル君にはポケモン図鑑を埋めていって欲しいんだ!それが条件っ」
つまり言えば、都合よく利用されるということでもあった。
しかし、そんなことを言うのは野暮と言うものだ。ハルもまた、旅に出てみたいという強い願望を胸に抱いている。
その旅に出れるということならば、彼には断る理由などなかった。
「…わかりました、その条件引き受けます!」
「わぁっ、やったぁ!キミのおかげで、博士の研究もはかどりそうだよ〜」
嬉々とした表情で、ベルはポケモン図鑑を持ち直す。
「それでは、あなたにこれをプレゼントします!頑張ってね、ハル君!」
「はいっ!」
手渡されたポケモン図鑑を、ハルはしっかりと受け取った。


「それじゃ、次はポケモンだね!」
そう言うと、ベルは先ほどのモンスターボールが入った機械を再度取り出した。
コロコロと揺れるボールの表面を覗いてみると、それぞれのボールに違うポケモンが一匹ずつ入っている。
「今から選ぶポケモンは、これからキミのパートナーとしていっしょに旅をしていく、言わば
仲間だからね!ちゃーんと選んであげてね」
少々責任重大なことを言われ、ハルは無意識に背筋を正してしまう。
「えーっと、こっちが炎タイプのポケモンポカブ〉。こっちは水タイプの〈ミジュマル〉。
それでこの子が、草タイプの〈ツタージャ〉だよ。好きな子を選んでね!」
ボールの中からハルを見つめるポケモンたちは、皆期待に胸を膨らませていることを示すかのように
瞳を輝かせている。
(…参ったなぁ、こんな期待されてちゃ選ぶに選べねぇぇ……)
内心ハルは頭を抱える。
とその瞬間、どこからか紫色の塊が飛んで来た。
反応が遅れてしまい、回避しようとした二人はすっ転んでしまう。
「ぐっ!」
「きゃっ!」
さらに転んだ拍子に、ベルの手からボールがケースごと離れてしまった。
ハルが受け止める前に、その眼前を漆黒の風が駆け抜け、三つのボールがその手に収まる。
たんと軽快な足音を響かせて着地したのは、黒い毛並みを持ったポケモンとその上に乗った
黒い服の人間だった。
「よし、奪取完了。とっととずらかるか…」
その服装は、ハルに見覚えがあるもの。
「あーっ、お前ら昨日のぉっ!!」
昨夜ラティアスに攻撃を仕掛けようとした連中と、全く同じ服装だったのだ。
「…へん、なんだか知らんが仲間を知ってるらしいな。だがそんなことは関係ねぇ、あばよ!」
そんなことは意に介さず、黒服の男はポケモンに乗って走り去ってしまう。
「このっ…!」
追いかけようとするが、しかしこの速度。決着は明白だ。
その時、立ち上がったベルが腰についたモンスターボールを一つ、天に向かって放り投げた。
「でてきて、ムーランド!」
光と共にボールの中から現れたのは、大きなヒゲを蓄えた犬のようなポケモン
茶色い毛並みの中から凛とした目をのぞかせ〈ムーランド〉は気合を入れるように一つ吼えた。
「ばうぅぅぅぅっ!!」
その背中にベルが乗り、ついでハルを手招きする。
「乗って!あいつを追っかけて、ボールを取り戻さないと!」
「!…よぉしっ」
一呼吸置き、ハルもムーランドの背中に飛び乗った。
ムーランド、あのグラエナとトレーナーを追いかけて!」
「ばうっ!」
二人の人間を乗せたムーランドは、しかし軽々と宙へ飛び上がる。
そのまま降下にあわせて突き出た岩を乗り継ぎ、黒服の男とその手持ち〈グラエナ〉を追いかけるべく
全速力で走り出した。
「うぉっと!?」
その速さたるや、ポケモンに乗りなれていないハルを振り落とさんとするほど。
あっというまにグラエナに追いつき、ベルが警告を開始した。
「そこの人ーっ!早く返さないと、攻撃するよーっ!!」
どうにも威圧感がないのが唯一の欠点だろうか。
その警告を受けてなお、男はグラエナを止めようとしない。
それどころか、別のモンスターボールを取り出して前方へと投げたのだ。
「来い、ドガース!」
新たに現れたポケモンは、紫色の丸い体をあちこち出っ張らせ、そこからガスを噴出す
妙な形のポケモンドガース〉。
「…あいつ、やってきますよ!」
ハルの忠告よりも早く、男の指示が耳に届く。
ドガース、〈ヘドロこうげき〉っ!!」
男の指示を受けたポケモンが、ハルたちのほうへと飛来する。
「どー…がぁっ!!」
その口がすぼめられたかと思うと、そこから大量のヘドロに似た物質が飛んで来た。
「やばっ…ムーランド、右に回避!」
すばやい指示により、直撃は免れる、が。
「うおっ!?」
それに追いつけなかったハルが、勢い余って振り落とされたのだ。
草地に背を打ちつけ、ごろごろと数回転してから停止する。
「…っつつ………」
怪我はしなかったが、このままでは追いつけない。
ベルも気づいたものの、あそこで停止していたら男に逃げられてしまっていただろう。
それを考慮し、あえてハルを掬わなかったのだ。妥当な判断だと思うが、置いていかれては
どうしようもなかった。
「…くそっ」
役に立てない悔しさを噛み締めながら立ち上がろうとすると、不意にどこからかうめき声に似た声が聞こえた。
「……グッ…」
周囲を見回すが、声の主はどこにも見当たらない
「………ウゥ……」
しかし、その声は何度も何度も、近くから聞こえてくる。不意に閃いたハルが、下のほうを見やる。
と、そこに声の主がいた。茂みの中から無防備に半身を出し、苦しそうにうめいていたのだ。
茶色い毛並みのところどころに先ほど撃ち出されたヘドロの欠片が付着しており、
黒い瞳は苦しげに伏せられ、特徴的な両耳は力なく寝かされている。
「おい…大丈夫か!?」
あわててハルが駆け寄り、その小さなポケモンを抱きかかえる。
人間に触れられてなお抵抗の一つもしないところを見ると、随分と衰弱しているようだった。
弱っている原因はなんなのか、それを探ろうとしたハルの目に、付着するヘドロの欠片がみえる。
「…まさか、どく状態?」
原因を突き止めたとき、不意に機械音が聞こえた。はっと息を呑むが、その音はポケットから聞こえている。
音の鳴る場所に手を当ててポケットから引き抜くと、それは先ほどベルから受け取ったポケモン図鑑
どうやらポケモンを抱えたことで遭遇を認識し、解析を開始したようだった。
数秒もしないうちに、解析結果が表示される。抱えているポケモンの姿と、名前が映し出された。
「…イー…ブイ?お前、〈イーブイ〉っていうのか」
問いかけたが返事はなかった。それも当然だろう、そのイーブイは弱っているのだから。
「まってろ、イーブイ。…えぇと、毒消しは……くそ、ないっ」
ポケットの中を探るも、目当ての回復アイテムは見つからなかった。
焦りながら再度周囲を見回すと、不意に桃色の物体が見える。
「…?」
その方向に目線を向けると、そこには木になった果実があった。
「…そうか、モモンの実なら!」
そしてその果実は、ポケモンのどく状態を回復できる効能を持った〈モモンの実〉だった。
背の低い木の枝をジャンプでつかみ、残った片腕を持ち上げて数粒の実を木から採る。
ざしっ、と土を鳴らして着地して、急いでイーブイの元へと駆け寄る。
「ほらイーブイ、こいつを食え」
目の前に出されたモモンの実をみて、イーブイもまた悟ったらしい。しゃくしゃくとモモンの実をかじるのと同時に、
ハルはついでに拾った枝で体に付着するヘドロの欠片を取り除く。
少しすると、イーブイが立ち上がった。ぷるぷると体を震わせ、しゃきっと四つの足で立つ。
「おぉ…よかった、毒が消えたんだな!」
「ぶいっ!」
安堵するハルの膝にイーブイが飛び乗り、そのまま首もとのふさふさの毛をハルに摺り寄せてきた。
「わっとと……なんだ、感謝でもしてるのか?」
「むぅーん…………」
イーブイの頭をなでていると、ベル達が去った方向から別のポケモンが飛んで来た。
薄いピンクと紫の二色で体を彩り、おでこから不思議な煙を出す丸いポケモン
「こいつ…ムシャーナか」
ハルにはそのポケモン――〈ムシャーナ〉に見覚えがあった。
以前友人の家に遊びに行ったとき、友人の母が持っていたポケモンだ。
ふよふよと浮遊しながらハルの近くに到達し、短い手で手招きをしてくる。
「…捕まれってのか?」
「むーん」
頷くようなそぶりを見せた後、くるりと元来た方向に向きを変えた。解釈は正解らしい。
「よしっ……」
「ぶい!」
風船のような体に捕まろうと思った矢先、不意にイーブイが飛びついてきた。
「うおっ…と。……ついてくるのか?」
その質問には何も言わず、ただしっかりと頷く。
「……わかった、行くぞ、イーブイムシャーナ!」
がっしとムシャーナを両手で捕らえると同時に、ハルとイーブイを抱えるムシャーナ
先ほどよりも早くもと来た道を引き返していった。




「ハル君っ!」
「ベルさんっ!」
少しした後、ハルは無事ベルのもとにたどり着いた。
既に黒服の男が乗っていたグラエナは目を回して倒れており、男の手持ちはドガース一体のみとなっていた。
「ちっ、ガキまできやがった……!」
すとんと着地すると同時に、ハルの肩からイーブイも飛び降りる。
「…あれ?そのイーブイ、どうしたの?」
「さっき振り落とされたとき、あいつのヘドロこうげきの流れ弾を食らってどく状態になってたんです。
ちかくにあったモモンの実で助けたら、なんかなつかれちゃいました」
きょとんとするベルに、ハルはかいつまんで説明した。
「…へぇー、ハル君はやさしいんだね!」
「たまたまですよ……さて」
改めて、ハルは男のほうを見やる。相手も敵意むき出しなところを見ると、降伏する気は
微塵もないらしい。
構えるハルの前に、イーブイも降り立つ。
「…協力してくれるのか、イーブイ
「ぶいっ」
しっかりと肯定した。ならば遠慮はしない。
「…俺に仕掛けてきたこと、後悔させてやるよ!ドガース!!」
男が指示を出すより早く、今度は二人の指示が響いた。
ムーランド、とっしん!ムシャーナ、続けてサイケこうせん!!」
イーブイ、ぶっとばせぇぇぇっ!!」
ムーランドムシャーナイーブイの順で、男のドガースに向かって攻撃を仕掛ける。
「ばおぉぉうっ!」
ドシンッ!という重い音と共に、ムーランドの〈とっしん〉が炸裂、ドガースが吹き飛ばされたその先に、
ムシャーナが放った〈サイケこうせん〉が迸る。
「どがぁぁっ…!」
「まずいっ、ドガース!」
焦る男の指示が遅れた隙に、イーブイが木の幹をつたい上空へと跳躍した。
「ぶぅ〜…………」
大きく口を開くと、その寸前でバチバチと黒いエネルギーが球体のように形成される。
「いっけぇぇぇぇぇぇっ!!」
「いぃぃーっ!!!」
再度飛んだハルの指示とほぼ同時に、イーブイの口からは漆黒のエネルギー弾が放たれた。
耐えるための体力がわずかしかないドガースに、イーブイが放った〈シャドーボール〉が直撃。
ドガースを地面に打ち付けると同時に、派手に砂煙を巻き上げて撃破した。


******


「…さて、いろいろあったけど!」
その後、再びヒオウギの高台。
結局あの後、手持ちを全滅させられた男は観念し、なんとか無事に3つのボールが返ってきた。
「改めてハル君。パートナーを選んで欲しいんだけど……どうやら、もう決定しちゃったみたいだね?」
そこまでは予想の範疇だったのだが、ハルには思わぬ出会いもあった。
「はい。…これからよろしくな、イーブイ
「ぶいーっ」
森で救出したイーブイがそのまま懐いてしまい、結果町までついてきてしまったのだ。
ここまでなつかれたからには、ハルも拒もうとはしない。
「それじゃ、その子用のボールが必要だね」
ベルが言うと、バッグから新たにカラのモンスターボールを6つ、取り出した。
「はい、ハル君にこれもプレゼント」
「ありがとうございますっ」
ハルが受け取った矢先、肩に乗っていたイーブイがそのうちの一つにこつんと額をぶつける。
すると、ぶつかったボールが開き、イーブイはその中へと入っていった。
「…よしっ、パートナーはお前だ!」
ポケットにカラのボールをしまい、イーブイが入ったボールの開閉スイッチを押す。
先ほどとは逆のプロセスで、ボールの中からイーブイが再度姿を現した。
「…あ、そうだ!」
飛びついてくるイーブイをキャッチしてやると、ベルがさらに提案を持ちかけてきた。
「そのイーブイに、ニックネームをつけてあげたらどうかな?」
「ニック…ネーム?」
うんと強く頷くベル。
「言わば、友情の証!ニックネームを付けてあげたら、その子にもっと愛着が湧くはずだよ!」
「そうか…そうだなぁー」
んー、としばらく黙考し、やがて結論は出る。
「よしっ、それじゃイーブイ。お前は今日から〈リュート〉だ!」
「ぶいっ!」
イーブイ――リュートもまたにっこりと微笑んで、再度ハルの胸に飛びついてきた。
「あはは、もう懐かれてるねぇー」
その様子を見て、ベルとハルも笑う。


「それじゃ、私はここでお暇させてもらおうかな?」
「え、もう行くんですか?」
少しした後、ベルは高台の階段に向かって歩き始めた。
「うん、そろそろフィールドワークを再開したいんだよ。予定外の事態でちょこっと遅れちゃったしね」
「そうですか……わかりました。お元気で!」
「また旅先で会えるといいね、ハル君!」
じゃーね!と元気に手を振り、ベルは去っていった。
「…んじゃ、俺たちも一旦帰るか、リュート
「ぶいー」
旅に出るとはいえ、まだ決まっただけの話だ。何も用意してないまま旅に出るのは得策ではない。
それに、そのことを母に報告しないといけないなど、色々目的もある。
一人と一匹もまた、高台を後にした。


「さて、どういうのを持っていけばいいかなぁ〜…」
顎に手を当て、頭にリュートを乗せたままハルは必要なものを思い出してみる。
「…ん、ハルか?どうしたんだそのポケモン
ふと、後のほうから声をかけられた。振り向いてみて、ハルは少々驚いた。
「わっ、トウゴ先生!……どうしてここに?」
何せ、その人はスクールの教師であり、ハルの恩師であるトウゴだったのだから。
普段はあまり外に出歩かず、職員室で雑務をこなしている先生がここにいるのは以外だった。
「うむ、久しぶりに外の空気を吸いたくてな…。で、さっきも聞いたがそのポケモンはどうしたんだ?」
ハルは、リュートと仲間になるまでの顛末をかいつまんで説明した。
すると、トウゴの顔が明らかに笑っていくのがわかった。
「そうか、そうか!ついに学校のおちこぼれであるハルが旅に出るのかぁ!くぅー、
先生は嬉しいぞハル!よくぞここまで頑張った!身につけた知識は無駄ではないぞ!!」
「あっ、は、はぁ……」
落ちこぼれ(を演じているだけだが)のハルが旅に出るということで、ついヒートアップしているらしい。
トウゴはヒートアップすると、時々変なことを言ってくる癖があった。
少々危機感を感じながら帰路を急ごうとしたまさにそのとき。


「ならば、ヒオウギジムのチェレン君に挑戦してきなさい!キミならきっと勝てる!!」
「は…はぁーっ?!」
予想の斜め上を行く発言に、思わずハルは素っ頓狂な声を上げてしまった。


*********


おーわーりっ!
いやー、下地があるとらっくですねぇーw


さてさて、ここでハル君がイーブイをパートナーにしたのは理由があります。
一つは、三匹のうち誰をパートナーにするかで賛否をおこさないようにするため。
もう一つはイーブイが好きだからですサーセン
だって、ホントイーブイ可愛いじゃないですかぁ!
あの首もとのモッフモフのあたりを撫で回してやりたいぐらいです(キモス


ちなみに後半に登場した教師ですが、episode1冒頭で登場したハル君を怒鳴ってた教師とは
全くの別人ですのであしからず。


次回はジムリーダーチェレンとのバトル!…なんですが、もしかしたらバトルの大部分を端折るかも
しれませんw
いやいや、ちゃんと書きます!書きますからはかいこうせん撃たないd(チュドーン


げほっ…で、ではまた次回……バタッ