どうも皆様こんにちはー、コネクトにございます。
さていきなりですが、前回更新した新年のご挨拶記事で言及した、「製作途中の看板娘」については覚えていらっしゃるでしょうか?
あれから少し時間は経ってしまいましたが、このたびついに看板娘が完成の運びとなりました!!
彼女の名前は「クラウ」。名前の由来は、神話や伝説に登場する架空の武器の中で、コネクトが最もお気に入りにしている武器である、ケルト神話の光の剣「クラウ・ソラス」から取られています。
詳細な設定は後々雑記保管庫の方にアップロードする予定ですが、簡単な設定としては「長大な大剣を苦も無く振るえる常人離れした身体能力を持ち、ある街の便利屋組合で働く不思議な女の子」…という設定です。また、お洒落やコスプレが好きという設定もあり、何気に今まで作ってきたオリキャラの中では珍しく、(固定衣装はあるものの)設定レベルで色々な衣装を着せられるキャラにもなっています。
……と、そんな感じでサラッと紹介したのですが、本ブログを書くに至ったのは、ただの紹介だけが理由ではありません。
実はこのキャラ、最初の一枚となった草案の落書きが描かれてから、まるっと2年弱というクソ長い期間を経て完成した、かなりの難産キャラだったのです。
この二年間の迷走を記録せず、胸の内にしまっておくのはもったいないのではないか……という貧乏根性に従って、ここからは草案から完成に至るまでの経過を、数枚の落書きと共にお送りしていきたいと思います。
そこそこ長くなる予定なので、暇つぶしにでも読んでいただければ嬉しいです~。
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時は約二年前。
当時のコネクトは相変わらずたまに落書きを生産する人間だったのですが、同時に色々な創作者様に対し、ある種の憧れを抱いていました。
どういう憧れなのかというと、「女性キャラを代表にしている創作者が羨ましい」というもの。
自分の元にも、アルファやヒナタ、ファルネアといった「よく描く女性キャラ」というのは存在したのですが、「コネクトの創作キャラ代表であるデルタに並ぶ存在感を持つ女性キャラ」というのは、長らく所有していなかったのです。
「自分も看板娘が欲しい!」という思いを抱いたコネクトは、ここに新代表キャラ作成プロジェクトを始動。以後、長らくに渡って看板娘の制作に心血を注ぐこととなりました。
いくらかの試行錯誤の後、上掲した草案が完成。この時点では某SRPGの主人公をモチーフとしており、裏設定としておっぱいおっきい設定がついてました。
当時の自分としてもかなりよく描けた落書きに自分でほれ込んだことで、ひとまずはこの一枚を基準にする形で製作を進めていくことに。
なお、この段階で「大剣が武器」「常人ならざる力を持つ人造人間」「オネエの保護者が居て、その影響でオシャレやコスプレが好き」といった、現在につながる基礎的な設定は確立しておりました。
実はこの子、当初は「うごくメモ帳」で人気を博していた「KBN*1」をリスペクトしようと考えておりまして、上記した「常人ならざる力を持つ人造人間」という設定はその名残になります。
最初は生身か半機械か完全機械かで悩んでいたのですが、最終的に「女の子だったら柔らかい方がいいよね」というクソみたいな自論の元、「人工的に作られたけど、身体的には完全に生身」という想定で進めていくことになりました。
そんなこんなでプロジェクトは順調に推移し、いくつか全身図を考案する段階に。
……しかし、ここで考えた画稿に対して「なんか違くね?」という違和感を抱いたのが、悲劇の始まりでした。
違和感はすぐに疑念へと膨れ上がり、何をどうこねくり回しても「コレジャナイ感」がぬぐえなくなるという事態に発展。しまいにはアイデアの引き出しが枯渇したことで「看板娘なんて作らなくてよくね?」と考えてしまうようになってしまい、そこで一度、看板娘プロジェクトはお蔵入りに近い状態になりました。
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こうして、日の目を見ることなく潰えるかと思ったプロジェクトでしたが、それからまるまる一年の月日を経たある日のこと。
ツイッターでたまたま流れてきた4p漫画の中に登場したキャラクターが、偶然にも人造人間キャラ(厳密に言えば少女型人型ロボット)だったことで、コネクトの中で忘れ去られていた本キャラの存在が表出。
「このキャラをリスペクトしてもう一度看板娘を作り直そう!」と思い立ち、ここに看板娘プロジェクトが再始動となりました。
リスペクト元が変わったことで、瞳の色が赤から緑に変更されたほか、性格設定も「世間知らずな箱入り娘」から「感情表現に乏しく人形めいている」というものになり、当初よりも人工生命感の増したキャラとして再設計されました。
……が、第2稿となったこれらを作ってふと参考イラストたちを見返してみると、設定や外見が悲しいくらいリスペクト元とダダ被りという事実が発覚。
第1稿の時点で被っている要素はあった(なんなら白髪赤目なんてありふれてる)ものの、第2稿のデザインはリスペクト元からのアレンジも何もなく、特に髪型は完全に元キャラの髪型をそのまま流用しているに等しい状態。
オリジナルの看板キャラが欲しかったコネクトとしては到底納得できるものではなかったものの、さりとてここからデザインをアレンジすることもできなかったため、決定稿とはならずともボツにするまででもない……という状態のまま、またしばらく放置されることになってしまいました。
なお、画稿は完成しなかったものの、設定面は色々な場所から着想を得て着々と煮詰まっており、彼女の経歴に関する子細な設定や、クラウという名前もこの段階で決定。
ただ、下手に設定が固まってしまったおかげで余計に外観のイメージを掴みづらくなってしまう、という悪手を引いてしまい、設定画の完成は遠ざかる一方でした。
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そんな感じで、一向に完成を見ないままずるずると引きずり続けていましたが、去年の12月ごろに描いた1枚のイラストから事態は再び進展。
「かつての草案を今の状態でもう一度描いてみたらどうなるか」と思い立ったことで描かれたこの1枚がきっかけとなり、かつてのデルタと同様に「原点に立ち戻って初期案を膨らませる」という発想に帰結。
本来の白髪赤目、かつにこやかに微笑む表情が似合うような顔立ちへと戻した結果、「やっぱり最初のイメージが一番しっくりくる」という結論に至ったことで、この外観が決定稿となったのでした。
その後、数枚ほど本分である衣装替えイラストを描いたことで、外観イメージが完全に確立。
「完成させるには今しかない!!」と考えたコネクトは、正月休みを利用してどうにか完成にこぎつけることと相成ったのでした。
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以上、クラウが生まれるまででした。
長くなってしまいましたが、苦労した分愛着もひとしお。
今後はデルタたちに加えて、彼女とも付き合いを続けていく所存ですので、これからはクラウのことをよろしくお願いいたします!
※ちなみに、本記事冒頭に掲載したクラウの立ち絵ですが、彼女のデフォルト衣装はまだ完全に確定した物ではなかったり。
今後変更される可能性があるかもしれないので、その時はまた紹介しようかと思います。