コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

更新いきますかww

どもども、作者だよんw
今日二回目のダイアリー更新ww
メモの方がまだだけどいってみよ〜ww


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第3章 幻想 第5話 
   同胞


「わあ、懐かしい……」
休暇4日目。デルタは先日の約束どおり、キーの研究所に来ていた。
その建物は、場所さえちがうもののデルタがいたあの研究所にそっくりな外観だった。
前もって渡されたカードキーで、デルタは中に入る。
「あれ、中の造りも同じなんだ…」
覚えている通りに奥へ進む。すると、目の前にはプレートの入った扉。
「うん、やっぱりここだ!」
ちょっと満足げな顔を浮かべ、中に入っていく。そしてそこにあったのは、
当時使用されていた水槽だった。いや、当時の水槽そっくりのものというべきか。
(ただいま…)
心の中で呟くと
「やあデルタ君、来てたのかい」
後ろから、聞きなれた優しげな声が聞こえる。
「あ、Dr。おじゃましてます」
デルタが挨拶すると、後ろから数名の研究員がはいってきた。
「おや?所長、この子はもしや…」
尋ねた研究員に、キーが言葉を返す。
「そう、2年前の被検体。デルタ君だよ」
「ああ、やっぱり!」とうれしそうに声をあげ、
「デルタ君、覚えてるかい?俺のこと」
デルタが少し思案して
「…ああ、ヤクトさん!ヤクトさんですよね!」
「正解だ!いやあ、久しぶりだな!」
「ヤクトさんのほうこそ!ちょっとやつれました?」
親しげに会話していると、キーの声がはいる。
「すまない。話したいのはわかるが、これから実験を始めるんだよ」
「あ、そうでした!すいません!」
ヤクトが慌てて他の部下に指示をだす。
「あの、Dr」
「ん?どうしたんだ、デルタ君?」
「お手伝いしましょうか?」
「……いや、大丈夫さ。気持ちだけ貰っておく。…そうだ、見学していくかい?」
「あ、いいんですか?」
「大丈夫さ」
やはり、キーの優しさに心を許すデルタだった。


「…よし!マジカルロイド(以下MR)被検体No,8!最終調整および能力完全取得の作業にうつる!
G-バイパス、電導32%!」
「了解、G-バイパス、電導32%」
「メタニス、アクア注入!59…65…71…」
「アーレス電流流せ!」
「アーレス電流、回路開きます」
……………


「…被検体No,8、能力の取得完了しました」
「よし、全回路及び能力発生を遮断!」
「遮断、完了しました」
「うむ!諸君、お疲れ様だ。控室に移動させてくれ」
「わかりました」
どうやら、実験は成功に終わったらしい。すると、キーがデルタに向け
「どうだった?初めて外から見た実験は」
「はい、なんか、こっちにも緊張が伝わってきました」
「さて、私はこれからあの子と面談があるんだが……」


「…デルタ君、入ってくれ」
「あ、はい!」
3分くらい室外で待機していたデルタは、キーの一声で中に入って行った。
あの後、キーに面談に参加してほしいと頼まれたのだ。
「さて、紹介しよう。彼がMRシリーズの被検体NO,2であるデルタ君だ」
「こんにちは」
キーの軽い紹介で、デルタが軽く一礼。
「どうも。ここで調整をうけてました、アルミナ・ファーネスです。
ボクのことは、ルミネスとでも呼んでください」
互いに挨拶して、デルタは軽くその子を観察してみた。
可愛らしい顔立ちと、先ほどの声のトーンからして、どうやら女らしい。
銀色の髪に少し茶色がかった目、お気に入りなのか首にはスカーフを巻いている。
「彼女には、新たに開発された能力の『液化体(えきかたい)』が備わっているんだ。
ルミネス、ウォーミングアップに使ってみなさい」
「わかりました!」
元気そうに頷くと、椅子からたちあがった。
デルタと同じように全身に力を込める。すると、着ているコートの裾からでる
指が、どろりと溶けた。
「?!」
驚くデルタをよそに、ルミネスの体と衣服はみるみる形を失い、変色し、床に広がっていく。
やがて、ルミネスは床にノッペリと広がる白銀色のスライムのようになった。
「えっ、えっ?!」
自分もなかなか変わった能力を持っている(そういう問題ではないw)が、さすがにこれには
動揺を隠せないらしい。
「ははは、驚いたみたいだな。彼女は、全身を液体に変換することで、平たい隙間や小さな穴を
通り抜けることができるんだよ」
「そういうことでーっす!」
ルミネスの声。視線をもどすと、水たまりから上半身だけ出した恰好でルミネスがクスクス笑っていた。
「へ……へえ〜」
ほとんど棒読みの状態で、デルタが返答する。そのデルタに
「デルタ君、今度は君の能力を見せてほしい」とキーが一言。
「あっ、ボクもみたい!」
なぜかはしゃぐルミネス
「はあ、いいですけど」
そういうと、デルタは着ていたジャンパーを脱ぎ、全身に力を込める。
髪の色が変わり、肌がほんのり白くなり、指が華奢になる。
「へっ?!なにその能力!」
どうやらルミネスは心底驚いてるらしい。変換が完了したデルタは、上着のポケットから
黄色の髪留めを取り出し、髪につける。
「こんだけです」
「すっごお〜い!!面白そう!」
感情の変化が忙しい。キーのほうは
「ふむ、これは面白い能力だな…」
多少なりとも面白がってるようだ。否、興味を抱いているらしい。
「さて、デルタ君。君についてきてもらった理由はほかでもない。この子の移住先についてなんだ」
本題にはいったらしい。デルタも能力を解いて聞く。
ルミネスの方はというと、自分の手を溶かしたりして遊んでいる。話は聞いてないようだ。
「この子に付加された液化体の能力も、さっきの実験で完成したんで、出所させたいんだよ。
ほかの志願者の都合もあるし、ルミネスをずっとここに置いておくわけにもいかないんでね。
そこでだな、君は確かナイツロードに入っていたな?ルミネスも、できればそこに
入れてやってほしいんだ。君の方から、団長に頼んでくれないかね?」
唐突だった。だがデルタも、その要求を予想していたらしく、
「ボクの方は構いません。団長の許可さえ下りれば、入団は可能です」
「きまりだな。頼めるだけやってくれ。ルミネ…ス?」
椅子にいない。いつの間にか席をたっている。
「あれ?ルミネス〜、どこだ?」
デルタが呼ぶと
「ここだよ」
「?!」
不意に背後から声がかかり、同時に左足をつかまれる。視線をうつすと、
水たまりから手だけが伸びていた。


「ギャアアアアア?!」


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「…まったく、あの子のいたずら好きには手を焼いていたんだよ」
「それで、さっさとここから引き離したいと?」
ルミネスとの面談が終わったあと、デルタは個人検査を受けていた。
「…ふむふむ、なるほど」
「何か分かりましたか?Dr」
「うむ、どうやらその能力は、姿変換のホルモン調整のかけらと細胞変換のわずかなかけらが
結合されてできたらしい。ホルモン調整の機能が強力になっている」
「量産は可能なんですか?」
「いや、今の時点では困難だ。そもそも、自分の性別を無くしたいと思う奴がいるか?」
「いませんよねえww」
そう、デルタの持つ能力「性変換」の一番のデメリットは、自らの性別そのものを失うことである。
「とにかく、良いデータが取れた。強力に感謝するよ」
「いえいえ。あ、それともう一つ…」
デルタは、あのとき聞いたことを聞きなおしてみた。
「あなたは、本当に『殺戮兵器』をつくっているんですか?」
彼も、言葉に詰まるだろうと思った。だが、
「本当だ」
あまりにあっけない返事だった。ささやかに、デルタの目の色が変わる。だが、
「まあ、兵器といういみではない。それもまた、MRプロジェクトの一環さ。
それに、ルシファーの名前はこのMRプロジェクトの別称なんだよ。あのとき、きちんと話しておけば
よかったな、はっはっはっ…」
キーの高らかな笑い声は、不思議とごちゃごちゃした気持ちをかき消してくれた。


休暇5日目の明朝。デルタは、昨日のことを踏まえ、団長―――すなわち、レッドリガに
話を通してみた。すると
「ええ、構いませんよ。ちょうど、新しい人手が欲しかったところです」
「本当ですか?!ありがとうございます!」
「では、その子をここに呼んできてください」
「はい!」
なんともあっけなく終わったレッドリガとの面談だった。


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ふうう、疲れたwww
ここまで書いたのは久々かも^^;
さて、今回初登場でいきなり準レギュラーに昇格したルミネスですw
新たなMR、ようやく参上!ww
ほかにも数名いますが、とりま今回はこんだけでw
ちなみに液化体の能力は、ドラクエはぐれメタルで思いついたものだったりwwww
では ノシ


P,S
ルミネスのほうは、後々マンガ版にも出演する予定w
そのうちメモ出します^^