コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

sword story エピソードZERO

いやーなつい!ww
というわけでずっと前の日記で告知してたエピ零のつづきでっすw
以前のデルタの発言にあったとおり、この話は剣物語の前身であると同時に騎士道の前身でもあるんです。
そんなわけで名前がおかしい気がしますがスルースキルをパッシブにしてご覧くださいw
ではでは、始まりまーす。


*********


「……うう……」
デルタは無事だった。瓦礫に足が埋まっているが、それ以外は目だって傷はない。
「…!ブレイド!所長!」
同じく取り残されていたはずの二人を探すため動こうともがく。
が、瓦礫はやはり重い。デルタの腕力ならどうにでもなったはずだが、どうも腕の筋肉に力が入らない。
「…ぐうううっ。はあ、動かないなあ…」
瓦礫に突っ伏そうと思ったそのとき、胸に違和感を感じた。
「ん?…あ、ボク、女の子だ」
どうやらどかせなかった理由は、自身の体が女性となっていたからのようだった。
デルタの持つ能力は、科学により開発された能力「姿変換(しへんかん)」。
全身の細胞を組み替え、自身の姿形を変形させるという突飛な能力だった。
もちろん人間体のまま性別を転換することも可能で、今現在デルタは少女の姿になっていた。
「あーなるほど、どうりで動かせないわけだ…」
その言葉を言ったきり、デルタが固まる。
「…どうやって戻るんだっけ」
実は、デルタの能力は、現段階での自力での発現は難しいといわれていて、デルタは使用法すら知らなかったのだ。
すさまじくがっかりと肩を落とし、胸の違和感は気にせず瓦礫の上に思い切り突っ伏した。
「…ブレイドと所長、脱出したかな…?」
ぼうっと遠くを見つめるデルタの後ろから、声がかかった。
「脱出したよ。俺はな」
「えっ?!」
背後から不意打ちに近い形でかかった声に、デルタは後ろを向く。
立っていたのはブレイドだった。幾分かススで黒くなっているが、目だって外傷はない。
ブレイド!無事だったんだ!」
「当たり前だ。MRの力を完全に物にしたんだ。あの程度なら、簡単さ」
コキコキと首を鳴らしつつ、ブレイドは答えた。
「さて、そいつをどかすぞ。デルタ、力の使用法はわかるか?」
簡単な質問に、デルタは首を振って答える。
「ちょっと難しいが、コツがわかれば簡単だ。今から言うとおりにやってみろ」
ブレイドが促す。
そのまま彼に教えられたことをやってはみたが、ピクリとも反応は無かった。ブレイドがため息をつく。
「…どうやら、使える代物じゃないらしいな。しょうがない」
ブレイドはかがみ、瓦礫の間にあった隙間に持っていた鉄パイプを突き刺す。
「…ぐっ…………おおりゃっ!!」
全体重を乗せてパイプを倒すと、ガコン!と豪快な音を立てて瓦礫は起き上がった。
「ありがと、ブレイド!」
すばやく足を退かすと同時に、瓦礫はもとあった位置に倒れこんだ。
「はあ…しかし、どうしたものかな」
デルタは辺りを見回す。周囲に見えるのは森と瓦礫のみで、あとは何もなかった。
ふむ、とデルタがうなる。
「……この状態じゃ、所長達を見つけるのも無理に近いね。
とりあえずは、ボクらが体を休められる場所を探さなくちゃ」
ひどく冷淡な結論だったが、現状これしかできることはない。心中で、デルタは肩を落とした。




「………………………」
二人で背中合わせに座ること数分。二人の間には言葉がない。
(…また、ボクのせいだ……気づかなかったばっかりに…気づけなかったばかりに…。
所長や、皆を、ブレイドを…………)
憂鬱な気分で曇り空を見上げる。そのまま数分ぼーっとしていると、不意にブレイドが話しかけてきた。
「デルタ、これからどうするつもりだ?」
「ん……、わからない。もう身を寄せられるところなんてないし………」





《ナイツロード√》
「なら、俺に提案がある」
ブレイドの唐突な一言に、デルタは思わずブレイドの方を向いた。
「…それって、何?」
「可能性の低い話ではあるがな。……お前は、傭兵になる気はないか?」
「傭……兵?」
傭兵という単語は、デルタも聞いたことがあった。報酬と引き換えに多種多様な依頼を請け負う、
いわば何でも屋だ。
そんなところにデルタがスカウトされるなど、どだい無理な話だ。だが、かまわずブレイドは続ける。
「以前、所長から話しを聞いてきた今後の就職先に『ナイツロード』とかいうところがあった。
調べてみたら、これがえらく自由奔放な企業でな。超能力者を引っかき集めて、ありとあらゆる依頼を
ひきうけては解決しているらしい。…聞いた話じゃ、能力なしでも何か特徴を持っていれば参加できるらしい」
あまりに調べ上げられていたので、思わずデルタがへえ、と感心する。
「本来は俺もそこに叩き込まれる予定だったらしいがな。……まあ、身寄りのない奴には頼れる場所でもある
だろうな。どうだ?お前はそこにいってみるか?」
問いかけられ、デルタは悩む。
身寄りのないデルタにとって、居場所を提供してくれるのは願ったり叶ったりだ。
しかしデルタには実戦に耐えうる実力はないし、かといって機械工学や医療面に長けているわけでもない。
そんなところに志願へいっても、門前払いされるのがオチであろう。
「……そう悩むな。大丈夫だ」
「え…………大丈夫?どういうこと??」
「なんでも、最近は少々人手不足らしくてな。多分、何にも秀でてない奴でも受け入れてくれるさ。
戦闘能力とか、医療技術とか。しばらくはそこで腕を磨いて、切られたら別の場所でそれを生かす……なんてのも
いいんじゃないか?」
ブレイドの言葉には、デルタはただ納得させられるだけだった。
「…その、場所はわかってるの?」
デルタの問いには、一枚の紙片を手渡して答える。
「それが大体の簡略図だ。…かなり遠いからな。気は引き締めておけよ」
「う、うん。…あれ、ブレイドはこないの?」
立ち上がり、歩き出そうとしたブレイドをデルタの声が引き止める。
「……俺には行く場所があるからな。悪いが、お前には付いていけない」
「…そっか。じゃあ、ここでお別れだね」
デルタが立ち上がり、ブレイドはデルタの方を向く。



「「また会おう、親友」」
二人は、固い握手を交わした。





《ソードストーリー√》
「……デルタ、旅に出ないか?」
「……旅?」
ブレイドが、ぽつりと言う。
「…言ってなかったな。俺は、孤児なんだよ」
ふふ、と寂しげに笑う。
「ガキの頃からドロボウ生活ばっかりやって、ケンカの技術ばっかり磨いてな…………。
つい最近までそんなことをしていたからな。俺には、知識がないんだ」
「…………………………………」
かけるべき言葉がなく、デルタは迷う。ならば、返事は一つだろう。
「うん……行こう。…ボクも、別の人生を歩みたい。世界を……知ってみたいんだ」
言いつつ、デルタはすっくと立ち上がる。曇り空の合間からは、太陽の光がカーテンのように漏れ出る。
「…綺麗だね」
その後ろで、苦笑交じりにブレイドも立ち上がる。
「旅立ちの朝、と言った具合か?」
「今、真っ昼間だよ。……でも、そうだね。たしかに、旅立ちにはふさわしいかもね」
小さな森の一角。二人の旅人は、新たな志を得た。





*********


今更すぎるぜこれのうpwww
最近全般的にネタ詰まり気味ですので、更新が滞ってしまいました。すみませぬ!
風といっしょに、学園天国、鋼鉄の瞳、SAO…バカだ俺orz


しかもさらに新しい連載物始めようとする始末……だれかこのバカの暴走を止めてください^q^