コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

第一話っ(剣物語)

あいがあいをぉー、おもすぅーぎるってぇーりかーぃーをーこばみぃー、
にくしみにぃー、、、かわってくぅ、まえにぃー!
ってことでちはっす、コネクトですー。


今回歌った曲:機動戦士ガンダムOO「儚くも永久のカナシ


さてさて、長らく(いつからかはコネクトも忘れてますw)更新をしていなかったSword Storyが
めでたく今回から始動いたします!!
ナイツロードを仲間と共に守り抜いたデルタ君の別世界のお話(実際はこっちが本来の歴史)を、
とくとご覧いただければという次第です!
それでは第1話、いってみまっしょい!


*********


#01 発端



外界の人間には秘匿された小さな島「オルフェスト島」。
裏ではさまざまな勢力が争いを続けながらも、人々は不自由なく、平和に
生活を楽しんでいた。
北端の山間に存在する町「アレルタウン」に住む人間たちも、また例外ではなかった。


そう、あの日までは……



アレルタウン。
アレルヤ山脈の中腹に興された小さな町。
そこは山の中腹に位置するにもかかわらず、肥沃な土地と気候に恵まれた美しい町でもあった。
農業が盛んなこの町には、日々様々な行商人が行きかっている。
オルフェスト中央都市である「カレストシティ」までの道こそ整備しきれてないものの、
その町の知名度は中々のものであった。


ざく、ざく。
2週間ほど雨が降らなかったせいか少々渇いた土を鳴らし、その人物は歩いている。
珍しいコバルトブルーの髪をしっぽのように風になびかせ、その人物は歩く。
見慣れた風景を改めてきょろきょろと見回しつつ、町の大通りを歩いて進む。
途中、町の中ほどにある橋を渡る。たもとの川原では、子供たちがザリガニを探し回っていた。
渡り終える直前、その人は子供たちの一人に名を呼ばれた。会釈し、また歩き出す。


町の大通りはそこで終わっている。しかしその人物は、その先へと歩いていく。
少し歩くと、農耕地に着いた。畑を力強くならしているがたいのいい男たちにも会釈をする。
その人物は進む。眼前にある、小さな山の登山道へと。


登山道はそう長くなかった。数分ほどで、頂上らしき場所にでる。
風の心地いいその場所には、大きな墓石が、1つ。
「……久しぶりだね」
少年のような少女のような、どちらとも取れる声でその少年は呟く。
数歩、前に歩み出る。墓石には、文字が刻まれていた。
〔アーリア夫妻、ここに眠る。その魂が愛しき子息を守らんことを〕
「……あれからもう、3年も経ってるんだよね。ずっと墓参りにこれなくて、ごめん」
墓石の前に一輪の花を添えたあと、少年は墓石に寄り添って座る。
「今のボクをみたら、二人ともなんて言うだろうね……?」
自嘲気味に苦笑しつつ、澄んだ青い空を見上げる。
「支え支えられ、折れない意思を祈る。……ボクの名前って、そういう意味なんだよね、母さん」
虚空に向かい、少年は話しかける。
「……ありがとう、父さん、母さん。この『デルタクス・アーリア』、お二人の子息として
生まれ出でたこと、光栄に思います」
言いつつ、眼前で手を合わせて目を閉じる。
数分間そうしたあと、少年――デルタは立ち上がった。
「じゃ、そろそろ行かないと。友達と待ち合わせしてるんだ」
最後に小さく手を振り、デルタはそこから立ち去った。




「遅かったな、デルタ」
登山道の入り口近く。急ぎ足で降りてきたデルタに向け、岩陰に背を預けていた
少年が年不相応に低い声で話しかけた。
「あ、うん。ごめんね、ブレイド
ブレイドと呼ばれた少年が立ち上がる。黒い髪に鮮やかなクリムゾンレッドの瞳を持ち、
背には旅装束ともいえる黒マントを羽織っている。
まだ顔立ちは少年臭いが、鋭い目が幾重もの体験を積んできたことを物語っていた。
「それで、今日はどうしたの?」
デルタがブレイドに問いかける。思えば、まだ呼ばれた理由を聞かされていなかったのだ。
ああ、と言った表情になり、改めてデルタのほうに向き直る。
「デルタ、能力のほうはどうなっている?ここ4ヶ月ほど、確かめていなかったしな」
聞かれ、デルタは顎に手を当てる。
実は、デルタたちには特殊な能力が備わっている。
過去、二人は超能力研究施設「MR(マジカルロイド)研究所」というところで被検体となっていた。
デルタは自身の細胞を組み替えて姿形を変える能力「姿変換(しへんかん)」を、
ブレイドは元あった炎を操る能力をさらに強化した「炎剣波導(えんけんはどう)」を
それぞれ習得する予定だったのだ。
しかしある日のこと、研究施設にて大規模な事故が発生。
ブレイドはその時点で能力を完全体得したものの、デルタは未完成の状態で事故に巻き込まれて
しまったのだ。
行く当てをなくした二人はデルタの提案によりこの町にくることになったのだが、そこで
デルタの能力に変異があったのだ。
「ちょっとまってね……まだ上手いこと扱えないんだよっ」
言いながら、デルタは目を閉じて全身に薄く力を込める。と、デルタの見た目に変化が現れた。
コバルトブルーの髪は少しづつ茶色く変化し、少年らしい体躯は丸みを帯びた少女のそれに
取って代わる。ふと力を抜き、開いた目つきは先ほどよりも柔らかなものになっていた。
「……ふむ、ずいぶんと様変わりするようになったんだな」
「うん。一週間おきに使ってはいるけど、自分でも変わったなあって思う」
デルタの能力は、姿変換から派生した「性変換(せいへんかん)」。
彼の体内に残った能力の欠片が複雑に再構築され、姿変換とは別の新たな力となったのである。
さらに驚くべきことに、この能力は「年月が経つにつれ強化されていく」
という特徴も持っていたのだ。
最初に発現が確認されたときあたりはほとんど見た目に変化は見られなかったが、今では
人相に面影が残る以外はほとんど別人のように変われるほどになっている。
ほう、と納得するような表情で、ブレイドは軽くデルタの全身を見やる。
と、デルタが突然前かがみに体を隠してきた。
「やめてよー。体は女の子なんだし、見られるの恥ずかしいよ」
そのしぐさは、細かく見れば本のままであるものの、ほぼ年相応の少女のそれだった。
いつの間にこんな無駄な知識を覚えたんだと内心あきれつつ、ブレイドは改めてここにきた別の理由を述べる。
「デルタ。今日はアイツに会うんだろう?」
「ん、まあね。……ひょっとして、ブレイドも来るの?」
デルタの問いかけに、ブレイドはこくりと頷く。
「じゃあ、早めにいこっかな。どうせ暇だろうしー」
からからと笑うデルタの後を、肩をすくめて苦笑するブレイドが追う。





登山道にほど近い場所、村の外れにある小さな空き地に、それは建っている。
簡素な丸太造りの小屋のドアを、デルタは数回ノックする。
「ヤイバー、いませんかーっ」
数秒後、ぎいと音を立ててドアが開いく。そこにいたのは、ぱっと見デルタたちと同年代と思える少年だった。
ブレイドに似た鋭い眼差し、ツンツンのショートに整えられている銀色の髪、首に巻かれたスカーフ。
何よりその少年を印象付けているのは、肩に預けている長物だった。
簡素ながら強靭な棒の両端に、点対称になるように二本の「鎌」が取り付けられているその武器は、
少なく見積もっても彼以外持たない代物だ。
「よー、デルタにお前か。何の用だ?」
まだ少年臭い声で、デルタに問う。が、デルタが答える前にブレイドが制した。次いで、数歩少年に歩み寄る。
「出会って早々お前呼ばわりは失礼だぞ、ヤイバ。また殴り飛ばされたいのか?」
「あぁ?お前だからお前なんだよお前は。今日という今日こそはぶっ飛ばされてぇみたいだなぁ?」
ブレイドとヤイバと呼ばれた少年がさらに口論を繰り広げる前に、デルタが仲介に入る。
「ちょ、出会ってそうそうケンカはなしだよ二人とも!用があるのはボクなんだからさぁ」
危うくケンカに発展する前に、デルタの静止が聞いたようだった。双方ふぅとため息を付き、
出しかけていた拳を引く。
デルタも安堵の息を漏らし、改めて用件を尋ねた。
「ヤイバ、頼んでたものって出来てる?」
頼んでいたものと聞いて、すぐに合点がいったようだ。「ちょっと待ってろ」の一言と共に、家の裏手へと回る。
「……何を頼んだんだ?」
「ん、まだ内緒」
意味ありげに笑うデルタを訝しんでいると、ヤイバがあるものを抱えて戻ってきた。
「頼まれた通り、軽めに作っておいたぞ。お前でも充分ふりまわせるはずだ」
「うん、ありがとねヤイバ!」
デルタがヤイバから受け取ったのは、漆塗りの施された木刀だった。
デルタは腕力に乏しいため、重量のある武器を使用するのに難儀してしまう。
それをヤイバに相談したところ、「任しておけ」の一言と共にこれを作成してくれたのだ。
数度素振りしてみても、軌道が全くぐらつかない。適度な重さも、デルタにぴったりである。
「おーっ」と歓声を漏らすデルタを、二人が苦笑して見やる。
「……ヤイバ、あいつに戦い方を教えるのか?」
ふと、ブレイドがそんなことをヤイバに尋ねた。
「まあな。これから先、何が起こるかもわかんねえ。もしものときのために、そういうのを身に付けとくのも
悪くないと思うぜ」
「……願わくば、そんなときが訪れないでほしいな」
「そりゃそうだ。誰もかれも無駄な戦いをしたいなんて思わないさ」
胸中に貯まった苦いものを追い出すかのごとく、ヤイバは伸びをしてデルタのほうへと歩いていった。
「……この予感が、外れてくれればいいんだが」
ブレイドが見やった町の方面の上空に、黒い雨雲が渦巻いている。




「さて」
しばらく二人の練習風景を観察していたブレイドが、座っていた木の根元からすっくと立ち上がった。
「デルタ、そろそろ町のほうに戻るぞ。いくら練習をしたいといっても、食事を欠かすのはあまりよくない」
「あ、はーいっ。じゃあヤイバ、ボクらはそろそろ行くね」
「あ、いや。今日はオレも一緒に行くよ。……あいにく、食料の備蓄が尽きちまってな」
「……ずいぶんとお前らしい理由だな、ヤイバ」
デルタは朗らかに、ブレイドは微苦笑で、ヤイバは豪快にそれぞれ笑いあう。
そして歩き出そうとした直後、ぴたりとブレイドが停止した。
何かを探るように視線を動かすブレイドに、二人は訝しげな目線を向ける。
静止はほんの一瞬だったが、直後の彼の顔には逼迫の色が浮かんでいた。
「構えろ、周囲に何かいる!」
「なにっ……!」
ブレイドの呼びかけで、ヤイバもすばやく得物を抜刀した。
両腰に吊った小ぶりの鎌を柄下で連結させ、点対称になるように回転させてロックする。
ブレイドの方は、ベルトを介して背に吊っていたロングソードを抜剣。
同時にその刃へと自身の力を込め、刀身を赤熱させて迎撃の態勢に入った。
デルタも先ほど受領した木刀を手に持ち、なんちゃって剣道の構えを取りつつ周囲を警戒する。


数瞬の後、周囲の茂みからザザッ!と人影が飛び出した。
3人が戦闘態勢に入っているのを見て、攻撃のレンジ外に着地する。
「…………こいつらは?」
「さぁな……。少なくとも、オトモダチになりに来たわけじゃねぇみたいだぜ?」
彼らの眼前に降り立ったのは―――「人型の物体」に他ならなかった。
顔に当たる部分には白と黒のモノトーンで半分ずつ塗装され、正面からみて左半分の黒い部分には
直角三角形に似た目のような装飾が施されている。
四肢にあたる部分こそ人間に似た見た目をしているが、その独特の光沢が人の肌でないことを明確に伝えている。
その手には漆黒に塗られた爪を生やした所謂「機械兵」は、さながら獰猛な肉食獣のようだった。
「……デルタ、先に言っておくがこいつらに話し合いは通じそうにないぞ」
ブレイドの忠告は、デルタの性格を鑑みてのことだった。
もとからデルタは、武力行使によるどちらかの降伏を好む性分ではない。
戦うより話し合うことをモットーとする彼の身上は、ヤイバと知己になる際にも一役買っていた。
が、今回は状況が違う。まさかとは思うが、眼前の機械兵相手に話し合いを敢行するほどの馬鹿ではない。
「判ってる。……それにこいつら、人じゃないみたいだしね。何言っても聞かないと思う」
「賢明な判断だ」
アイコンタクトをとった後、3人はそれぞれの方向に散らばった。
集団でいるところに集中砲火でも浴びせられたら、全員揃ってやられてしまう。それは避けるべき事態だ。
遅れて反応した4対の機械兵のうち、一体はデルタに、一体はヤイバに、そして二体がブレイドのほうに向かった。
「たかが一体でオレを止められるとでもぉ……思ったかぁぁぁぁっ!!」
直後、咆哮と共にヤイバが鎌を一閃。風圧で撃ち出された不可視の衝撃波が、幾許の暇もなく
機械兵に突き刺さり、その体を二つに切り裂いた。
ブレイド!やり足りねえから一体よこせ!」
「なら、デルタの援護をしろ!まだアイツには実戦経験がない!」
ブレイドの指示は的確だった。ヤイバがデルタのほうを見やると、木刀と爪をかち合わせて
つばぜり合いをしている。が、その体勢が危うい。
期を見計らい、ヤイバは鎌を回転させる。高速で回る鎌は、さながら円盤のように見える。
「デルタ、どけぇぇっ!!」
本人が回避するのを待たず、ヤイバが円盤状になった鎌を投擲した。
唸りを上げて前方から飛来する物体に気づき、デルタもヤイバの意図を悟る。
「わあっ!」
重心を前に傾けて押し切った後、前につんのめる形で地に伏せた。
そのチャンスを見逃すまいとした機械兵の胸の辺りを、飛来したヤイバの鎌が豪快に抉った。
ドカッ!とデルタの少し後に突き刺さって停止した鎌をヤイバが拾い上げる。
「大丈夫か、デルタ」
「う、うん。ありがとヤイバ!」
短い応酬の後、二人は揃ってブレイドのほうを見やる。
ブレイドにも同じく実戦の経験はなかったが、度重なるヤイバとの訓練戦闘によって
その剣技にはより一層の磨きがかかっていた。
左右から襲い来る爪を剣でいなし、互いの顔面を衝突させあう。電子頭脳に支障がなかったのを確認していたらしく、
ブレイドは再度剣を赤熱させる。
「せあっ!!」
ガツッ!と鈍い音がしたかと思うと、機械兵の首が的確に切り落とされていた。
血が噴出すかのように、首からは盛大にスパークが漏れる。
味方がやられたことで自動的に陣形を立て直そうとしたもう一体に、ブレイドは剣の切っ先を向け、呟いた。
「『炎剣波導(えんけんはどう)』、プロミネンス」
瞬間、切っ先に紅い光が集中。凝縮された光はやがて赤々と燃え盛る炎へと変化し、
機械兵へと伸びる炎の竜と化す。
直後―――火山の噴火の如く噴出した炎の竜が、機械兵の体を真っ向から貫き、溶かした。
盛大な爆発が、周囲を照らす。



「……他はいねぇみたいだ」
少し後、追撃を警戒していた三人は肩の力を抜いた。周囲にはいまだ機械兵の残骸が残っている。
「今のこいつら……何をしにきたのかな」
デルタが首をかしげている間、ブレイドは残骸を調べてみた。
どうやら、構造的に見てもオーバーテクノロジーという訳ではないようだ。
ならばなおのこと疑問が残る。いっそのこと外宇宙からの侵略者ということならば、無理にこじつけてでも
合点はいった。
現代技術でも生成できる機械人形を投入したのは、一体誰なのか―――。
「……おい、アレ見ろ!!」
ヤイバの叫びに、二人はその方向を――町の方角を見やった。


「…………町が!?」
山林の袂にあったアレルタウンから、絶えず黒煙が上がっていたのだ。
終わりを予感させる黒煙は、彼らを始まりに誘ったに過ぎない。


*********


あるぇー、なんで今更思いついたんだろ?w
正直な話、どうしてこんな急に思いついたのかは本人にも全くわかりませんww
まぁそんなこんなで、ようやっと剣物語が始動しました!
ちなみに、本小説のプロローグを投稿したのは去年の十月です。
ほぼ半年たってから次話投稿って……どうよ?w
そんなこといったら風といっしょにもひどい更新速度ですがね!
繋録も停滞しちゃったしね!!ちきしょう!!!


はぁ、はぁ、すみません熱くなっちゃいました。
ちなみにこれから戦闘シーンが増えると思うんですが、その際には是非コネクトのお気に入り戦闘BGMを
かけながら読み進めてください。
面白くなるかどうかはわかりませんが、なんとなく緊迫感が増すとは思いますw


第二話ですが、ここでいまだどこにも発表していない新キャラクターが登場します。
いやまぁ、厳密にはかなり昔の私が出したメモに出演してるんですがねw
そのときの顛末を話すと


未来世界(という設定の場所)でデルタ2世とシグマ2世が交戦中、そのキャラクターが戦闘を感知し
起動。突如二人の前に現れた直後、過去(現代)へと転移。

突如出現したアンノウンにシグマ軍全員がスクランブル出動。しかしそのキャラの戦力は圧倒的で、
シグマ軍の精鋭たちも次々撃破される。

デルタ、シグマ両名も交戦開始。しかし相手の機動性によりデルタが追い詰められる中、
シグマがデルタを庇って戦死してしまう。

シグマの残留思念をデルタが受け取り、戦闘アーマー(覚醒時に装着する強化兵装)へと変換。
シグマの力を受け継ぎ、そのキャラへと突撃する。

深紅色に染まったセイバーの一太刀を浴びせた直後、デルタ二世とシグマ二世が参戦。
一撃を食らって動けないキャラクターにとどめをさし、すべての戦闘が終結した。


って言う具合です。ぶっちゃけ後付感満載の設定ですが、本当に後付けですw
ちなみにその際登場したキャラクターたちは、後のソードストーリーに引き継がれております。
まぁ、ここまで言っても誰もわかりゃしないんですがねっ!!


それでは今回はここまで。
またあいませうー ノシ