コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

挨拶が思いつかないうごご

ふーりむーぅいてごーぉらぁんー、きーみのーつけーぇーたみちぃーがぁー、
かーおぉあーげてごーぉらぁんー、みーらーいーをーつーくーるーぅよーぉ…
っちゅーわけでちわっす、コネクトですー。


今回歌った曲:ポケットモンスターアドバンスジェネレーション「そこに空があるから」



さて、今回はあるイベントの準備中な皆さんを書いていきまっす!
何のイベントかって?そりゃまあ、タイトルでわかるでしょうw
ではでは、いってみまっしょい!


*********


3章第4幕
 第17話 学園祭、ただいま準備中 by9/17


「…やっぱさ、やるなら焼そばだろー」
「いやいや、そこはあえてのクレープで!」
「私はりんご飴がいいと思うなー」
「りんご飴はだれも作り方知らないだろう」
眠気の混じる5時間目。教室の喧騒に包まれる中、ユウたちは会議を行っていた。
現在集まっているのは、ユウ、リク、セツ、ソウ、ギン、マナ、リュウジ、メグミ、コトハ、トウヤ、レンの11人。
他教室からのメンバー取り込みが許可されたため、面識のある人物がほぼ全員揃ってしまったのだ。
「だから、お化け屋敷に決まりよ!」
「会議室あたりを丸々借りなきゃいけねえじゃねえかそれ!俺らでどうにかなるのかよ?」
「学級委員のコネを使えば不可能ではないがな」
「なら、射的とかどうですか?」
「コルク銃があったらいけるけど、景品どうするんだよそれー…」
11名の意見がもつれ、一行に決まらない状態だ。


現在11人が審議しているのは、桜流の学園祭で必ず催される企画。
三日間行われる学園祭の文化の部にて、出展される催し物のの中でナンバーワンを決める大会。
生徒達はそれを「文化の戦」と呼んでいたそうな―――。


「…んー、決まりそうにねえなぁ」
セツとソウが腕を組んで唸る。5,6時間目を費やせるものの、このままではいつまでも平行線なのは明白だ。
そこまで考えたとき、ふとユウがひとつ、提案を出した。
「あ、じゃあ、喫茶店とかどうですか?」
「喫茶店?」とほぼ全員がオウム返しに呟く。
「はい、サバゲー部の部室を使ったら、そのくらいはできると思います」
ありそうでなかった(誰も言わなかった)発想に、皆が揃って唸った。
「なるほどねぇ。たしかに、こいつらの部室は広いからね」とコトハ。
「設備撤去が大変だが、いけそうだな」とセツ。
その後も口々に意見が出たが、最後まで一度も否定意見はでなかった。
「…ほんじゃま、俺らのチームがやるのは喫茶店ってことでいいか?」
「「「おーっ!」」」
全員が唱和すると同時に、ユウたちの出し物は「喫茶店」に決定したのだった。


これが、戦いの一幕であるとも知らずに。


―*―*―*―*―*―*―


その後、飲み物休憩などを挟んだ6時間目。
次に机上に載せられたのは、サバゲー部の部室の間取りだった。
「んじゃ、大まかにどこをどうするかだ」
「あと、喫茶店って銘打つんならメニューもだな」
リュウジがメニューについて提唱したが、長くなるので放課後にと保留される。
「…んー、このスペースを厨房に出来ないかしら?」
「可能だな。ガスコンロとか色々用意するものはあるが…」
「テーブルとかはどうするんだ?」
「一応知り合いにジャンク屋がいるから、そいつからひったくってくる」
「なら大きさにもよるけど、後は配置だね。考えてある?」
「いや、その辺はテーブルによるからなぁ、そこはまた今度だな」
などなど、部屋主であるセツを中心に様々な相談が展開していった。
自分で提唱しながら議論の輪に入れないことを、ユウはちょっぴり悔しがる。
「…どしたの、ユウちゃん」
と、不意に声をかけられた。どうやら、メグミとギン、マナも議論の輪に入り損ねたらしい
(もっともギンは入らなかっただけだろうが)。
「いやー、ちょっとあの中には割り込みづらいなぁって思って」
「だよねー。と言っても、あたしには話すことがないからね」
「そうそう。私も全然物申すことが見つからなくって……。料理なら得意なのになぁ」
と、メグミの口から出た「料理」と言う単語に、女子二人が食いついた。
「…あぁ、そっか!ボクも、一応料理できるよ!」
「あたしはいつも自分でお弁当とか作るから、そこならいける!」
などと、こちらでは調理に関する議論が始まってしまう。
「………………はぁ」
「……ホント、ハイテンションな友達持ちは苦労するよなぁ、焔、光明」
「…あぁ、今回ばかりは全面同意する」
「っつーか、俺的にこう言うのには近寄れないんだよなぁ…」
そんな中、二つの輪から揃ってハブられてしまった男三人(ソウ、ギン、レン)が揃ってため息を付いていた。


「セツさん、ちょっといいですか?」
「んー、なんじゃい」
セツ抜きで設備の配置に関する議論が白熱している最中、ユウがセツに相談を持ちかけてきた。
暇つぶしがてら絵を描きつつ、セツはのんびり会話に応じる。
「…そっちの人たちって、料理できる人はどのくらいいます?」
「あー…そうか、料理も考えなきゃいかんのだったな。おーいお前らぁ!!」
セツが調理できる人材を探した結果、見つかったのはユウ、マナ、メグミ、コトハ、ギン、リクの6人だった。
しばらく唸り、やがてはぁとため息を付く。
「…女子メンバー総出で厨房かよ、華ねぇなーオイ」
そう、4人いる女子全員を調理班として運用しなければならないメンツだったのだ。
「それはいいとして、ギンさんって料理できたんですね」
「暇つぶしに覚えただけだから、レパートリーは少ないがな」
なるほどと軽く会話を終わり、直後に「あっ」とユウが再度閃く。
「…ヤな予感」というセツのぼやきを制しながら、衝撃の提案が出された。


「なら、女装喫茶でいきましょう!」



―*―*―*―*―*―*―



放課後。
サバゲー部の大きさを測るために動く男子勢の表情は揃って重い。
対し、女性陣はささやかながら楽しんでいるような表情を浮かべている。
「…おいコネクト、なんで認可したんだよぉ」
「るせぇボケナス…あのままじゃいつまでも平行線だったんだからしゃーねえだろ」
ぶちぶちと文句を垂れながら一番てきぱき動くリュウジが、思わずセツに愚痴をぶつけていたりする。
「…うーん、やっぱり男どもには肉体労働が似合うわねぇ」
「コトハちゃんサドだねぇー。まあ、本音を言えばあたしも動きたくないんだけど」
後方で女子組が傍観していると、ふいに扉が開けられた。
「すみませー…あれ?」
「あ、ユリカちゃん!どしたの?」
開いた扉から入ってきたのは、以前セツに異能に関する事象を教わっていたユリカだった。
大雑把に片付けられ、ひろびろとした空間になった部室に面食らっている。
「えっと、サバゲー部ってここで…あって、ますよね?」
「うん、ここだよ。…まあ、今は文化祭のために改装中だけど」
ユウの説明を受け、ユリカは興味深々に部屋を見回す。
「…そういえば、ユリカは別のチーム?」
メグミが問うと、すぐに返事は返ってきた。
「はい。アタシのチームはなんでかたこ焼き屋をやることになったんですよ。
…それで、ユウさんたちは何を?」
ユウが楽しげにひそひそと耳打ちすると、ユリカが思わず「ぷっ」と噴出してしまった。
何故笑ったのかが理解できる他の女子達も、揃ってくすくすと笑いあう。
「…なるほどー、また仲間内で見に来ますね、皆さんの女装姿」
「「やめろそれだけはっ!」」
男達の悲痛な叫びに、また笑い始める女子勢だった。


―*―*―*―*―*―*―


「っしゃー、後はどかすだけだなぁ」
数分後、室内の測量を終えた男子達がめいめいに戻ってくる。
次の案件を考えるためだ。
「…というか、名前なんてそのままでいいと思うんだがなぁ」
リクの遠い目から放たれるツッコミをさらりと無視しつつ、全員が部室のロビー(セツ命名)に集合した。
「それじゃ、あなた達のペンネームをつけるわよ。アタシたち女子全員が考えてあげるから、感謝なさい?」
なんとなく高圧的な、それでいて楽しんでいる様子のコトハの言葉から始まる。
「じゃ、まずは銀二からね!」
と無邪気に笑うマナが、なんとなく恐ろしく見えてしまうのは錯覚だと信じるユウ。
「えっとね、銀二はそのまま白いから、『ハク』ちゃん!」
安直なネーミングだが少女らしいと取れるその名前に、名づけられたギン含め男子勢が
揃って怖気を走らせていた。


しばらく経ち、リクは「マイ(真二をもじったという)」、レンは「レナ」、リュウジは「ルリコ」、
トウヤは「トウコ」に決まったところで、問題が発生した。
「…セツさんたちは難しいですねぇ」
そう、もとから名前自体がニックネームのようなものであるセツとソウの名前を決めあぐねているのだ。
「安直なのでいいじゃない」とコトハは提案するが、他の女子3人がなんとなく納得いかないようだった。
そんな女子勢の微妙な沈黙を、ソウは気まずそうに見て、セツは腕を組んで眠ったふりをしている。
「なら」と、その沈黙を破ったのはリクだった。
「ならさ、この場で仮の本名決めちゃったらどうだ?セツたちは新しい本名が欲しいって言ってたし、
すぐに決められると思うからいいと思うんだけど」
おぉ、と周囲がどよめく。
以前、セツたちが新しい本名を決めあぐねているということは聞いていた。
それをこの場で考案し、同時に喫茶でのペンネームを決定しようという魂胆らしい。
「…一石二鳥か」とセツがぼやき、すると姿勢を戻した。
「……まぁ考えてくれるのはありがたいけど、なるべく俺っぽく頼むぜ?」
「じゃあ、米倉とか?」
「…悪い訂正、普遍的過ぎるのは勘弁願う」


しかし数分後には、別の話題で小規模な論争が起こってしまっていた。
「失敗した…」というリクのぼやきがセツの耳に届く。
セツとソウ自身、この状況を長く続けていて欲しくないのが本音である。
「あー、すまん一時中断!これ以上長居すると先生にぶっ飛ばされるから、この論争は明日にする!」
鶴の一声ならぬセツの一声で、議論を白熱させていたメンバー(主に女子)が口をつぐんだ。
「…俺たちの本名を考えてくれるのはありがたいが、それでケンカはしないでくれ」
ソウのフォローで言い返せなくなったメンバーが、一人ずつ収まっていった。




「それじゃ、また明日」
「お疲れ様、コトハちゃん!」
論議の終了と同時に下校時間となった部室からは人が去り、今現在残っているのは
ユウ、リク、ソウの3人だけだった。
そんな中、唐突にソウがユウたちに話しかける。
「…すまなかったな、あんなこと言っちまって」
「いえいえ、良いんですよ。あのままだったら、多分ヒートアップしすぎてたと思いますし」
「俺も謝るべきだよな、これ……ごめんっ」
「いやいや、何も陸道が謝ることはないさ!お前はいいコト言ったと思うぜ?うん」
わたわたと取り繕うソウの姿がなんとなく初対面の頃の謙虚さを思い出させ、笑いを招いてしまう。
「ぷっ……いまのソウさん、なんだか最初の頃っぽいです」
「あ…、ユウもそれ思ったか?」
そのまま普段どおりの笑いを呼び起こし、3人で笑いあった。
ひとしきり笑い飛ばした後、ソウがふと窓の外を見やる。
「…さて、そろそろ帰んないとな。もう日が落ちるのもはやいし、暗い校舎は苦手だ」
「ですね。じゃあリク、いこ」
「あぁ、お疲れ様…っと」
部室の鍵を閉め、3人は昇降口へと向かった。




「そういやさ、星川」
「はい?」
帰路を歩く途中、自転車を押すソウがふとユウに質問を投げかけてきた。
「…ちょっと前から思ってたんだけど、なんで同年代の俺らに敬語つかうんだ?」
言われてみれば確かにそうだった。ユウはセツとソウ、ギンなどに出会ったときから、
ずっと敬語のままで接して来ているのだ。
改めてそのことを思い出したユウが、苦笑しながらわけを話す。
「すみません…実はこれ、ちっちゃい頃についたクセなんです。私は普段から、
人に対して壁を作っちゃうんですよ。だから打ち明けた人と話すときも、しばらく経たないと敬語が抜けない」
壁を作るのは誰にでもあることだとリクたちが弁解しようとしたが、それに先んじてユウが
再度口を開いた。
「…それに、ソウさんたちは私達とは比べ物にならない経験を積んでいます。だから、
無意識に先輩みたいに思っちゃって、敬語で話さなきゃって感じちゃうんですよ…」
変なのかな、と自嘲気味に笑うユウの顔は、どこか暗い。
普段なら彼女を元気付けているリクも、今回は同意できる節があったらしくフォローに入れないでいた。
数秒の気まずい沈黙が流れた後、口を開いたのはソウだった。
「…別に、俺たちも二人と変わらないさ」
「え……?」
ふとこぼれた言葉だったらしく、「あっ」という表情を経て頭をかきながら話し始める。
「俺も星川も陸道も、みんな同じ年数しか生きてないんだ。たとえ経験した数が違ったとしてもさ、
本質ってのは変わらないと思うんだ、俺」
今もお前らみたいにまだ不器用だったろ、と苦笑するソウが、不意にパチンと指を鳴らした。
「そうだ、なんなら今から敬語で喋らない練習すりゃいいじゃん!」
「えっ…今から、ですか?」
面食らうユウに、ソウは笑いながらしっかり頷く。
「無理に今すぐ敬語を抜く必要はないけど、これから先ずーっと敬語だと困ることもあるだろ?
ならさ、今からゆっくりとなれていきゃいいんだよ。…それで壁を取り払えたら、一石二鳥だしな」
筋が通ったソウの持論に、ユウの心中にあったもやが晴らされたようだった。
「……わかりました、やってみます!」
「俺も手伝うぞ、ユウ。昔みたいな天邪気な奴に戻ってくれよな!」
「強要は駄目じゃないかそれ…っと、俺はここまでみたいだ」
気がつくと、普段からセツたちと共に帰る際別れる交差点まで来ていた。
ソウが自転車にまたがり、手を振って二人に会釈する。
「じゃ、まあ頑張れよな!」
「また明日なーっ」
「また明日ーっ、ソウ……あぁだめだ、さよならソウさん!」
普段と違う物言いをしようとして結局挫折したユウに苦笑しながら、ソウは軽快に自転車を漕いでいった。


夏よりも顔を見せる時間の少なくなった太陽は、既に山の向こうへと沈みきろうとしていた。



*********


おーわりっとぉ!
文化祭でのだしものに関しては何も言っちゃいけません。苦情なら弄られるキャラたちじゃなくて
弄っているコネクトに言ってやってください(なら弄るな


本来なら最後のパートの終わりあたりでセツたちの本名を考案させようと思ってたんですが、
なんとなく区切りがいいのでお披露目は次回にしますw
それに関して質問なんですが、セツの下の名前は「節也」か「桜」のどっちがいいでしょうか?
本人も最後の最後まで決めあぐねているんですよ…本編のセツのごとく。


ユウの敬語の理由に関してですが、実は前回レンとの会話では普通にタメ口使ってます。
理由としては
・レンも多くの体験(夢幻町)をしていることを知らない
・彼の女性に対する対応がよかった(スピンオフ参照
により、口調の変化が早くなったということにして置いてください。
(リアル背景では敬語よりもタメ口のほうが絡ませやすかったからですサーセンフヒヒw)


ちなみに、最後の方でセツが登場してなかったのは仕様です。
最近出番が多すぎたのと、セツではソウが聞いたような事をきけないと思ったという個人解釈です。


次回は幕間を挟もうかこのまま次に行こうか迷っていますw
ってなわけで今日はここまで!
またあいませうー ノシ