コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

いざ、繋録新章!

がががっ、ががががーおがいがぁー!がががっ、がががががおがいがぁー!
ってことでなぜこの選曲なのか自分でもわからないコネクトですw
今回より、歌った曲名はあとがきの後(つまり一番下)に掲載することにいたしました。
反転仕様にするとスマホだと不便なので。


さてさて、これからいよいよ繋録は新章へと突入します!
いつかここで語っていたように、本小説は3章構成となっています。
1章は主要人物と敵団体の紹介がメインでしたが、2章からは前章で登場した組織「ミラーフェイス」との
戦闘や攻防が中心となって物語を進行させる予定です。
度重なる戦闘で次第に傷ついたり、精神的に疲弊していく仲間たちを見て、ユウは、セツはどう動くのかを
描写できればなぁ、と考えております。
では前置きはこのぐらいにして、まずは主要人物のおさらいがてらプロローグをどうぞ!


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プロローグ by10/1



落ち葉舞う季節、というと聞こえは良いが、実際は道を歩いているときでさえ道中に舞い落ちた落ち葉が
さくさくと小うるさいだけのことだろう。
そんなことを考えながら、私――「星川 優(ほしかわ ゆう)」は、通学路となっている道をすたすたと
歩いていた。心の中でそんなロマンのかけらもないことを思っていると、不意から背後から声がかけられた。
「おぉ、おはよーユウ」
ポニーテールに結った金の髪を揺らしながら振り返ると、そこにいたのは小学校から同じ学校に通う中の幼馴染だった。
名を「陸道 真二(りくどう しんじ)」。愛称はリクという。付けたのは私。
濡れ烏色の髪を微風に流しながら、年不相応の渋さを醸し出す顔に笑顔を浮かべて横に並ぶ。
「おはよ、リク。早いね?」
「まあな。たまには早く登校したって、問題あるわけじゃないだろ?」
「それもそっか」
いつものごとくそっけないやりとりを交えながら、私とリクは並んで歩き始めた。向かうのは同じ場所。
道中、ふと思い出した話題を切り出す。
「そうだ、そういえばリクは覚えてる?新しい転校生のこと」
転校生、というのは、来週やってくるとある人物から予告されていたことだ。
一学期の二人組といい、二学期初めの友人といい、私たちの学校にはつくづく転校生が多い理由は、ある事象にあった。
「転校生?……そういや、また来るんだったな。今回も異能つながりなのかな?」
リクの言葉から出た「異能」というキーワードこそが、転校生が多い理由にして、近年になって初めて垣間見た
世界の裏側に関する事柄でもある。
「うーん……その辺はわからないなぁ。瑛斗先生は、異能に関してあまり知ってることはないと思うし」
「あぁ、そうか……」


数ヶ月前、私たちはとある事件に巻き込まれた。
最近はすでに過去の出来事として思い出すことは少なくなったものの、ある事象の基礎を思い出す際、決まってその当時の
出来事を思い出す。
その事件は、私たち「日常」で生きる何も知らない人間を、突如として「非現実」に誘(いざな)いこんだ。
その非現実の通称は、「異能」。この世の裏ですべてを噛んでいる、ある意味では本物の黒幕。
それは、彼らと出会い、親しくなるきっかけとなった、因縁めいた事象でもあった。


「おはよー」
「おはようございまーす」
並んで教室の引き戸を開けると、すぐに普段どおりの光景が目に飛び込んできた。一人だけを除いて。
「お、おはよー星川、陸道!今日も並んで登校かぁ」
「仲いいねぇ、二人とも。それとおはよー」
真っ先に挨拶を寄越してきたのは、一学期の半ばに転校生としてこの学園の仲間入りをした「黒塚 隆司(くろつか りゅうじ)」と
その恋人である、同じく転校生の「日野 恵(ひの めぐみ)」。
私たち二人と同じく異能関連の事件に巻き込まれた因果からであった、言わば偶然で生まれた友情だ。
リクと同じく濡れ烏色の豊かな髪の下で、鋭い眼光を笑みに変えて挨拶するリュウジに対し、メグミのほうの髪は
さらさらと流れる猫毛。長い茶髪を一本結びにして、視界の妨げにならないようにしている。その視界を司る目は、鮮やかな空色。
「ちはーす、お二人さん!」と、その後から続けて挨拶をしてきたのは同じく友人の「討野 壮介(うちの そうすけ)」。
もっとも本名は私が考案した偽名であり、本来の名前は不明だ。普段は「ソウ」と名乗っていた。
ところどころ光を反射して鈍く輝く頭髪の隙間隙間からは、柔和で人懐っこい笑みが帰ってくる。
「おはようございます。……セツさんはまだなんですか?」
一礼した後、気がかりになっていたことを問いかけてみた。
「あぁ、コネクともあろうものがこの時間になっても来ないとは……なんかあったのかなぁ」
私が「セツ」、ソウが「コネク」と呼んだ人物の名は「山都 節也(やまと せつや)」。こちらも本名は偽名で、
普段は私が呼んだように「セツ」と自称している。
その人物こそ、私たち日常に生きる人間を非日常へと誘い込んだ張本人である(だからといってうらんだり追求するつもりは
毛頭ない)のだが、今現在彼の姿は見当たらない。
ソウなら何か知っているかもと聞いては見たのだが、その本人も行き先を知らないということは
彼の行方はつかめなくなってしまった。しょうがないと割り切りながら、ようやく私は席に着いた。



「全員座れー、出席取るぞー」
ホームルームのチャイムが鳴ると同時に、二人の先生が教室へと入ってきた。
ふちの細いメガネをかけ、教卓に立つ人物は私たちのクラスの担任である「皆藤 真(かいどう まこと)」。
普段からお堅い先生として生徒からは好印象ではないが、担任の責務を生真面目にこなしたり生徒の相談は親身になって
話を聞いてくれるなど、人物としては慕われている。
「えーと、今日は休みが二名。遅刻予定が一名だ。ほかに体調悪い人はいるか?」
と聞いてくるのは、9月から副担任としてこの学校に赴任してきた新米教師「灯 瑛斗(あかし えいと)」。
男性にしては少し長めな髪の下で、剣呑な目つきを優しそうに細めているのが特徴的だ。
しかし教師というのは仮の立場だということを、私は知っている。
彼の本名は「杉山 瑛斗」。私たちが身分上所属している組織とは敵対関係にある組織「ミラーフェイス」の総帥だと、
友人であるセツからは聞かされている。
事実、彼に襲撃されたこともあった。そのときはたまたま居合わせた友人の助力によって事なきを得たが、今度襲撃されれば
私一人で対処するのは厳しいだろう。
そんなことをうっすら考えていると、いつの間にかホームルームが終わって先生たちが教室を出て行っていた。
今日は特に大きな報告事はなかったらしい。
それより一時間目のために移動だ、と思考を切り替え、鞄の中から教科書を取り出し始めた。




昼過ぎになって、私たちが教室で昼食を終えたころ。
無造作に扉が開き、不意に教室内に入ってきた人物は、ユウたちの友人でもあった。
「……あ、セツさん!おはようございますー」
真っ先に気づいたのは私だったようだ。私が挨拶したのを皮切りに、ほかの友人も口々に挨拶を交わす。
体をほとんど左右に揺らさない歩き方をしているものの、その頭についた大仰な寝癖は一歩一歩のたびに
ひょこひょこと揺れる。
普段から気だるげに半分閉じられている目は、今は別の理由でまぶたを重くしてるように見えた。
そして挨拶の欧州には気も暮れず、セツは自身の席に座り込むと、開口一番私たちに告げた。


「……悪いが、放課後予定があいてるやつはもれなく俺について来てくれ。……総帥と一緒に話し合いがしたい」
彼の重苦しい口調は、新たな事件の始まりを予感させた。


*********


今回はここまで!プロローグなので短めです。
レンとかギンとかマナとかでてねぇじゃん!って突っ込まれる方がいらっしゃると思いますが、すんません見過ごしてください。
そのぶん追々の活躍できちんと描写しますからぁ……。


ここから第2章がスタートいたしますが、ちょこっと次回のネタバレを。
次回…というか次々回からですが、サブキャラクターとして新たに教師役二名が参戦します!もちろん異能者でw
次回はお二人の自己紹介と、対策会議になると思います。なんの対策かは次回で。


それではまたあいませうー ノシ


(今回歌った曲…勇者王ガオガイガー勇者王誕生!」)