2014-01-01から1年間の記事一覧
第5話 旅路が平和なはずもなく アレグリア王国を出発して、早二日。 特に異変らしい異変もなく、俺たちはいたって平和な、それでいて少し退屈な時間を過ごしていた。 冒険者になって以降日課になっている剣の手入れを行いつつ、俺はふぅと溜息をもらす。 ――…
第4話 道中お守りいたします 「でぇりゃあっ!!」 俺の咆哮とともに、目の前にいた森イノシシが真っ向から切り裂かれ、血しぶきをあげながら力なく倒れこむ。 最初は凄惨な光景だと目を覆いそうになったが、一週間もするとすっかり慣れてしまった。人間の適…
※登場前の人物、登場する予定の人物をまとめてあります。 ここに名前が列挙されていても、記述がない限り必ず登場するわけではないことをご了承ください。 多分にネタバレを含みます。閲覧は自己責任ののち、スクロールでお願いします。 タクト(主人公) 本…
第3話 冒険者になりましょう 「ここだ。いい建物だろう、俺の部下が設計した図形をもとに、つい最近改築されたんだぜ」 朝食を食べ終わった俺は、休日であるライドウさんに連れられ、冒険者の拠点となる場所である「ギルド」へとやってきていた。 ――いいよね…
第2話 お仕事をしようと思います ――――あれ、いつの間に寝てたんだ? そう思って、俺は周辺を見回す。どうやら明晰夢(めいせきむ)だったようで、視界にはどこまでも 真っ白い空間が広がっている。 ふと振り返ると、そこにいたのは――――昔からの親友。 「よう…
こちらは、「異世界行ったら門前払い食らいました」のお話一覧になります。 プロローグ 異世界への扉 http://d.hatena.ne.jp/delta8428/20140107/1389100724 Chapter1 アレグリア王都編 第1話 放り出されました http://d.hatena.ne.jp/delta8428/20140108/13…
第1話 放り出されました 「まてコラアァァァッ!!いったい俺が何したってんだよおぉおぉ!」 異世界にたどり着き、俺が初めてあげた声が――今の一言だった。 そのまま俺を今この場所――――お城と思しき場所の門の外まで引きずってきた「甲冑の騎士」につかみか…
プロローグ 異世界への招待状 「まったなー!」 「めるしー」 「また明日ー」 その日。 三々五々にあいさつする友人が、それぞれの家がある方向へと去っていく。 夕暮れの空とともにその光景を見守っていたその人影は、俺は、少しばかり感傷に浸りながら振り…
「シェアアァァァァッサイィ!!」 おおよそ雄叫びとは言えない雄たけびを口にしながら、俺は両の手に握った水晶の剣を同時に振り下ろす。 二つの刃にからめとられ、俺の眼前で人の身の丈をゆうに超す棍棒を振り上げていた巨大な生物――つまるところの「トロ…
こんちはー、相変わらずゲームは積むクセして小説だけはバッタバッタと読んでいくコネクトですw さてそんなコネクト、実は小説を何冊か追加で購入しましたので、その報告でも。 なに、そんなのいらないから小説書け?ブログなんだからこういうことしてもい…
西暦2050年。 ゲーム業界はヴァーチャル・リアリティ――通称「VR技術」の実用化に成功し、現実さえも凌駕するほどの壮大な世界と、重厚なストーリーを 持ったオンラインゲームが、現在の世間の流行となっていた。 そんな、少しだけ便利になった世の中では、と…
ちは、ちはーっす、新年からゴッドイーターバーストにハマってまた影響を受け始めているコネクトですー。 その辺は日記の項目で話すことにして、今回は新たな設定集の公開といたします。 実は大晦日の日、デルタたち三人の衣装をリメイクしてみたんです。 で…
新年あけましておめでとうございまーっす!! というわけで、新春ムードとは縁遠いコネクトにございますー。 えーまぁ新年初の更新とか言いつつ大したこともないんですが(オイ)、とりあえず今年の抱負でも。 昨年は二つの小説を首尾よく完結させることがで…