コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

お久しぶりでーすw(学園)

おひさしぶりです、コネクにございます。
ながらく更新せずすいませんでした。今回からまたちまちま再開していきます。


*********


1章1幕
 第4話 覚醒への兆し(1/2)  by5/27〜28午前


「…すぅ…はっ!いけないいけない」
PM9:00。ユウはうとうとしながら起きていた。
「あ、そろそろか。ふふ、楽しみだなあ」
いつもなら即効で眠っているはずのユウが起きているのには訳があった。
「えーと、チャンネルは…92.3か」
その原因はラジオにあった。
別に、ユウ本人に好きなラジオがあるわけでもない。
ただ、今回は訳が違った。
ちょうど始まったころらしい。番組のDJの声が聞こえてきた。
《はーい始まりましたこの番組っ!『コネクトフォーアワーハーツ』の時間にございまーすっ!
今回初めて聞く人も、いつも聞いてくれてる人も、たまにしか聞かない人も、皆さんサンキュッ!》
「わあ!ホントにセツさんだ!」
実はこのラジオ番組、クラスメイトであるセツが司会を務める番組だった。
無論そんなことはつゆほどにも知らなかったユウだったので、興味津々と言った様子でラジオを聴いている。
《ではでは、早速いつもの人気かもしれないコーナー!『アンサーQ』に行ってみようか!》
「なんか、いつもと違うなぁ…?」
笑い混じりで一人感想を漏らす。
《最初の質問は…ペンネーム『トキサメ』さんからの質問だな。…は?時雨?
あーホントだっ!やっば、えー改めまして時雨さん、すいませんでした!えーでは改めて質問のほうに参りましょう!
えーなになに?『最近、なぜか手のひらから熱くもなんともない炎が飛び出るようになっています。これって何なのでしょう』?
またまた面白いご冗談を…と言いたいところだけど、真剣に答えないとな。
…それは多分、ある種の超能力なんじゃないかな?正直なところ、流石に俺も分かんない、ってのが現状なんだ…。
そういうの関連に詳しい施設を知っているから、今度地図を送りつけてあげるからね!
時雨さん、質問ありがとーっ!》
そんなテキトーな返信を、ユウは不思議そうに聞いていた。
「…超能力かあ、ボクも使ってみたいなあ…。それにしても『送りつける』ってなぁ…セツさんらしいや」
苦笑と共に、夜は更けていく。


「はい!収録お疲れ様でーす!」
「ご苦労様です、皆さん」
「また明日も面白いのを頼むよ!セツ君!」
「はい、まだまだネタはあるので、当面は持ちますよ。では、今日はこれで」
「お疲れ様ー」
ラジオの収録が終わったその後。セツは一人帰路についていた。
「…時雨さん、って言ったな。あの人、『異能』を開花させたんだな。
…最近増えてるな。何か変なことでもなけりゃいいけど…」
意味深に呟くセツの頭上で、牡牛の等星アルデバランが一際輝いていた。


―*―*―*―*―*―*―


翌日、いつものメンバー4人は、日曜ということで新装開店のショッピングモールにやってきていた。
「うおお〜!でっかー」
5階建てのビルの先端を見つめるのはリク。
「ねえねえ、中行ってみようよ!」
目を輝かせながら飛び跳ねるユウ。
「…なんで、俺まで…?」
電車内でも振り回されて、すでにげんなりしてるソウ。
「まー、たまにゃいいんじゃねえの?」
ケラケラ笑いながらどこか達観した様子を持つセツ。
全員違う話題で笑いながら、4人はどやどやと建物に入っていった。


「あっ、そうだセツさん。昨日のラジオ聞きましたよ!」
「おおっ、マジか!サンキュッ!」
ショッピングモール構内。ユウはラジオの話題を出してきた。
「俺も聞いたぜ!あのお題に答える体張ったやつ、面白かったぜ!」
「あああれね…言っちゃいないけどあんとき顔面からこう、ズザーーーーーッ!って滑り込んだからな?な?」
「えーっ!痛そー」
笑いを混ぜながらラジオについて語る。
ふと、ユウがあのときに出た質問を疑問に出す。
「そういえば、あのときに来た質問…なんだったんですかね?」
その言葉でセツが、一瞬だけユウを横目で睨んだかのように見えた。
が、すぐに疑問への返答は帰ってくる。
「あー、あれな…ホント何なんだろうな?あの質問…」
「時雨って人が送ったんだっけ?内容は確か、手から炎が出るんだって内容だったな。
どうせ単なるいたずらの手紙だろ?」
「ああ、そうだろーな…」
いつもなら、そこから話題を発展させるセツが黙り込んでいた。
「…セツ?」
リクの声で「っは!」といい我に返るセツ。
「…大丈夫か?体だるいのか?」
「いや大丈夫だ。ってか病人扱いすんなしっ」
「いや扱ってねえし」
「何言うか!扱ってるに決まってるし!」
「なんで方言使ってるんだよ!」
いつものようにバカ喧嘩を始めた二人を見て「ふふふっ、相変わらずだなあ、二人とも」とユウは可愛く笑う。
「……」
ソウはそんなやり取りを、一人冷めた目で見つめていた。


「じゃ、ここからは各自自由行動だな。昼の集合場所は…屋上でいいか?」
リクの意見に各自賛同する。
「OKだな。じゃ、解散っ!」
「おーっ!じゃあリク、行くよっ!」
「ってうおい!俺には行くところがぁぁ…」
連れ去られていった。
そんな一部始終を見ながら、セツも自分の用事があるところに赴こうとする。
「セツ、ちょいまち」
後ろから自分を呼び止める声を聞き、出そうとした足を戻し、声の主のほうを向く。
「…ラジオの質問者の件だ」
呼び止めたのはソウだった。横に並び、一緒に雑踏の中に紛れ込む。
「あの質問者、『異能』が開花したみたいだな」
いつもとは違う雰囲気を纏って、真剣に話を始めるソウ。
「ああ。…まあ、最低ランクの『発火』さ。そこまで急ぎ対処するものでもないよ」
セツもおなじく真剣な口調になる。
「ワールドセイバーに手配はしてあるのか?」
「一応な。地図と一緒に口封じも送っておいた」
「…なら多分、もれることはないな」
周囲の喧騒に紛れて場違いな話をする二人組みは、傍から見ればかなり異質な雰囲気を出している。
喧騒にまぎれているため、そこまで場違いではないが。
「しかし…最近は多いな、そういう話。嫌な予感がするが…」
「当面は問題ないさ。…まあ、桜流の監視は強化する方針だそうだが、な」
「そうか」
会話はそこで途切れた。が次の瞬間
「そうそう!新発売のMP5フルカスセット、ここにおいてるらしいぜ!」
「マジか!売り場どこ」
「あっち」
「よっしゃいくぜええええい!!!」
「はしゃぐなし…」
通常運行に戻った二人だった。


−*−*−*−*−*−*−


「あー、疲れたーっ!」
屋上にある時計は正午過ぎを指している。
ユウは自分の用事を済ませ、集合予定地であるモールの屋上にいた。
「…まだ、だれも来てないのか」
適当に見回してみるが、メンバーらしき人影はない。
…否、一人いた。
「あっ、セツさん!」
「ん?おう星川か!意外と早かったな」
ベンチにセツが座っていた。ユウはセツのほうに駆け寄る。
「…何してるんですか?」
「あ?見りゃわかるっしょ。プラモ作ってんの」
セツはなぜか、買ったばかりらしいプラモデルを組む途中だった。
(しかも、購入していたのはなぜかアーマードコアのもの。細かい部品もすべてくまなく組まれていた)
「…なんで、ここで組み立ててるんですか?」
そんなユウの素朴すぎる質問に対しセツは、
「そりゃお前、もう数時間か家にゃ帰れねえだろ?いくら我慢強い俺でも待てねえよ」
とあっさり返す。
なんだか共感できない気もしないので、ユウは質問を止めた。
そうしてセツの隣に座ろうとした矢先、視界の端に見覚えのある人物が引っかかる。
「…あれ?ギンさん?」
その視線の向くほうには、知らない少女と話している知り合い、ギンこと焔銀二がいた。
「おりょ?ほんとだ、なにしてんだし…」
「声、かけてみよっかな?」
「お、いいねえ!あいつも俺らのペースに引きずり込むってか?いいじゃんそれぇ」
そんなわけで、二人はギンのほうへ走っていった。


「ギンさーん!」
自分のニックネームを呼ばれ、顔をそちらに向ける。
「…なんだ、ユウにボサボサか」
「こんなトコで会うなんて、奇遇ですね。なにかようでもあったんですか?」
「…まあ、おれ自身用はないが、こいつに引きずられてきた」
そういって、横にいる少女を親指でさす。
「…えと、どういったご関係で?」
ユウがたずねると、少女はおっとりと答える。
「はじめまして。ユウさんにセツさんですよね?銀二から話は聞いています。
あたしは『雪原 愛(ゆきはら まな)』といいます。銀二とは幼馴染なんです」
「あっ、そうだったんですか!なんか、すいません」
「いえいえ、そんなことで謝られるとあたしが困りますよ」
そんなカンジに、しばし盛り上がっていた。


「ユウー!セツー!」
後ろから、聞き覚えのある声。
「あっ、リク!お帰りー」
見ると、そこにはリクとソウが立っていた。
「よーソウさんよ、例のものは見つかったか?」
セツが切り込むと、ソウはにっと笑い、袋から何かを取り出す。
「…?あ、ああーーーーっ!それ、俺の欲しかったP90のガンメタモデル!」
「へへ、お前が代金返してくれるならやるぜ?」
「…いくら」
「2万6千円」
「買った!!」
「「「即答かい!」」」全員からツッコミが入る。


そんな感じで、あらたにギンとマナを引き込み、一同は昼を過ごした。


*********


…なんか、癇に障るな、今日のこの空気は。
星川たちと一緒にいるから…なわけないよな。
昨日のラジオで一悶着あったから…でもないな。
さっきのプラモのブレードアンテナ折っちまったから?いやまてまて。
…今のこの状況が原因じゃないっていうなら、何なんだ、この妙な胸騒ぎは…。


*********


「…ツさん?セツさん?」
何者かの呼びかけで我に返る。が、その直後視界が暗転した。
「うおあ、痛そ…」とソウが感想を漏らす。
セツが頭をもたげると、眼前にあったのはデパートを支える柱。
「……けっ、なんでえちきしょう」
どうやら、柱に突っ込んでしまったらしい。
「大丈夫ですか?セツさん…」
「…おー、心配御無用、っと」
そう返すと、セツはひらりと立ち上がる。
「本当に大丈夫なの?赤くなってるよ」
気にかけるマナが近寄ってくるが、
「だいじょぶだいじょぶ、気にすんなし」
女子に不用意に近づかれるのは嫌な気がしたので、セツは後ずさりながら言った。
その直後、
「…?!っ皆!伏せ!!」
いきなり、セツがそんなことを言う。
「…さっきのでイカレたか?」
なんてギンがコメントするが、当の本人はすさまじく蒼白な顔だった。
「まさか、奴ら?!」
セツに続きソウもそんなことを言う。
「何してるんだ!早く!!」
必死すぎるセツに怪訝な顔をしつつも、ユウたちがしゃがもうとしたその刹那、


ゴバアアアアアアアアン!!!


突然の破壊音とともに、すさまじいまでの衝撃波がしゃがもうとした4人を襲った。
「「「「うわあああああああっ!!」」」」
全員必死の思いでしゃがみこむ。吹っ飛ばされたやつはいないようだ、とセツは安堵する。
衝撃が止むや否や、セツは飛び起きて階下の様子を確認し、舌打ちした。
「さっきからのあの悪寒の正体…てめえらかっ!!」
先ほどまでの飄々とした関西人の少年から一変、セツはギリギリと歯を食いしばる。

「おい、セツ…なにが…」
そうリクが言う前に、セツは声をあげる。
「ソウ!4人頼むぞ!」
「がってん!」
意味深なやり取りの後、
セツの体が、空中に投げ出された。
「「「「ええええええええええ?!?!」」」」
正確に言えば、セツ自身がそこから飛び降りたのだ。
ビル4階の吹き抜けから、一気にその身を降下させる。
この高さから落ちれば骨折で幸運ともいえる位の無茶にもかかわらず、しかしその少年は何事もなくスタン!という
小気味いい音を立てて着地した。しかも普通に立ち上がる。
「な、なんであいつ、無事なんだ…?」
リクが思いっきり引いた様子で、跳躍した少年を見やる。


そんな上層階の喧騒など気にも留めず。セツはあたりを見回す。
コンクリートで頑丈に作られていた柱の幾本かが、無残に砕けている。
綺麗に舗装されていたタイルは何枚も剥がれとんでおり、無機質な灰色を隙間に覗かせる。
幸い吹き抜けの周囲にはほとんど人はおらず、そのときいた数人も無事らしい。セツは内心、安堵する。
「…………てめえら、何が目的だ」
そしてセツは、眼前に立つ数人組にガンを飛ばす。
今のセツは、いつもよりも数十倍の凄みを持っている。
だがそんなセツのガン程度では、連中はひるむことはない。
「何だあ?ガキが俺らに何のようなんだよ、ああ?」
凶器じみた笑顔で、男の一人がセツに近づいていく。
「…この惨状を弁償して、さっさとどっかに消えるんなら別にあんたらに用なんざないさ」
セツは、かなり皮肉めいた口調で言葉を投げかける。男はピキッときたらしく、声を荒げる。
「っぜえんだよ、このガキ!俺らはこの行動に意味があるからここでこうしてるわけだ、分かるよな?」
戦意むき出しのそんな言葉に対しセツは、
「全然」とだけで返した。今度こそ、男が激昂する。
「…だまって消えときゃいいものをぉ!!」
言うが先か動くが先か、男はセツめがけてパンチを叩き込む。
「…言うだけ無駄ね」
だがそのパンチは、逆にセツに絡め取られていた。
「っ何?!」
男の反応には目もくれず、セツは男を背負い投げの容量で投げ飛ばす。
「うおああっ!?」
男も派手に叩きつけられた。手痛いダメージを負ったのか、のろのろと立ち上がる。
「げほっ……この、世界のことを何もしらねえガキがぁ…っ!!」
意味深な言葉にその場は不安な空気に包まれ、その空気は一瞬で驚愕に変わる。
「?!…『異能』!」
セツは呟く。


「…あれは!」
上層部の5人もまた、他の客の例に漏れなかった。ギンが驚きの声を上げる。
「手から…炎っ!」
ユウが、その不可解な現象を確かに目に写す。
入学式の日に目撃したものと、同じ。


「どーだ?驚いたかガキンチョ、ああ?」
ヘラヘラ笑いながら、男はその手に乗せた炎を得意げに見せてくる。
「こいつをこうすれば…っと!!」
その直後、男が炎を投球よろしく上層部に向かい投げつけた。
「っ!?」
飛んでいく先にいるのは、自体を静観していたユウたち。


「飛んでくるっ?!まずい、伏せろォ!!」
ことに気づき指示を出したのはソウだった。
反応を返す暇など、接近する炎が与えない。全員がしゃがんだ直後に、炎は壁にぶつかり、壁を粉々にする。
「「「わああああっ!!」」」
破片が、うつ伏せになった全員の背に降りかかる。
大穴の開いた壁の隙間から、ソウが階下の情勢をうかがう。
「セツ…」
その口から出たのは、いつも隣にいる友人の名。


「てめえっ…!」
いつもの温厚さはもうかけらもない。醜悪で顔を染め、男たちに向かい激昂する。
「うるせえ…よっ!!!」
今度こそ、放たれた炎はセツに向かい一直線に飛んでいく。
まさに当たろうとしたそのとき、突如として炎が掻き消えた。
「っ!なんだと!?何故炎が…!」
動揺する男に向けて放たれた声は低く、そして重く響く。
「…最低ランクの異能程度が、人間みたいな生物に通用すると思うなよ?」
そのときのセツは、ある種異様な雰囲気を纏っていた。
「いい損ねてたが…俺もお前らと同じ『能力者』なんだよ」
その言葉の意味を、男たちは看破した。
「…だからどうした?いくら能力に関する知識を集めたとしても、ガキが使える能力なんざ
たいしたもんじゃないのにかわんねえだろうがよ、あ?」
「…さあ?どうかな…」



そして男たちと同じように、あの時と同じように。
その手には、蒼い炎が浮かび上がった。


*********


つ…疲れた…ww
2週間でこんだけとかwww俺バロスwww
今回から新たに「異能」なる設定がストーリーに付随してきます。
そのうちまとめ出しますので、いまはさっぱりで結構ですww
…本来は平和な学園生活を書こうと思ったんですが、あまりのネタのなさに結局バトルものにシーッフトwww
そんなわけで今後ともよろs(殴蹴撃轢斬焼凍雷ry
ではではまた次回 ノシ