コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

うーん

どうもどうもー。ドラクエアップデートを満喫しすぎたコネクトですー。


しかしまあ、何故私の小説はこんなに更新速度が遅いのかw
まあ理由はわかってますよ。ネタがないんです。
書いた後からネタを搾り出すってのがいつものことなんですが、最近はそれじゃ
しょうしょう追いつかなくなりましてw
どなたかいいネタ補填方法があればおしえてください(-ヮ-;)
ままそれはさておき、鋼鉄の瞳最新話いってみましょう!


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#06 邂逅する武者と剣士




「せらぁっ!」
ゴガッ!!
鈍い音を立てて、蹴り飛ばされた兵士が床に伏す。
突き出した足を戻しながら、コクトは呟いた。
「…………しかしまた、なんでこんなところにまで兵士がいるんだ…。
ただの路地裏だっていうのに、これじゃ何かあるって言ってるもんじゃないか」
コクトの眼前には、一見店の裏口とも見える鉄製の扉がある。
その扉の横に背を預け、前後のビルの間から見える仮想の空を見上げる。


コクトがこんなところにきた理由は、数十分前にさかのぼる。
ホムラを連れて行かれて途方にくれていたとき、突然端末にメールが届いたのだ。
差出人は登録されていないためunknownだったが、その内容にコクトは見入った。
「君の連れであるキャストの少女の位置は特定できている。助けたいなら、
この座標で落ち合おう」という一文だけだったが、そこにはさまざまな意味がある。
ホムラのことを助けたい一心で、コクトはここにきたのだ。


そんなことを思い返していると、不意に足音が聞こえた。
最大限無駄のない動きで、足音のほうへ向く、が。
「…………?」
そこには誰もいなかった。気のせいか、と思い壁にもたれなおそうとした瞬間。
びょう!と空気を切り裂く音と共に、何かがコクトめがけてとんできた。
「っ!!!」
首に連動させて全身で回避し、投擲が行われたであろう方向に向けてアルバハチェットを
突き立てる。そして読みどおり、そこには張本人と思しき人間がいた。
「…………あんたは……!」
そしてそこにいたのは、コクトの知る親友の兄。
「久しぶりだな、少年」
タバコを吹かしながら、その人物が立っていた。
しかし偽者とも限らない。突き立てたその体勢のまま、コクトは問う。
「……何者だ」
「ほほぅ、一度は共闘した仲の人間に向かって何者だ、か。…やっぱりアハトに似てるな」
彼がダーカーの母船「ハイヴ」の破壊に協力したことは政府にも知らされていない。
それは裏を返せば協力した事実は本人以外には分からないということになる。
つまりは、本物と信用してもいいということだ。
「…冗談です。お久しぶりですね、マークゼクス
そこでようやくハチェットをおろし、コクトは不器用に笑みを作った。
同じく襲撃した本人――マークゼクスも笑い「ゼクスでいい」と続けた。
「このメールは、貴方の出したものですか?」
「そうだ。君の現場を見ていたからな」
助けに入ってほしかったが、双方共に市外地で騒ぎを起こすのは不本意だというものだ。
そこを理解した上で、コクトは言う。
「…なぜ、貴方には彼女の居場所が分かったのですか?」
「オレだってハウンドの端くれだ。一人の探知くらいならワケないさ。……急ごう。
ここからはどうもヤな匂いがプンプンしてやがる」
「はい」
ゼクスが背の翼でドアを叩き破り、二人は内部へと侵入した。



マークゼクス
戦うために生み出された人間「人造人間ハウンド」。その六号機にして、
今現在行方知れずとなっている、コクトの親友である男の兄。
そして、英雄と呼ばれた前大戦の猛者。
彼と知り合ったのは、わずか6ヶ月前のことだ。
当初は敵とみなしそれ相応に当たっていたが、ハイヴとの交戦を終えたころにはクルーニクスの
面々とすっかり打ち解けてしまっている。


「ところで、少年?」
「コクトでいいですよ……なんですか?」
「あの子、彼女か?」
そんな人物が横でいきなり冗談めかして聞いてきたので、コクトは思わずずっころびそうに
なってしまった。
体勢を立て直しつつ、反論する。
「あのですねぇ…………違うに決まってるでしょう?ってか、まずなんでこんなところで
そんな話するんですか!」
「いやあすまんすまん、昔のクセだ」
わははと豪快に笑うゼクスを見て、コクトもほとほとあきれていた。
と、目の前から人だかりが出現する。コクトが抜刀しようとする寸前に、
ゼクスが手で静止を促した。
「まかせておけ」とだけいい、ゼクスはコクトの一歩前にでる。
せいらあああああああっ!!」
ゼクスの背中が盛り上がり、次いで漆黒色の羽が飛び出す。これがハウンドである証だ。
人類の敵と称されるダーカーの血と人間の血を持ち、人間の知能とダーカーの戦闘性能を持った
最強の戦闘人間、それがハウンド。
前大戦時点ではゼクス含め9機がロールアウトしていたらしいが、あいにくほぼ全滅しているらしい。
そんなことを考える間にも、ゼクスの羽はうなりを上げて敵を叩きのめしていく。
最後の一人をぶっ飛ばしたあと、格好つけたポーズで一言。
「安心せい、峰打ちじゃ」
直後、どさっという音が聞こえて締められた。




少女は考えていた。何故、自分は捕まったのかと。
共にいて、つかまるはずだった少年を不問にしてまで、何故自分を捕まえる必要があったのか。
簡単だ。それは自分が、何か重要な意味を持っているから。
しかし、それはなんなのか?
自分にはいくつかの記憶がない。 もしや、それが関係しているのか?
だとしたら、自分は――――――



薄暗い牢の中、ホムラは一人思案する。と、不意に遠くから物音が聞こえた。
顔を向ける。音はだんだん近づいてきているらしい。
目を閉じて耳をすます。よく聞くと、どうやら戦闘の音だ。さらに近づいてくる。
目を開ける。ばぎゃああああん!!と甲高い音を立てて、鉄のドアがぶち破られた。
そこから飛び込んでくる、1人の少年。見まごうことはないだろう純白の刀身を持つ、その人物。
「―――コクトくん?!」
床の上を滑って停止したコクトが、ホムラに向かい「よっ」とだけ答える。
まさか、助けに来たというのか。
ゼクスさん、この格子、やれますか」
「おう、任せておけ」
コクトの背後からもう一人、こちらは知らない人物が歩み出てきた。奇怪なことに、背中からは
黒い翼が生えている。
「せいっ!」
その翼が動いたかと思うと、一瞬で牢屋の格子がバラバラに引き裂かれた。
あまりの威力の高さに、ホムラが一瞬呆然とする。
「さ、脱出するぞ。…ゼクスさん、最短ルートは?」
「ここの地下に格納庫直通の通路がある。そいつを使うぞ」
「了解です。……ホムラ、行くぞ」
前を行くゼクスという男に続き、コクトとホムラもそれに続いた。





「ホムラ、ワンポイント突破!」
「了解っ!」
ダダダダダダン!と12発の弾丸が一斉発射され、封鎖していた男達がなぎ倒される。
もう少しで格納庫だ。
「少年、行く当てはあるのか?」
ゼクスの問いに、コクトは首を振って答える。
「…今はありません。でもアークセンチネルなら、ここの哨戒船を余裕で振り切れます」
「上等だ。一直線で脱出しよう」
ゼクスの案に対し、コクトが首を振って肯定の意を示す。
と、前方に隔壁が見えた。あれを突き破ればそこが格納庫だ。
「任せろ!」の一言と共に、ゼクスが前へ進み出る。背の羽が分離し、ビット状に周囲へ展開。
「ファイアッ!!」
ゼクスの掛け声と共に隔壁へ突き進み、六角形に穴を穿った
「少年、蹴り破れ!」
「了解!!」
ゼクスが下がると同時に、コクトが出せる限りの速度で隔壁へと近づいていく。
「だりゃあああああああっ!!」
最大速で飛び蹴りを食らった隔壁に、六角形のキレイな穴が作られた。
コクトの後ろからゼクス、ホムラの順に格納庫へ躍り出る。
小さく周囲を見回すと、すぐそこに愛機「アークセンチネル」が停泊していた。
ハッチが空けられた痕跡はないため、中に潜まれていることはないだろう。
「ホムラ、先に中に入っておけ!」
「わかった!」
コクトの鋭い指示が飛び、ホムラが先行して船のハッチへと近づく。
その瞬間、両方向から銃撃が飛んできた。これを見越していたゼクスが羽で障壁を形成。
銃弾からホムラを守った後、コクトが右方向、ゼクスが左方向の敵を殲滅にかかる。
「くらええええええっ!!」
コクトがマウントポーチから射出された「フルシリンダー」を用い、必殺のフォトンアーツ
「ワンポイント」を薙ぎ払うように撃ちまくる。
ゼクス・ジ・エンドォォ!!」
ゼクスが羽を左右直線に展開し、自ら回転。漆黒の竜巻となって敵陣を抉ってゆく。
「ハッチ開放!二人とも、いいよ!」
ホムラの号令に、左右に展開していた二人が寸分違わぬタイミングでハッチへと駆け出した。
後方から迫る敵の射撃をいなし防ぎかわし、今度はわずかにタイミングをずらして
内部へと滑り込む。同時にホムラがハッチ閉鎖を完了させ、三人はほっと息をついた。
「……とりあえず、これで被弾の心配はなくなりましたね」
「だが、安心するのは早い。一刻も早くここを出ないと、船がばらされかねんぞ」
こくりと頷き、コクトが立ち上がってブリッジを目指す。


「各部異常なし。攻撃、及び工作痕見受けられず。その他纏めてオールクリア、発進準備完了!」
ブリッジで席に着いたコクトが各計器をチェックし、すべての点検をものの数秒で終わらせる。
「このまま前のアレをぶっ飛ばせるか?」
ゼクスが前方の隔壁を指差すと、コクトは頷いて見せた。
「主砲『クォーツカノン』発射スタンバイ!アークセンチネル、全エンジン点火!!」
かすかな駆動音と共に計器類に光が灯り、同時にブリッジ下部から淡い光が漏れる。
「主砲発射と同時にエンジン全開、そのまま宇宙空間へと離脱します。二人とも、しっかり捕まって」
ホムラはすでに席についており、小さく頷く。対しゼクス
「オレはこのままで大丈夫だ。遠慮なくぶっ壊してやれ」と返してきた。
小さく頷いて肯定の意を示し、最終ロックをはずす。



「アークセンチネル、全速前進!主砲、てぇ!!」
がくん、と前進する振動に次ぎ、船体前面に搭載された武装「クォーツカノン」が蒼い火を吹いた。


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無理やり終了はもう十八番ですなw
前半と後半で書いた日が違うため、少々書き方が変わってしまってますがご了承を。

次回は新たなオラクル「エストパリア」へと向かうまでの船内の様子でも書いてみますw
そしてアハト様、マークゼクスの勝手な出演をお許しくださいっm(- -;)m
彼がいないと救出劇が成り立たないというクソ仕様となってしまいましたので、このまま
続投させてあげてください…w


ヤマト2199を見てみたいw
ではでは ノシ