コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

PSO2小説番外編にございますー

まいどどうも、コネクトですー。


今回は番外編ということで、コネクトとアハトの出会いの物語を描こうと思いますw
まあ本編には響かない程度にやっていくつもりです。
ではドゾー


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#番外編 アハト来船、コクト絶叫



新光暦233年、コネクト12歳―――


《繰り返します!市民の方々は直ちに最寄のシェルター内へと避難してください!
ダーカー部隊多数接近!繰り返します、市民の皆さんは………》
けたたましい警報が鳴り響く。人々の悲鳴が、駆ける音が、俺の鼓膜を振るわせる。
このオラクル船団「カルカーロ」がダーカーの襲来にあったのは、これが初めてなのだ。無理もない。
だが俺は違う。かつていたオラクル船団「ミカエル」、その中で、かつてわずか6歳だった俺は
対ダーカー戦を生き延びたんだ。今回も自身はある。
―――この船だけは、なんとしても守り抜く。それが、恩師であるハワード艦長への償い……
覚悟をきめた。俺は手に持ったガンホークを強く握り締め、地を蹴った。



《ダーカーフォトン観測!36秒後に出現すると推測します!警戒を!!》
戦地に着いたときには地獄が広がっていた。普段過ごし、見慣れている美しい町並みはいまや
瓦礫の山と化している。歯噛みした。歯噛みしかできなかった。
やがて、目の前に黒い霧が、次いでダーカーどもが這い出てきた。俺は憎しみに目を光らせる。
「よくも…………手前らは、どうして……俺たちを殺すんだよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
誰かが聞いていれば、それは悲痛すぎる叫びだっただろう。それほどの絶望は、過去2度味わった。
これで3度目か。三度目の正直になるのか、それとも2度あることは3度あるのか。
でも、今の俺にはどうでもよかった。憎らしい。仲間を奪い、人の命を奪うあいつらが、たまらなく
憎らしい。それでいて、あいつらを殺せるのが何よりうれしかった。



オマエタチハ、イッピキノコサズキリコロス。ソレデ、オレハムクワレル……



気づけば、涙があふれていた。止める気はなかった。
ただ、内に押し寄せる破壊の衝動に駆られ、俺はただ剣を振るった。










気づけば、俺は仰向けに寝転んでいた。周囲には、破壊の後以外何もない。
――――――終わった、のか…………?
そう思い、頭をもたげる。周囲を確認した俺の目に、巨大な絶望が映りこんだ。
「………――っ?!」
「それ」は、あまりにも巨大だった。蟲のごとき四肢を悠然とカルカーロの地に下ろし、巨大な頭部で
周囲を見回している。まるで、自分よりちっぽけな人類を見下すかのように。
――後に「ダーク・ラグネ」と呼称されることとなるその巨大昆虫を、俺はそのとき初めて
目の当たりにした。
もう、どうでもよくなった。
俺は無造作に立ち上がり、苦し紛れに手に持ったガンホークを投げつけてやった。
ちょうど弱点の鋼球に当たったらしい。悲鳴を上げて、俺のほうを見る。
―――これで終わるのか。恩師に何もできず、敵も討てず。俺は、こうやって無様に死ぬのが、
お似合いなんだろう…………
無意味に思索を続ける俺の横腹を、奴の鎌が薙いだ。




「…………?」
目を開ける。奴の腕は、すんでのところで静止していた。
―――否。
止められていたのだ。奴と俺の間に介入してきた、何者かの手で。
横を見やると、銀の髪をなびかせて、その男が立ちはだかっていた。その手には、伝説の名器
ガンスラッシュゼロがおさまっている。
「…間に合った、な。大丈夫か?」
中越しに、その男が問いかけてきた。唐突すぎたのと頭が追いついてないせいか
「はい」という気の抜けた一言しか返せなかった。男が苦笑する。
「…あめ、このチビをどっか安全なところまで連れ出してくれ」
「わかったわ。………さ、キミ。こっちに」
気づけば、別の女性に手を取られていた。そのまま、危険域から引き剥がされる。
「達者でな」
男の一言に俺は振り返ったが、視界には黒い蟲しか映らなかった。






その後の彼らの行方はわからないが、一説によればあの巨大昆虫と相打ちに、この船団を守ったらしい。
だが、そんな逸話は信じられなかった。
なにせ、ゼロをもてるだけの技量がある人間達だ。たかがダーカーに負けるはずもない。
だから俺は今も生きている。あの人間に、お礼を言うために。
「なにしてるんだ、コネクト?さっさとロックベア、倒しちまおうぜ」
「あ…はい。すみません」
恩人は、すぐ隣にいるのに。



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おわーり。
設定としては、コネクトは顔を覚えてなく、アハトは幼かったその少年を今はきにしていない、的な
感じです。