コネクトの雑記スペース

創作小説、オリキャラ設定などの雑な記事を取り扱うところです。

続けたいけどネタが浮かばないスパイラル(カルカーロ)

らーいどーんらーったーぃむらーいどんらったーいむ、ひっかーりはぁなーちながらぁー!
――ねっがぁうなぁらぁー、みっうっしなぁうなぁー、ざっつおんーはしゃったーうとしてー!
ってことでどもどもー、最近いろんなことにはまりすぎて本業なはずの小説に支障が出ているコネクトですーw


私の小説は総じて更新速度が遅い、というのは周知の事実ですが、実はちょっとした理由があるんです。
小説のネタ自体は思いつくんですが、そこから


小説を書き始める

まとめきれずにやむなく中断(前半完成)

次回のネタ補填のためにいろいろ(中盤作成中)

たまたま見つけたものにはまる(停滞)

しばらくはまったものをやって、忘れたころに再開(中盤作成開始)

ネタを忘れてまた補填に

補填だけのはずがまたはまる(停滞)

満足したあたりで作成再開

まとまったネタのビッグバン(中盤後半完成)


という感じになるんで、どうしても長い間ができてしまうんです。
そのくらい気合で抑制しろと言われそうですが、いかんせん意志が弱いものでして……orz


さてさて、今回は古版第7話8話(+旧6話の後半)のリメイクとなります。
そしてこれに伴い話数の過多が露呈したので、表記話数を総数8話としました。
……ほんと、リメイク前がどんだけ短かったんだっていうね(ーー;)


*********


#05 追跡<チェイス>


「コクト君!」
「コクトさん!」
コクトー!」
三々五々に俺を呼ぶ声を聴き、俺は顔を上げた。眼前には、アムドゥスキアの大地を蹴って駆け寄ってくる仲間たちが見える。
ユウナがいないことを考えると、一度テレパイプへ帰還した後でこちらに来たのだろうか。
真っ先に近くへ寄ってきたリクウが、俺の持つ武器を見て目を見開く。
「……おい、コクト!それって、リーダーの……?」
「あぁ、忘れ物だそうだ」
予想通り、アハトのアキシオンだと気付いたようだった。彼はよく使用していたから、メンバーの脳裏にも色濃く残っているのだろう。
そんなリーダーの姿をよく知っているチアキから、問いかけが飛ぶ。
「だそうだ、って……誰かに会ったの?」
かくんとうなずき、極力無表情でその名前を告げた。
「―――マークゼクス。彼が、アハトさんの忘れものだと言っていました。たぶん、アハトさんもあの人と戦ったんでしょう」
英雄の名を知らない者はいない。ゆえに、メンバーたちはそれぞれ驚愕を顔に写す。特に顕著だったのがアリサで
「……ゼクスがいたんですか?!」と、怖い顔で詰め寄ってくる。
「あ、あぁ……。でも、本物と断定できるわけじゃない」
とは言ったが、俺としては彼が本物だと信じている。
なにせ、あれほどの斬撃の腕を持つ人物はそうそういない。それに、あの神速の斬撃を繰り出す姿が、脳裏をよぎる幼き日の
彼とダブってしょうがないのだ。
そんな俺の心中を知ってか知らずか、アリサが真剣な面持ちで「なぜこんなところに」とつぶやく間、代わりにチアキ
再度問いかけてきた。
「そんな人とばったり会って、よく生きて帰ってきてくれたわね。……それで、単刀直入に聞くわ。コクト君、あなたは何か
無茶でもしようと企んでるんじゃない?」
そういわれ、ぐっと口ごもってしまった。まさか、読まれているとは思わなかった。
「……はぁ、かないませんね。…………俺はこれから、アハトさんが向かったと思われる場所へと行きます。
でも……危険な旅になります。3人は、あめさんの容態を心配してあげてください」
危険を冒すのは、俺だけでいい。そう呟きながら、俺はすると3人の横を通り抜ける。
「お……おい、まてよ!」と、近くにいたリクウが俺の腕をつかみ、引き留めた。
「コクト、俺たちも行くぞ。お前だけが巻き込まれる必要なんてないんだ!」
リクウの言葉は響いたが、それでも俺には、一人で行かなければならない理由があった。だからこそ、あえて強く突き放す。
「…………リクウ、お前はあいつの、ゼクスの強さを知らない。無駄な犠牲を出すくらいなら、俺一人のほうがいい」
「だけど……だけど、仲間は多いほうがっ」
「もういいだろ!……俺は、誰かを守れるほど強くなんかないんだ。もともと、俺は俺のことしか考えないからな!
だから、もう放っておいてくれ!」
勢い余って感情的になりつつも、俺はその場から脱出した。
あの時のリクウの、仲間たちの顔がどんなものだったのかは、絶対に知りたくない。


―*―*―*―*―*―*―


「失礼します、神宮寺コクトです」
「うむ、入ってくれ」
翌日、俺はアハトの、ひいてはゼクスを追うための準備を進めていた。正直な話、ひどい言葉をかけてしまった仲間と
同じ場所にいるのがいたたまれなくなっての、ほとんど衝動的な行動だったが。
「こうして、直に顔を合わせるのは久しぶりだね。元気でやってるそうじゃないか」
「はい。こうしていられるのも、全部船団長のおかげです」
目の前でゆったりとしたソファに腰かけ、肉付きのいい体を揺らして愉快気に笑うのは、この「カルカーロ連合船団」をまとめる
船団長「ハワード・ゲイン」。かつて賞金稼ぎをやっていたころ、ダーカーにオラクルを破壊されて依代をなくした俺を
拾い、この船へと連れてきてくれた、いわば命の恩人だ。
船団の政治にも精を出し、船団民からは偉大なる人物として尊敬されている彼に会いに来たのは、理由があった。
「……さっそくですが、本題に入らせていただいてよろしいでしょうか」
「うむ、そうしてくれ。私も時間を取りたいのだが、両方とも急用だからね」
ハワードの笑みに会釈を返しながら、俺は短く答える。
「では、単刀直入に申しあげます。……カルカーロアークスを、一時脱退させていただきたいのです」
それだけ伝えると、察しのいい壮年の男は目を光らせ、ふと笑みを消す。
「……一応、理由を聞かせてもらってもいいかね?」
「はい。……強いて言えば、『失踪した重要人物の捜索』とでも言いましょうか」
半分冗談、半分本気の言い訳だった。今回の事件には間違いなくアハトがかかわっている反面、この行動は単純な俺の興味からきた
勝手な行動でもある。
事実、俺にはここまでする理由はない。いつか考えたように、勝手にのこのこと帰ってくる可能性もあるし、
そのまま帰ってこずとも、彼なら心配はいらないはずだ。
だが、今回だけはなにかが違った。彼を捕えたゼクスの存在から察するに、何か大きな存在が、世界の裏で動いている。
「……ふむ、いいだろう。では、長期の休暇という題目で話をつけておこう」
「は……あ、ありがとうございます」
そんな俺の心中を察してくれたのか、ハワードは人の良さそうな笑みを浮かべて手を打ってくれた。
何度この人に助けられるのか、そう考えつつ、俺は準備を整えるべく席を立つ。
「あぁ、ちょっとまった。…………船団用の船を使われるのは喜ばしくない。君の『家』を使うといいだろう。
アップデートも完了していることだ、使い慣れているほうがいいだろう?」
ハワードの言葉が意味するところは、俺にだけ理解できる。だから、短くこう返す。
「……感謝します」
それだけ言いながら、俺は船団長室を後にした。


 * * * * * * 


「おおおぉぉぉっ!!」
「はあぁぁぁぁっ!!」
ガキィン!という金属音が響きわたり、船内に設けられていたトレーニングルームを反響が彩る。


あの後、俺はトレイルブレイザーを発進させ、自動操縦になった船内で暇を持て余していた。そこにアイシャがやってきて、
「自衛の方法を教えてください!」と頼み込んできたのだ。
少々驚きながらも、彼女が俺のためを思ってくれていることを悟ってうれしくなった俺は、その場の勢いで
彼女に技を教えた。
その結果、彼女は驚異の学習能力を発揮し、現在行っている俺との模擬線でも恐ろしい使いこなしっぷりを見せつけている。
まさかここまで強くなるとは思わなかったが、それでもアイシャの技術は実践を知らない。
「はっ!」
「―――っ!!」
俺が気合を込めて発した咆哮に一瞬ひるんだアイシャが、足払いによってすっころばされる。
そこにのど元へ「アキシオン」の切っ先を突き付け、チェックメイトだ。
「……正面から突っ込む癖が直ってないな。それに行動もワンパターン化がひどい。ガンスラッシュは銃モードと剣モードを
組み合わせて戦う武器な以上、常にモードを切り替えて戦うんだ。剣ばっかり、銃ばっかりじゃ、人相手にはやりあえない」
お疲れ気味なアイシャは、床に座り込んだまま俺のアドバイスを聞いている。こうして熱心に聞いて、次の模擬戦では
そのアドバイスをきちんと生かしているのが、アイシャの恐ろしいところだ。
が、すでにホレイトスは目と鼻の先まで来ている。次にアイシャが剣をふるう場所は、おそらく実戦になるだろうか。
「よし……アイシャ、そろそろホレイトスに着く。そうして戦闘術を学んだからには、俺の相棒としてきちんと働いてもらうぞ?」
「あ……は、はい!頑張りますっ!」
意気込んで返事したアイシャの頭を撫でてやりながら、ホレイトスにいるであろう兄貴に向けて、そっと殺意を送る。
(…………待ってろ、兄貴。今度こそぶっとばしてやる)


 * * * * * * 


硬質な床を踏み鳴らしながら、俺は通路を進んでいた。と言っても、輸送船の格納庫へと通じる通路のような大きさではなく、
人二人がとりあえず通れるくらいの広さしかない場所だ。
懐かしい、けれどもなじみ深い通路を奥へ進んでいくと、やがて扉の前にたどり着いた。
「操舵室」と掘られたプレートが張られた扉が、俺の接近を感知して解放される。
そこにあったのは、少人数用に独自改修を施された、まがうことなき宇宙船のブリッジだった。暗がりの中で光るものはなく、
通路の光のみを受けてわずかに奥の壁が見通せる程度だ。が、俺には関係ない。
「……ただいま」
小さくつぶやいた後、扉から離れてブリッジの中へと滑り込む。扉が閉まって完全な闇に閉ざされるが、暗視ゴーグルを
装着したかのごとく、体はすいすいと動く。
目測より少し遠い場所にあったシートに座り込み、手探りで起動のためのスイッチをたたく―――と、周囲の機械系が
一斉に唸りをあげて作動を開始した。同時に、ところどころのコンソールが光をともし、暗がりの中で不気味に輝く。
「起動シークエンス開始。天球レーダーシステム、稼働に支障なし。レーダーモニタリング率良好……チェッククリア。
エンジン内残燃料確認、目的地までの必要燃料量逆算…………航行に問題なし、往復分も問題なし。
操舵補助システム、起動はマニュアル。ガトリング砲砲門に異物なし、徹甲弾供給率に問題なし、戦闘想定に関して
問題は見受けられず。フォトンフィールドシステム、作動確認。……稼働限界は30秒か。チェッククリア」
点検の内容を復唱しながら、黙々とコンソールの確認を済ませていく。すべてを確認すると同時に、俺の目の前で一条の光が
映り込む。ブリッジの窓を覆っていた耐熱対弾シールドがせりあがっていき、宇宙船の格納庫が視界に映った。
≪こちら管制塔。神宮司君、そちらの調子はどうですか?≫
「問題ありません。フォトンフィールドの稼働にも問題はありません。……いいセンスしてますね」
かつて、拾われた際にはボロボロで目も当てられなかった惨状から、ここまで直してくれていたとは有り難かった。
素直に謝礼を込めた言葉を返し、改めて発進のために操縦を再開する。


格納庫につながる昇降式カタパルトから、一隻の宇宙艇が進み出てきた。
橙色と白のツートンで塗装され、傍から見ればどこぞの正義の味方が乗っているかのような雰囲気を醸し出している。
ガゴン、というかすかな衝撃とともに上昇が停止し、強化ガラス張りの窓からは満天の星空が伺えた。
同時に準備完了を示す音が響き、射出用レールの左右から、等間隔にガイドビーコンが灯っていく。
「さて、と」
一つ息をつき、これから展開されていくであろう旅模様に思いを馳せる。
本当にアハトはホレイトスにいるのだろうか。
ゼクスのたくらみはいったいなんなのか。
ここに置いて行ってしまう仲間たちはどうするのか。


こんな俺は、戻るべきじゃないのだろうか。


「よしっ」
頬をぱんとたたき、瞬間的に思考をよぎった考えを打ち消す。
帰るんだ。ここに、アハトを連れて。
彼の因縁も、俺の理由も、仲間の思いも、すべて俺が背負って。
帰ってきてやる。


「『アークセンチネル』、テイクオフ!!」
スロットルが限界まで倒されると同時に、俺の相棒―――「アークセンチネル」は、無限の星空へと繰り出した。


 * * * * * * 


「うへぇー、すげぇ反動っすね」
「本当に。……おとなしくどこかの客間にでも忍び込むべきだったかしら?」
「いえ、彼の性格上、ここを除くことはめったにないと類推できます。隠れるならば、ここがうってつけです」
「……そんなことより、ワタシ暑い〜」
怪しい影を乗せて、彼の相棒は宇宙(そら)を進む。


*********


ふっ…………かぁぁぁーーーーっつ!!


いやー、ようやく復活できました!ってことで、冒頭とは別人のようなテンションのコネクトです!
このたびは、長らく更新を行わずに申し訳ありませんでした。プロットの練り直し含め、繋録とΔを再構築している間に
いつの間にかこんなに時間がたってしまっていました……。
更新停止を明言したのが九月の4日なので、丸々半月近く更新をほっぽり出していた計算になりますね……。
このブログは小説が唯一にして最大の武器だというのに、どういうことだと昔の自分を問い詰めたいですw
ともあれ、少しばかりネタが回復したので、これからさきちまちまと更新を再開していきたいと思います!
もっとも、また10月からお仕事が入っているので、更新ペースはいつも通り亀なんですがねw


それでは今回はこの辺で!
またあいませうー ノシ


(今回歌った曲…仮面ライダーオーズ/000:「Ride On Right Time」)